Panasonic SC-PMX900 セパレート型ミニコンポ
パナソニックは、セパレート型のミニコンポ「SC-PMX900」を7月30日に発売しました。CDドライブやDAC機能、アンプなどを搭載するセンターユニットと、3ウェイステレオスピーカーのセット構成。オープン価格で税込みの実売価格は7万円程度。
センターユニット部の本体サイズは211(幅)×114(高さ)×267(奥行)mm。重量は約2.9kg。
スピーカー部(1本あたり)の本体サイズは161(幅)×238(高さ)×264(奥行)mm。重量は約3kg。ウーハー:14cmコーン型、ツィーター:1.9cmドーム型、スーパーツィター:1.2cmピエゾ型を搭載。形式はバスレフ。
2019年に発売された「SC-PMX90」(現在の実売価格3万円程度)の後継機。
「SC-PMX900」の大まかな内容
新たにテクニクスの高音質化技術を採用した“Tuned by Technics”仕様として、より高音質を狙っているのが特徴。テクニクス搭載のフルデジタルアンプ・JENO Engineを、PMXシリーズとして初採用。テクニクスの上級アナログターンテーブル「SL-1000R」に採用したノイズ抑制回路を応用し、フルデジタルアンプのコアとなる「JENO Engine」およびクロック用電源の低ノイズ化を実現しているのもポイント。実用最大出力は60W+60W。
音楽CDやラジオほか、USB-DACやNAS、USBメモリ、ストリーミングサービスなど、様々な音楽コンテンツも楽しめる機能性も魅力。CDやBluetooth、ネットワークオーディオ、FM/AMラジオの再生に対応。DSD再生機能、音楽ストリーミングサービスに対応した「Chromecast built-in」を搭載。
「SC-PMX90」と比較しての違いを簡単に
「SC-PMX90」で対応していなかったPC接続でのUSB-DAC機能やネットワークオーディオ機能を追加し、アンプ部を強化したようなモデル(「SC-PMX90」はフルデジタルアンプ「LincsD-Amp Ⅲ」)。センターユニットの筐体は同じらしく、スピーカーもかなり似ているようです(スーパーツイーターの口径が3mm小さくなっています)。
「SC-PMX900」のレビュー情報
「SC-PMX90」も評価の高いミニコンポだっただけに、本機のレビューにも注目されます。
「SC-PMX900」のレビューから読み取れる傾向
発売直後のタイミングでは、価格コムの製品ページに購入者のレビューが上がっており、好意的に評価されています。フルデジタルアンプ・JENO Engineによる高音質がポイントとなりましょう。
国内大手メーカー製のCDミニコンポで、これだけ再生できる形態が多いのは珍しく、それだけでも価値がありそうです。
ただ、アンプや機能の違いがあるにしても実売価格の差が大きく、「SC-PMX90」のほうがコスパ面で有利と感じられる場合もありそうです。
なお、「SC-PMX90」のときから言われている、センターユニット部の品位に対してスピーカーが弱いという指摘は、「SC-PMX900」でもあまりスピーカーは変わっていないようですので、この傾向は続いている可能性があります。
つまり、両機ともスピーカーを社外のもっと高品位なものに替えると、より高音質で楽しめる可能性もあるということです。そういう意味では単品オーディオ的な拡張性や楽しみがあるシステムとも言えますが、買っただけで高音質を楽しみたいライトユーザーには不満の出ることもありそうです。
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