ハイパフォーマンスなSACDプレーヤー・No5101
ハーマンインターナショナルは、同社が展開するMark Levinson(マーク・レビンソン)ブランドから、SACDプレーヤーの新モデル「No5101」を2020年初旬に発売することを発表しました。価格は60万円。
No5000シリーズの第一弾モデルとして発売されているプリメインアンプ「No5805」に続いて発売される単品コンポ。
最近の単体SACD/CDプレーヤーの多くがそうであるように、ネットワークオーディオプレーヤー機能やUSB/デジタル入力からのハイレゾ再生、MQAへの対応といった、円盤以外への対応による多機能性も特徴です。ストリーミング配信サービスにも対応。話題のAmazon Music HDもサポートします。
ディスク再生部はスロットローディング方式ユニットなのは現代では珍しい装備です。DACには上位シリーズ「No500」と同様、ESS Pro Saber 32bit DACを用いた「Mark Levinson Precision Link II DAC」を採用する。独自ジッター低減回路を組み合わせたフルバランス・ディスクリートコンバーターと組み合わせて本質的な高音質を目指しています。
「No5000」シリーズ専用アプリ「5Kontrol App」や、「MusicLife APP」など、 主要なシステム制御用ソフトが利用できるのも最新機らしいところ。
デジタル入力端子にRCA同軸×1、オプティカル×1、デジタル出力端子にRCA同軸×1、オプティカル×1をそれぞれ装備。アナログ出力端子はRCAとXLRを各1系統。外形寸法は440W×126H×465Dmm、質量は11.8kg。
「No512」よりも大幅に安いのが魅力
マークレビンソンとして「No512」(210万円・税別)以来のSACD対応プレーヤー。ネットワーク対応CDプレーヤー「No519」よりも多機能となっているのもポイントです。「No512」よりも大幅に価格を下げているのも見逃せません。
Mark Levinsonのコンポとしてや、機能なども考えると、意外に高くなく、生産国が気になりますが、製品の設計から開発、生産まですべての工程はアメリカ合衆国国内で行われているというのも魅力です。デザインもいかにもMark Levinsonという雰囲気を活かしているのもうれしいところです。
気になる点
気をつけたいのは、日本メーカー製とは違って、ハイレゾ再生がDSDは非対応なところ。MQAもMQA-CDには対応せず、外部入力からの対応。USB入力もUSB-DACとしてではなく、USBメモリ対応のようです。
一方、音楽配信サービスはハイレゾ・非ハイレゾ両方で、有名どころはできるだけ押さえようという印象。ハイエンドオーディオの世界でもサブスクリプション型の音楽サービスを無視できないようです。本機を使ってまで、MP3の音源をメインで聴くのはどうかと思いますが。
せっかく本機を導入するならSACDやハイレゾ音源をたっぷり楽しみたいですね。DSDには対応して欲しかった(SACDプレーヤー+Mark Levinson)。
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