エミライは、FiiOのポータブルオーディオプレーヤー(DAP)「M11 Plus ESS」を2月25日に発売。オープン価格で、税込みの実売価格は97,900円前後。
既存のデジタルオーディオプレーヤー「M11 Plus LTD」のDACチップを、旭化成エレクトロニクスの「AK4497」から、ESS製の「ES9068AS」へと変更し、さらなる性能向上を実現したという後継機種。
FiiO M11 Plus ESS とM11 Plus LTD 比較・違い②オペアンプとボリューム
チップの特性に合わせ、ローパスフィルターに使用されるオペアンプを「OPA1662」から「OPA927」へと変更しているほか、これまでボリューム調整用のICで行なっていた音量調整機能をDACチップに担当させる事で、ボリュームIC回路を廃止。さらなる特性の向上を実現したとしています。
スペック面においては、2.5mmバランス出力時のSN比が120.5dBから126dBへと最大5.5dB向上、歪み率を表すTHD+Nは0.00146%未満から0.00085%以下(1kHz/32Ω時)へと向上。
さらに、2.5mmバランス出力時の最大出力は588mWから660mW(32Ω/THD+N<1%)へとアップ。
ヘッドホンアンプ部については、従来モデルで使用していたTHXの「AAA-78回路」をベースとして第二世代に進化。低域のスケールの豊かさとシャープなフォーカスを実現する駆動力の強化を実現し、「IEMでもノイズが目立たない更なる低ノイズ化を進めた」としています。
一方で、低消費電力DACチップの恩恵により、内蔵バッテリーでの連続再生時間が最大10時間から最大14時間へと伸長。
Bluetooth送受信コーデックとして新たにAACが追加されています。送信対応コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC、受信対応コーデックはSBC/AAC/LDAC。
なお、M11Plus、M11Plus LTD についてはこちらの記事でも扱っています。
(内容についての紹介あり)
(日本国内版M11Plus LTD発表について)
DACチップ:ESS製 ES9068AS
ヘッドホンアンプ:THX AAA-78 低/中/高のゲイン切り替え可能 ボリューム120ステップ
OS:Android 10
プラットホーム:Snapdragon 660 + RAM4GB + 内蔵メモリ64GB
ディスプレイ:5.5インチ 720P(1,440×720ドット) 18:9LCD
ボリュームコントローラー:オリジナルスライド&プッシュ式デュアルモード物理ボリュームボタン
クロック:フェムト秒クリスタル+アップグレードされたシールドデザイン
独自開発の第4世代FPGA
Bluetooth受信モード、USB DACモード、AirPlayとDLNAにも対応、MQA音源の8xデコードにも対応
内蔵バッテリー:6000mAh
出力端子:2.5 + 3.5 + 4.4mmヘッドホン出力、3.5 + 4.4 mmライン出力
大きさ:136.6 X 75.7 X 17.6mm、重量:295g