中国のHiBy(ハイビー)が、Android搭載DAPの新モデル「R5 Gen2」を発表しました。
2021年に税込み実売約4.5万円で発売された「R5 Saber」の後継機となるようですが、内容は全く変わっています。
搭載DACチップがシーラスロジック製「CS43198」からESS製の「ES9219C」に変わっていることに加え、「R5 Saber」では全く対応していなかった、純A級のヘッドホンアンプに変わっています。構成はディスクリート。フルバランス設計。イヤホン出力は4.4mm対応。
純A級ヘッドホンアンプを搭載したDAP自体はこれまでにもそこそこあり、それほど驚きではありませんが、「R5 Gen2」ではじつに最大35時間のロングバッテリーを標ぼうしているのは驚き。
純A級ヘッドホンアンプというと、一般的に消費電力が多く、10時間を超えるバッテリー性能というのはあまり例がないのではないでしょうか。
というか、純A級に関係なく、一般的なアナログアンプを搭載したハイレゾDAP自体、35時間というのはかなりのハイスペックです。
ロングバッテリーを売りにするDAPというと、省電力のソニー・ウォークマンがありますが、これはD級アンプです。
また、Androidを搭載した機能性の高いDAPでの純A級モデルは珍しく、この点でも注目です。
このように詳細はまだこれからですが、概要だけでも大いにDAP愛好家の興味を惹く特徴を備えているのが「R5 Gen2」です。
ただ、「ES9219C」は省電力の統合チップですので、ロングバッテリー再生モード時には「ES9219C」のヘッドホンアンプを使用(つまりA級ではない)で、純A級動作時にはそれよりもずっと短い再生時間、という可能性もあります。このあたりの内容については慎重に見極める必要がありそうです。
技術的な解説も含め、詳細の発表が待たれます。
「R5 Gen2」の詳細が出ました。価格は449ドル。
A級バランス動作時は7時間再生と、A級動作のDAPとしては常識的な範囲の時間でした。35時間というロングバッテリーは、A級動作ではない「エコノミーモード」時のシングルエンド動作時でした。A級シングルエンド時は10時間、「エコノミーモード」時のバランス動作時は28時間とのこと。
音質重視でバッテリーが短くても構わないという使い方と、バッテリー重視の再生を使い分けられるのは、実用性と趣味性を両立しており、なかなか便利なのではないでしょうか。
DAC:ESS ES9219C x2
SoC:Snapdragon 425
RAM:2GB
OS:Android 8.1
内蔵メモリ:16GB
拡張メモリ:microSD 1スロット
ディスプレイ:4.7インチ 720 x 1280
バッテリー:4500mAh
再生時間:シングルエンド10時間、バランス7時間
エコノミーモード:シングルエンド35時間、バランス28時間
高速充電:QC3.0対応
ヘッドホン端子:3.5mm、2.5mm、4.4mm
Bluetooth – Bluetooth 4.2、
双方向、UAT、LDAC、aptX、aptX HD、AAC、SBC
大きさ:123 x 71.3 x 15.5 mm
重量:22g
5月31日に国内発売日が6月10日、価格(オープン価格)は約59,500円に決定しました。
国内での正式モデル名は「HiBy R5Gen2」となっています。