飯田ピアノは、同社取り扱いブランドの中国HiByから、DAP新モデル「R5Saber」を2月19日に発売。オープン価格で実売価格は4.5万円程度。
2019年に同価格で発売された小型DAP「R5」のパーツやチューニングを変更したバリエーションモデル。
「R5Saber」と「R5」を比較しての違いを交えながら「R5Saber」の内容をご紹介します。
オペアンプを「R5」のテキサス・インスツルメンツ製OPA1612からOPA1642へと変更することでDACチップの性能をさらに引き出し、複雑な音楽的要素を確実に再現できるHi-Fi志向のチューニングを施したとしています。要はオペアンプの変更で音質が良くなったということでしょう。
micro-SDカードスロットは「R5」では512GBまでのmicroSDカードをサポートとしていましたが、「R5Saber」では最大2TBまで対応と大幅に対応容量が増えています。
そのほかDAPとしての内容、スペックは両機同等。
筐体はアルミニウム合金製で、外形寸法は61.2W×107.7H×15.6Dmm、質量は約160g。
OSはAndroid8.1ベースのHiByOSを採用し、クアルコムのSoC「Snapdragon 425」、2GBのRAM、16GBのストレージ、microSDカードスロット1基を内蔵。
DACチップはシーラスロジック製「CS43198」をデュアルで搭載。PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでの再生、およびMQA再生をサポートし、USBデジタル入出力にも対応。
出力端子は4.4mmバランス/3.5mmシングルエンド出力を1系統ずつ搭載。4.4mm接続時で1,040mW(16Ω)の強力な出力を実現。連続再生時間はバランス時で最長約11時間、シングルエンド時で最長約18時間。ヘッドホンアンプの出力やバッテリー持続時間もオペアンプの変更の影響は受けず、変わっていません。
リモートコントロール機能HiByLink、音響補正機能MSEB、2.4GHz/5GHz Wi-Fi、Blluetooth送受信等に対応。
SpotifyやTidalのオンラインミュージックライブラリ、DeezerなどのAndroidストリーミングアプリを利用可能なほか、aptX、aptX HD、LDAC、HWAといったBluetoothコーデックに対応。なお、HWAはHiBy Musicアプリでのみ利用できます。
てっきり旭化成のDACチップでも使っていたために、DACチップのメーカーを替える必要でもあったのかと思いましたが、オペアンプの変更とそれにともなう音質チューニングの違いがメインでした。とくにOS周りの変更もないようですし、電波関係も同じ。それだけベースモデルの「R5」の完成度が高いということでしょう。2019年発売モデルながらすでにMQA再生に対応していたのも大きいでしょう。
新鮮味はありませんが、設計の完成度と製品動作の安定性は従来モデルで証明済みなので、ときに中華DAPで見られる、動作の不具合や設計の完成度の低さといった問題にあまり悩まされることなく使えるミドルクラスDAPとして期待できそうです。
R5Saberそのものの購入者は発売直後ではまだそれほどでもありませんが、ツイッターにはいくらか感想が上がってきています。
2chまとめでは従来モデル「R5」での使い勝手などの情報もありますが、本機は内容的には基本的に同じなので参考になるでしょう。
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Hiby R5 Saber、色々と良い感じな気がするね。とりあえず、音は好きな傾向で良かった。安心したいところだけど、我が家に届いたの、たぶん、中国国内版ですね…。交換送りですかねw