EDIFIER STAX SPIRIT S3
STAXブランドから驚きのヘッドホン新製品「STAX SPIRIT S3」が中国で発表されました。価格は中国のオフィシャルストアで現在1,680人民元(約32,600円)。
STAX初のBluetoothヘッドホンであり、世界初のSnapdragon Sound対応ヘッドホン
「STAX SPIRIT S3」はSTAXとしてははじめてのBluetoothヘッドホン。しかも、世界初のSnapdragon Sound対応機。
STAXですから、ドライバー方式はてっきり静電型かと思ったら、なんと、平面駆動型。
ここまでの特徴で、STAXとは信じられないような内容ばかりです。その背景として、本機は、STAXを2011年に買収した中国・EDIFIERがSTAXブランド名ではじめてリリースする製品であることがあるようです。つまり、従来のSTAXだけによる開発品ではないことがあります。中国で発売されながら、日本ではまだ未発表というところにも表れています。
これがSTAXブランドとして発売されることに、違和感や残念な気持ちを抱く往年のオーディオファンはいるとも思いますが、純粋に最新ヘッドホンのニュープロダクトとして見れば、実に興味深い製品でしょう。
EqualMass・Uniforce・Fluxorといった独自の技術を採用した平面磁界駆動ドライバーと称しており、どんな音がするのか注目されます。ラムスキン製のイヤーパッド&アイスゲル使用のイヤーパッドが付属と、装着性にもこだわっています。
Bluetooth 5.2準拠。コーデックはaptX HD/aptX Apaptive/aptX/AAC/SBCに加えて、最大24bit/96kHzのハイレゾ伝送に対応するSnapdragon Sound対応。低遅延を実現するゲームモードも搭載。通話面でも高品位なaptX Voiceにも対応。有線接続にも対応。
スマートフォンアプリ・EDIFIER CONNECT対応で機能性も備えています。連続再生時間は最大80時間と結構なスタミナ。
面白そうな、音もよさそうな内容が満載の印象
世界初のSnapdragon Sound対応ヘッドホンというだけでも十分に話題ですが、それ以外も面白そうな、音もよさそうな内容が満載の印象。日本でも発売されるのでしょうか。
駆動が難しい平面駆動型ながら、DACとアンプをヘッドホン側に内蔵させることでそのデメリットを無くせるのがBluetoothヘッドホンの強みでもあります。内容・価格的に国内メーカーや海外大手メーカーが似たような製品を出すのは難しそうですが、HiFiMANなら同様の内容の競合機を出してきそうです。
5月30日追記:本日国内発売が開始
5月30日に国内発表と同時に国内発売が開始されました。価格は49,990円。
EqualMass・Uniforce・Fluxorといった技術というのは平面磁界型ドライバー採用ヘッドホンで実績が豊富なAudezeの技術とのこと。EDIFIER INTERNATIONALのグループ企業となっているSTAXとAudezeの双方を活かした製品作りを図ったということだそうです。
iOS/Android向け無料アプリ「Edifier Connect」の詳細も発表。バッテリー残量の確認やペアリング開始/切断といった機能に加え、装着するイヤーパッドに応じたサウンドモードの選択、サウンドエフェクトの適用といったカスタマイズが可能。サウンドエフェクトは低音をやや強調した「Classic」、低域を抑えつつ細やかな表現を重視した「Hi-Fi」、STAX静電型イヤースピーカーのオマージュ「STAX」の3種類を用意。どうもSTAXらしさというのは、サウンドエフェクトの「STAX」モードにおもに反映されているということのようです。
いずれにしても、世界初のSnapdragon Sound対応ヘッドホンであるなど、見どころのある機種なので、STAX云々は関係なくとも注目したいところです。
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