ハイセンスは、4K BS/CSチューナーを内蔵した4K液晶テレビ「E6G」シリーズを、2021年に発売。サイズ展開は75型、65型、58型、50型、43型。価格はオープン。税込み実売価格は43型で6万円前後から。
75型「75E6G」 140,000円前後
65型「65E6G」 100,000円前後
55型「58E6G」 85,000円前後
50型「50E6G」 70,000円前後
43型「43E6G」 60,000円前後
「E6G」シリーズと実売価格が同程度のハイセンスの4K液晶テレビ「A6G」シリーズや「A6H」シリーズがあります。「E6G」シリーズと「A6G / A6H」シリーズを比較しての違いを交えながら「E6G」シリーズの内容・特徴をご紹介します。
まず最初に、基本的に「E6G」シリーズと「A6G / A6H」シリーズは、テレビとしての機能や性能は同等です。「E6G」シリーズは2021年発売の「A6G」シリーズの販路限定モデル(ネット通販向け)であり、2022年モデルの「A6H」シリーズについては販路は関係ないものの、「A6G」シリーズと内容は変わっていないからです。
「E6G」シリーズと「A6G」シリーズが同等なことについては、以下のファイルウェブの記事にもあるように、「A6GとE6Gは同じスペック」であり、その理由として、「家電製品は全般的に、店舗販売用とネット販売用の型番を分けることが多く」というのでわかります。
つまり、販路の違いによって型番が違うだけで、中身は全く同じわけです。
どうしてこういうことをするかというと、この話題について触れた価格コムの掲示板書き込みに
「価格競合による値引き要求をある程度避けられますのでメーカーに多少のメリットがあります。」という推測があります。流通経路の違いによって同一品を別型番にするという手法は、ハイセンスのテレビ以外にも家電製品で幅広く見られるので、おそらくこうした事情があるのでしょう。
それでも違うと言えば違う点もあるので、詳しくご紹介します。
「E6G」シリーズは上記のようにサイズ展開は75型、65型、58型、50型、43型の5つ。「A6G / A6H」シリーズは75型、65型、55型、50型、43型となっており、58型は「E6G」シリーズのみ、55型は「A6G / A6H」シリーズにラインナップされています。この2つの画面サイズのいずれかににこだわる方はご注意ください。
「A6H」シリーズのラインナップと2022年11月時点での実売価格
75型「75A6H」140,000円前後
65型「65A6H」 95,000円前後
55型「55A6H」 75,000円前後
50型「50A6H」 60,000円前後
43型「43A6H」 50,000円前後
「A6G」シリーズのラインナップと2022年11月時点での実売価格
75型「75A6G」130,000円前後
65型「65A6G」 95,000円前後
55型「55A6G」 70,000円前後
50型「50A6G」 60,000円前後
43型「43A6G」 50,000円前後
4K液晶テレビのエントリークラスでは一般的にはVAパネルです。しかし、「A6G / A6H」シリーズシリーズでは43/55/65/75型は、IPSと同じタイプのADSパネルとなっています。IPSパネルは視野角が広いのがメリットですのでこの点ではエントリークラスながら優れていると言えるでしょう。ただ、「A6G / A6H」シリーズの50型はVA型です。
また、「E6G」シリーズでは43/65/75型がIPSと同じタイプのADSパネルとなっている一方、50型と58型はVAパネルとなっています。
IPS系パネルにこだわる方は、両シリーズの非IPS系パネル使用モデルに気を付ける必要があるでしょう。
操作性の面では、3シリーズとも独自UIである「VIDAA」を搭載。NetflixやYouTube、Amazon Prime Video、ABEMA、hulu、U-NEXTなどのインターネット映像配信サービスが利用できます。
3シリーズで対応している映像配信サービス
・YouTube
・NETFLIX
・prime video
・Disney+
・hulu
・Rakuten TV
・ABEMA TV
・U-NEXT
・dTV
・DMM.com
・Paravi
なお、「A6G」「E6G」シリーズでは対応していた
・スカパー!オンデマンド
・TSUTAYA TV
が「A6H」シリーズでは削除され、
「A6H」シリーズでは新たに
・SPOOX
に対応しています。
最近のテレビでは増えているAndroid OS搭載型のテレビではないため、テレビに最初から対応していないVODサービスに後から対応させることは不可です。ですから、・スカパー!オンデマンド・TSUTAYA TVにこだわるなら「A6G」「E6G」シリーズでなければならない?と思いそうですが、実は気にすることはありません。
というのも、TSUTAYA TVは2022年6月14日を持って、サービス終了しましたし、スカパー!オンデマンドがリニューアルしたのがSPOOXです。
ですから、実際には両シリーズの対応VODサービスの内容は変わっていないと言えます。
以下はハイセンス「E6G」「A6G」「A6H」シリーズで共通する内容です。
テレビの画質を大きく左右する映像エンジンは「NEOエンジンLite」を採用。東芝系の高画質な映像エンジンです。
最近の4K液晶テレビは4K以外の放送波やネット動画なども4K相当などの高画質にアップコンバートして表示してくれます。
映像エンジンに含まれる「エリア別クリア復元」「クリアノイズ処理」「テクスチャ―復元」によって高画質化を行います。
直下型LEDバックライトに等速駆動、部分駆動非対応と、エントリークラスによくある基本内容です。
パネルの駆動は等速(60Hz)なため、残像感は倍速駆動機に敵いませんが、それでも残像を減らすための残像感軽減処理は行われています。「E6G」「A6G」「A6H」シリーズでは残像感軽減処理回路「SMR120」を搭載。
幅広い色表現が出来る「広色域」への対応は上位のシリーズではなされている一方、「E6G」「A6G」「A6H」シリーズシリーズでは非対応です。
HDMI入力端子は3系統。HDMI入力は18Gbpsまでで、ARCに対応。
「A6G」シリーズより前の「U7F」シリーズではHDMI2.1に規定される機能は搭載していませんでしたが、「E6G」「A6G」「A6H」シリーズでは入力機器からの情報に連動して低遅延モードと高画質モードを自動的に切り換えるALLM(Auto Low Latency Mode)に新対応。4K解像度や、2,560×1,440ドット/60p出力のPCゲームも楽しめるスペックをより生かせる装備となっています。
BS/CS 4Kチューナー1基、地デジ/BS/CS 2Kチューナー2基を搭載する4K/HDR対応の液晶テレビという基本も同様。
別売の外付けUSB HDDを接続すれば、2K放送や、4K放送の番組録画が可能なのも同様。2K放送の2番組同時録画はできず、視聴中の裏番組録画は対応となっています。2画面表示機能は搭載していません。
HDRはHDR10に加えてHLGにも対応。これも同様で、4Kテレビのエントリーとしては標準的な装備です。
また、GoogleアシスタントやAmazon Alexaを搭載したスマートスピーカーに対応し、テレビをハンズフリーで操作できます。
サウンド面では、スピーカーの3次元マトリックス測定と、独自の音響解析理論に基づく音響最適補正技術「Eilex PRISM」を3シリーズとも採用しています。