DRA-100はデノン(DENON)が2015年に税別11万円で発売したネットワークレシーバー(ネットワークプレーヤー搭載プリメインアンプ)。
2019年9月に後継機のPMA-150Hが税別12万円で発売されたため、生産終了となっています。
外形寸法は、280×337×104mm(幅×奥行き×高さ)の小型筐体に豊富なデジタル音源再生機能と70W×2ch(4Ω)のハイパワーアンプを搭載したコンパクトな多機能機。デノンならではのアンプの技術、音質が盛り込まれているのもポイントです。
基本的な内容は
DDFAクラスDアンプテクノロジー搭載Hi-Fiネットワークレシーバー
新世代クラスDアンプQualcomm「DDFA」採用
マスター・クロック・デザイン
ゲイン切り替え機能付き高音質ヘッドホンアンプ
PCM音源を原音に近づける「AdvancedAL32Processing」
DSD&ハイレゾ音源対応ネットワーク機能
DSDファイル再生対応USB端子(USBメモリ)
同様の内容を継承しつつ、機能、内容を強化したのがPMA-150H。DRA-100と比較しての違いも交えつつ、PMA-150Hをこちらで紹介しています。
上記の記事をご覧いただくとわかりますが、PMA-150HはDRA-100にはなかったUSB-DAC機能や「HEOS」新搭載によるAmazon Music HDなどへの対応、BTL構成の新採用などなどの変更があります。
正直、定価で1万円の差ではPMA-150Hのほうが機能、音質面で向上しているのは明らかで、新品購入するならPMA-150Hが順当でしょう。
ただ、現在、DRA-100は現在新品購入は基本的にできず、新品価格よりも大分安い中古購入となります。その価格と、DRA-100に求める機能・音質のバランスを見極めるとDRA-100の中古購入にも意味は出てくるかもしれません。
2021年3月時点ではPMA-150Hの新品実売価格は税込み9.5万円程度。一方、DRA-100の中古相場は3万円程度。この価格であれば、機能、音質面でなかなかのアンプと言えるかもしれません。
DRA-100のうまい使い方としてはたとえば、USBメモリからのハイレゾ再生があります。USB-DAC機能はDRA-100にはないものの、これならばUSB経由での再生が可能。しかも、音質的メリットもUSB-DAC使用よりも大きいと言われています。
また、PMA-150Hではなくなった機能としてアナログ出力もあります。DRA-100ならアナログ出力があるので、単体のDACとしてアクティブスピーカーや他のヘッドホンアンプなどの機器と組み合わせて使えます。
DRA-100のレビュー・感想の傾向としてはネットワークオーディオプレーヤーやプリメインアンプとしては価格を考慮すると十分なようです。
ただ、動作の不安定さや、2021年から見ると機能の古さが目立つという意見もあります。HEOS非対応やアップデートでの機能追加にも限界がありますから。
ただ、価格(中古で安いのも含め)や使い方によってはまだまだお得な面はあるでしょう。場所を取らないのもポイントです(プリメインアンプ+DENON)。