ハイセンスの4K液晶テレビE6G / A6G / A6H シリーズは、いずれもテレビとしての内容は同等で、販路違いや発売時期の違いによってシリーズ名が異なっているものです。
ただし、サイズラインナップには違いがあるので注意してください。
「E6G」シリーズのサイズ展開は75型、65型、58型、50型、43型の5つ。「A6G / A6H」シリーズは75型、65型、55型、50型、43型となっており、58型は「E6G」シリーズのみ、55型は「A6G / A6H」シリーズにラインナップされています。この2つの画面サイズのいずれかににこだわる方はご注意ください。
映像エンジンは「NEOエンジンLite」
直下型LEDバックライトに等速駆動、部分駆動非対応
43/55/65/75型は、IPSと同じタイプのADSパネル。そのほかはVAパネル
HDRはHDR10に加えてHLGにも対応
「低遅延ゲームモード」が搭載
HDMI入力端子は3系統。HDMI入力は18Gbpsまでで、ARCに対応。ALLM対応
HDMI入力は4K/120p入力やVRR、eARCには非対応
BS/CS 4Kチューナー1基、地デジ/BS/CS 2Kチューナー2基を搭載
別売の外付けUSB HDDを接続すれば番組録画が可能。視聴中の裏番組録画対応。
独自UI「VIDAA」を搭載し、主要ネット動画サービスに対応
GoogleアシスタントやAmazon Alexaを搭載したスマートスピーカーでのハンズフリー操作に対応
スピーカーの出力は20W。独自の音響解析理論に基づく音響最適補正技術「Eilex PRISM」
ベゼルがなく薄型でスタイリッシュなデザイン
VESA規格に対応しているため、壁掛けも可能
メーカー3年保証
つまり、ハイセンスの4K液晶テレビE6G / A6G / A6H シリーズのいずれかを欲しいと思った場合は、これらの3シリーズを同じものとして購入を検討できます。検討時点で少しでも価格が安ければそのシリーズでいいわけです。
また、購入検討のためにこれらの機種のレビュー情報を参照する際も、これらの3シリーズのレビューを一緒くたにして見ることができます。
大手メーカー製の4K液晶テレビとしてはローエンドクラスに属する3シリーズですが、とくに画質に強くこだわらないのであれば十分と言えるほどの画質を備えています。さまざまなメーカーから出ている格安の4K(対応も含む)テレビや、チューナーレステレビなどが競合になりますが、実機を見ての画質比較ではこれらを超える高画質であると言えます。
シリーズのなかでもサイズによってIPSパネル系とVAパネルモデルに分かれますが、画質的にはIPS系のモデルのほうが視野角というだけでなく、発色の良さなど画質面でも優れていると感じます。
2023年現在の大手メーカー製の4K液晶テレビとしてはローエンドクラスというだけあって、倍速駆動非対応、4K/120p入力非対応、VRR非対応、eARC非対応など、上位クラスとの差はいろいろありますが、実際にはPS5など最新ゲーム機での4K/120p対応ゲームを遊ばないのであれば不要な機能も多いです。ゲームをしない、テレビはテレビやネット動画、録画を観るのが中心というなら、価格の安い本機でも十分という感覚はあり得るでしょう。
録画機能、ネット動画機能、サウンド機能あたりはとくに良くもなく悪くもないといった印象。録画機能に関しては2番組同時録画できないこと、また、機能面ではかつてのハイセンス製テレビにあった2画面表示非対応な点を残念に思う向きはあります。
Androidではないので、アプリを追加して機能性を高めることはできませんが、そこは求めるところではないのでしょう。Android OSにすると動作やリモコンへの反応性が遅くなる傾向がありますが、本機の場合はそれがないのはメリットでしょう。
デザインもベゼルが狭くスタイリッシュで、価格以上の品位感を感じるという感想もあります。