JBL BAR 800 サウンドバーシステム 99,990円
JBLはサウンドバー「BAR 800」を2023年10月20日に発売。価格は99,990円。
分離可能なワイヤレスリアスピーカーと別筐体のサブウーファーを採用した5.1.2ch対応のサウンドバーシステム。
フラッグシップの7.1.4chモデル「BAR 1000」(直販143,000円)の下位モデル。7.1.4chモデル「BAR 1000」と同じワイヤレスリアスピーカーを採用しつつ、10万円以下でワイヤレスリアスピーカーを設置できるため、リアルなサラウンド再生が可能となるメリットを実現しようというコストパフォーマンスモデル。
「BAR 800」の内容を上位機「BAR 1000」と比較しての違いを交えつつご紹介
「BAR 800」の内容を上位機「BAR 1000」と比較しての違いを交えつつご紹介。
分離可能なワイヤレスリアスピーカーと別筐体のサブウーファーを採用の基本は同様
サウンドバーの両端が分離可能なワイヤレス・リアスピーカーになっており、分離して、ユーザーの背後に設置する事で、リアルなサラウンド再生が可能。ワイヤレス・リアにはバッテリーも内蔵しているため、電源ケーブルも不要な「完全ワイヤレスサラウンドシステム」が構築できるという特徴・メリットは両モデルとも同様です。
チャンネル数の違いとスピーカー構成の違い
大きく違うのはチャンネル数。
BAR 800は5.1.2chシステムで、BAR 1000は7.1.4chシステム。
つまり、BAR 1000の方が、リアスピーカーと天井スピーカーを追加した7.1chに対応しています。
BAR 800は、リア用のフルレンジユニットだけを搭載していますが、BAR 1000のリアにはハイトスピーカーと、リア用のビームフォーミングスピーカーを搭載。
BAR 1000はフロントの両端にビームフォーミングスピーカーを余分に搭載しているのも違い。
壁への反射を使って広がりのあるサウンド再生を実現するビームフォーミングスピーカーにJBL独自技術「MultiBeamTM」テクノロジーを使っているのは同じ。
BAR 800もハイトスピーカーやビームフォーミングスピーカーの機能をフルレンジスピーカーやツイーターに担当させていますが、BAR 1000のほうがこれらのスピーカーが多く、よりサラウンド感や立体感の現出に優れているのが違いです。
サウンドバー本体とリアスピーカーのユニット数の違い
BAR 800は、サウンドバー本体に8基、リアスピーカーに2基、合計11基のユニットを搭載しています。BAR 1000は、サウンドバー本体に10基、リアスピーカーに4基、合計15基のユニットを搭載しています。
BAR 1000は、サウンドバー本体にリアスピーカーと同じユニットを追加しているため、BAR 800よりも音の広がり感や奥行き感を向上させることができます。
ユニット数の違いもあり、内蔵アンプの出力(サブウーファー含む)はBAR 800が総合出力720W、BAR 1000が総合出力880Wとなっています。どちらも家庭用としては相当な出力で、BAR 800でも有り余るほどの値です。高効率・低消費電力のD級アンプのなせる技です。
対応音声フォーマット
BAR 1000は、Dolby AtmosとDTS:Xのどちらにも対応しています。BAR 800は、Dolby Atmosには対応していますが、DTS:Xには対応していません。
Dolby AtmosとDTS:Xは、天井スピーカーからの音を追加することで、音の臨場感を向上させる音声フォーマットです。BAR 1000は、リアスピーカーを4基搭載することで、Dolby AtmosとDTS:Xの再生に対応しています。
そのほかの対応フォーマットは両モデルともドルビーTrueHD、ドルビーデジタルプラス、ドルビーデジタル、MPEG2 AAC、MPEG4 AAC、LPCM(2ch~8ch)。
スピーカーのサイズ
バースピーカーはサイズが少し異なり、BAR 800はワイヤレスリア装着時で1,174×120×56mm(幅×奥行き×高さ)、サウンドバー本体のみでは884×120×56mm(同)。
対して、BAR 1000はワイヤレスリア装着時で1,194×125×56mm(同)、サウンドバー本体のみでは884×125×56mm(同)と、BAR 1000の方がわずかに大きい。
ワイヤレスリアも、BAR 800が外形寸法145×120×56mm(同)、BAR 1000が155×125×56mm(同)と、BAR 1000のものが少し大きい。
サブウーファーは両モデルとも同じもので、441×305×305mm。重量は約10kg。大口径250mmウーファーを搭載し、300Wのハイパワーアンプを搭載。
HDMI入力の違い
また、HDMI入力の数が異なっており、BAR 1000はHDMI eARC×1、HDMI入力×3を備えていますが、BAR 800はHDMI eARC×1、HDMI入力×1と、HDMI入力の数が少なくなっています。
HDCP 2.3にも準拠。さらに光デジタル入力など、豊富な入力端子を搭載。ダイナミックHDRのDolby VisionとHDR10+のパススルーにも対応。
そのほか便利な機能性
Bluetoothに加え、Wi-Fi 6に対応したデュアルバンドWi-Fiを内蔵。AppleのAirPlay 2、Google Chromecast built-in、Amazon Alexa Multi-Room Musicに対応。音楽をストリーミング再生可能。
JBLのWi-Fiネットワーク対応製品を、設定から音楽再生まで一元管理する統合型アプリ「JBL ONE」にも対応。Wi-Fi設定だけでなく、部屋の測定を行なう「キャリブレーション」や「EQ設定」などの機器設定もアプリから可能。
まとめとそれぞれのメリット・デメリット
BAR 800は、5.1.2chに対応したコンパクトなサウンドバーです。BAR 1000は、7.1.4chに対応した迫力のあるサウンドバーです。
予算や設置スペースに応じて、適切なモデルを選びましょう。
以下に、それぞれのモデルのメリットとデメリットをまとめます。
BAR 800のメリット
価格が安い
設置スペースがコンパクト
BAR 800のデメリット
チャンネル数が少ない
サウンドバー本体とリアスピーカーのユニット数が少ない
DTS:Xに対応していない
HDMI端子が少ない
BAR 1000のメリット
チャンネル数が多い
サウンドバー本体とリアスピーカーのユニット数が多い
Dolby AtmosとDTS:Xに対応している
HDMI端子が多い
BAR 1000のデメリット
価格が高い
設置スペースが必要
どちらのモデルをどう選ぶ?
BAR 800は、5.1.2chに対応したコンパクトなサウンドバーです。BAR 1000は、7.1.4chに対応した、より迫力とサラウンド感のあるサウンドバーです。
絶対的な音質面ではBAR 1000が有利でしょうが、予算や設置スペースに応じて、適切なモデルを選びましょう。最近のサウンドバーはアンプ出力が非常に大きく、よほど広い部屋でない限り、そこそこのサイズのサウンドバーでも音量を上げられないというほどです。BAR 1000を買ってもその実力を生かしきれないということもありえます。BAR 800でもじゅうぶん、という環境や状況は少なくないことでしょう。
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