「New HiBy R6」は中国・HiByによるDAP新モデル。2021年2月19日に税抜き実売価格約8.5万円で発売。
ブランド初製品でもある従来モデル「R6」の哲学を受け継ぎつつ、次世代ラインナップの中核として開発されたというモデル。「R6」からはかなり時間が隔たっており、内容的には全く異なる別モデルとなっています。
筐体はアルミニウム製で、外形寸法は73W×130H×15mm、質量は約235g。解像度1,920×1,080の大型タッチディスプレイに、疎油性コーティングを施した高強度のGorillaガラスを搭載。端子はUSB Type-Cを採用。高速なデータ転送や、QC3.0による高速充電が利用可能。
SoCはクアルコム「Snapdragon 660」、RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBを搭載。2TBまで対応するmicroSDカードスロットも1基搭載。
DACチップはESS社「ES9038Q2M」2基搭載し、電流出力モードを利用することでノイズ除去性能を向上。最大PCM 768kHz/32bit、DSD 22.4MHzネイティブの再生やMQA再生にも対応。
4.4mmバランスヘッドホン出力/ライン出力、3.5mmヘッドホン出力/ライン出力の計4系統を搭載。
電源回路設計はフラグシップ機「R8」を踏襲し、ライン出力部とアンプ部とで回路を独立させ、クリーンかつパワフルな電源供給を行います。ボリュームには日本アルプス製ロータリーエンコーダーを採用し品位と音質を確保。
Wi-Fi 5GHz/2.4GHz、Bluetooth送受信をサポート。新開発の「External metal antenna」により高速で安定した接続ができるというのも特徴。コーデックはLDAC/aptX HD/aptX/AAC/SBCと独自のUATに対応。UAT対応DAPは少ないので特筆できます。その他スマホアプリからのリモートコントロール機能「HiByLink」や、DLNA/AirPlayによるリモート再生、音楽ファイル転送などにも対応と多機能。
OSはAndroid 9ベースの「HiByOS」を搭載。Androidのサンプリングレート変換をバイパスし、ビットパーフェクトなオーディオ出力を実現する「DTA」を備えるのも特徴。独自の音響補正機能「MSEB」も搭載。
バッテリー容量は4,500mAhで、最長約8.5時間のバランス出力/最長約10時間のシングルエンド出力が可能。
発売直後からツイッターや2chなどに購入者の感想は結構上がってきています。音質については味付けの少ないすっきりした傾向という印象で、人によっては素っ気なくドライと感じる場合もありそうです。いわゆるモニター調に近いようで、余計な演出を排した音が好きな方には適していそうです。
あまり固有のキャラクターは持たない分、広くおすすめしても大丈夫というか、無難で音が気に入らない理由での失敗の起こりにくいDAPと言えるかもしれません。この価格ですからあまり人にすすめられて買うという初心者的な動きは少ないでしょうが。
動作の快適性や操作への反応性についてはDAPとしては十二分のSoCとメモリを擁していることもあり、十分にサクサクなようです。
本機でアピールしているWi-FiやBluetoothなどワイヤレス関連の通信安定性についても、購入ユーザーから、なるほど安定しているという感想も見られます。いわゆる中国メーカー製DAPのなかには、ハイスペック・高機能を謳っていても、ワイヤレス通信の安定性に欠ける機種もあるとされており、この点を重視する向きには重要なポイントでしょう。
(オーディオ系ニュースサイトによるレビュー記事)
https://www.phileweb.com/review/article/202102/18/4214.html
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1303864.html
本機は「R6」とは全く別モデルですが、比較するとすれば、「R6 Pro」(2019年発売・税抜き実売約9万円)ということになるでしょうか。
Android搭載DAPで4.4mmバランス出力対応という基本はだいたい同じ。DACチップが「ES9028Q2M」を2基搭載。Snapdragon 425と3GB RAMを備えているなどの違い。そのほか、BluetoothもUATには非対応。
追記:コメント欄からご指摘いただきましたように、HiBy R5/R6/R6 Proは、発売当初はUATに対応していませんでしたが、アップデートによりUAT対応となっています。間違いをお詫びして訂正いたします。
こうしてみると、一見してDACチップ、SoC、メモリ、機能など、「New HiBy R6」のほうが新しいアドバンテージがあります。ワイヤレス通信の安定性にも欠けるといった感想も「R6 Pro」には見られました。
もっとも、「R6 Pro」には筐体素材を変えただけでほとんど内容が同じで大幅に価格を下げた「R6ProAL」(税抜き実売6万円程度)もあり、やはり「New HiBy R6」がHiByの最新高性能DAPという位置づけになりそうです。
new HiBy R6単体
スッキリと味付けは少なめか
しかしながら単体でも満足+ タイガーG SCM-BTL
定位、滑らかさ、表現力が向上+ タイガーT
明るく鮮烈な味わいをプラスR6の実力に満足感。
そしてタイガーTはBTL改修を行ったら…!?期待が高まるわい
中堅DAPの相談受けたんだけど、今なら圧倒的にhiby new R6だよなぁ
音や見た目の好みもあるし、U100Kならどれ買っても間違いはないだろうから難しいよね?
★黒猫@夏珠騎★HL研修中の為浮上率低下中@KazukiRadiohed おはようございます(*^^*)☕
NEW HiBy R6 使用して2週間程経ちそれなりに音が固まってきたので僕なりに感じた事を?
まず動作ですがSnapdragon660の恩恵なのかスマホ並にヌルサクです。
次に音質ですが、フラッ… https://t.co/AkRCoiSIlG
てか、New HiBy R6が中古で出回るようになったら、検討リストに入れようかなぁ
もしサブ機買うならNew HiBy R6かパウロかSA700かな〜
Hibyのnew R6はもう少し待てばもしかしてproが出たりします?
Hiby new R6 エージングが120時間以上となりました。
音質はR6proとはけっこう違って、中域より上がドライかと思います。YouTubeで詳しくレビューされている方がいますが、同感です。
https://t.co/fOZtoLhoDC
ESSのDACって、基本は電流出力だったような気がするけど、ES9038Q2M は電流出力モードと電圧出力モードがあるっぽい?
HiBy R6 シリーズはDACの性能を引き出す電流出力でI/V変換から力入ってるけど、Shanlin… https://t.co/xkzOv81rUE
6月25日追記:本体カラーがシルバーの「Silver」モデルが、7月2日に発売されます。カラー以外の内容や価格は同じです。
View Comments
R6 Pro はUAT対応してますよね。てかR3/R5/R6無印もUAT対応ですよね。調べが足りないですね。
その通りです。発売当初は対応していないモデルもアップデートでUAT対応になっていました。発売当初の情報を公式サイトやニュースサイトで読んだために起きたミスです。
お詫びして訂正いたします。