中国のiBasso Audioは、同社のフラグシップDAP・DX300用の交換用アンプモジュールの新製品として「AMP12」を本国で発表しました。単体で$229.99で販売するとしています。
「AMP12」は、フルディスクリートバランス回路構成で、4.4mmヘッドホン端子と4.4mmラインアウト端子を備えたモジュール。
ヘッドホン出力の仕様は以下のとおり
最大出力レベル:8.3Vrms
周波数特性 10Hz-45kHz(+/-0.9dB)
THD+N:-113dB(無負荷)、-112dB(300Ω負荷)、-107dB(32Ω負荷)
ダイナミックレンジ: 126dB
S/N比:126dB
クロストーク -115dB
ライン出力の仕様は以下のとおり
最大出力レベル:4.1Vrms
THD+N: -116dB(無負荷)
ダイナミックレンジ 128dB
S/N比:128dB
クロストーク クロストーク: -102dB
付属品が充実しているのも魅力。
DX300は最近増えているDAPの一部の回路を交換可能にしているモジュール式のモデルですが、CayinやAKのような他社ではDACごと交換可能になっているのに対して、本機ではアナログ回路/ヘッドホンアンプ部のみとすることで、価格を抑えることが可能になっています。
もともと、他社でもFiiOなどもアナログ回路/ヘッドホンアンプ部のみ交換できるモジュールを何年も前からDAPで採用していたので、本来はこちらの方式のほうが普通だったと言えるでしょう。
むやみな高額化や巨大化、差別化のための本末転倒的な回路など、DAP市場の爛熟に伴って、さまざまな動きが起きていますが、iBassoの現在の姿勢は、それらとは一線を画した堅実なもののように感じます。AMP12の国内発売も期待されます。
追記:7月2日に国内発売
国内発表されました。7月2日に税込み実売25,300円程度で発売です。