東芝 REGZA X8900Nシリーズ 4K有機ELテレビの2024年モデル
TVS REGZAは4K有機ELテレビの2024年モデル・REGZA「X8900N」シリーズを2024年4月から発売。48、55、65型の3サイズを用意。価格は全てオープンプライスで、発売時の予想実売価格は以下のとおり。
4K有機EL「X8900N」シリーズ 4月12日発売
・65型「65X8900N」 440,000円前後
・55型「55X8900N」 330,000円前後
・48型「48X8900N」 264,000円前後
東芝 REGZA X8900Nシリーズの内容・特徴
おおまかな特徴
2022年モデルの「X8900L」の後継機。おおまかな特徴として、最新世代の有機ELパネルと最新世代の「レグザエンジンZR」の組み合わせにより、高い画質性能を目指した有機ELテレビのハイ・スタンダードモデルであることがあります。
また、これまでのREGZA・4Kテレビでおなじみの機能や特徴を備えています。マルチアンプ駆動の高性能音響システムや多機能なスマートテレビ機能も備えています。もちろん、録画機能も備えています。
従来モデル「X8900L」と比較しての違いの概要
2022年モデルで従来機の「X8900L」シリーズと比較しての違いの概要です。最新世代の有機ELパネルになり輝度が向上、2024年バージョンの新世代映像エンジン「レグザエンジンZR」を搭載することで基本画質を向上。「ネット動画バンディングスムーサー」の新搭載により、ネット動画の画質も強化。
さらに、ゲーム専用UI、好きなアイドルの出演番組スケジュールを表示する「みるコレ 番組ガイド」、選んだ番組の見逃し配信先を表示する「番組こねくと」などの機能を新搭載し、画質・機能の両面を強化しています。
以下に従来モデル「X8900L」シリーズと比較しての向上点も交えながら「X8900N」シリーズの内容・特徴を紹介します。
新開発の低反射有機ELパネルの採用で輝度が向上
パネル解像度は、全モデル4K/3,840×2,160ピクセル。倍速駆動対応。
新開発の低反射有機ELパネルの採用で、前モデル・「X8900L」シリーズよりも輝度が向上しているのが大きな向上点です。
これにより、室内が明るい場合でも以前よりも映り込みが少なく、また、より明るく、鮮やかで黒も引き締まった高画質になっているとしています。
高冷却インナープレート、メタルバックカバーを併用することで輝度性能を高める工夫は引き続き採用しています。
映像エンジンは2024年版「レグザエンジンZR」に向上 ネット動画画質も向上
「Z670M」シリーズでは映像エンジンに2024年版「レグザエンジンZR」(「Z670L」に搭載されていた「レグザエンジンZR II」の改良版)を搭載。以前からのディープニューラルネットワークを駆使したハードウェアAIエンジンの性能を高めることで、さらなる高画質を実現しています。
美肌AIフェイストーン
ネット動画AIビューティ
地デジAIビューティ
クラウドAI高画質テクノロジー
おまかせAIピクチャー
32色軸カラーイメージコントロール
といった高精度な回路・処理で高画質化を図っています。
2024年モデルでは、ネット動画向けの画質処理が向上しているのが特徴。
新たに「ネット動画バンディングスムーサー」処理を搭載。圧縮ノイズや階調部分に現れる等高線のようなバンディングノイズを除去。より滑らかで自然な映像表示を実現しているとしています。
「おまかせAIピクチャー」も引き続き採用。2023年の最上位4Kテレビ群に採用していた、室内照明の色温度の違いを検出してホワイトバランスを調整する機能も追加されています。
HDR規格への対応
HDR規格は、従来同様にHDR10、HLG、HDR10+、HDR10+ ADAPTIVE、DOLBY VISIONに加え、DOLBY VISION IQに対応。
サウンドモードに新たに「スポーツ」を追加
サウンドシステムは、Dolby Atmos対応の「重低音立体音響システムXP」を従来の「X8900L」シリーズから引き続き採用。
2基のフルレンジスピーカー、クリアツイーター、ダブルパッシブラジエーターを密閉型スピーカーボックスに配置。実用最大出力72Wのマルチアンプ駆動を行っています。
テレビの設置環境に応じて音響特性を補正する「オーディオキャリブレーション」機能も搭載。
「X8900N」シリーズではサウンドモードに、新たに「スポーツ」を追加。スポーツ中継の臨場感のアップと、中継音声のクリアさを高めています。
優れたゲームモードがさらに進化
「X8900N」シリーズでは従来同様、4K120p入力/VRR/ALLM/eARCに対応し、最新スペックのPS5やPCゲームに対応しています。
4K/120P入力もVRRも約0.83m secの低遅延でプレイできる「瞬速ゲームモード」、ゲーム機に適切な設定にALLM、VRRなどの項目を自動調整する「オートゲームアジャスト」、対応グラフィック・カードとの接続時に低遅延かつ、ティアリングのないスムーズなゲームプレイが可能な「AMD FreeSync Premium対応」など、従来からの優れたゲームモードを備えています。
ゲーム機の出力映像に合わせ自動的に最適なモードに設定する「オートゲームアジャスト」や「ゲーム専用高画質」機能も装備。
1080p/120Hz入力時の映像遅延時間は0.83msで、業界トップクラスの性能。引き続き、有機ELレグザ史上、最も遅延の少ないゲームモードとなっています。
ゲーミングメニューも新搭載。ゲームプレイ時に調整・確認したい項目に容易にアクセスできるようになりました。ポインター(カーソル)表示にも新たに対応しています。
主要なネット動画サービスに対応しバンダイチャンネル対応追加
視聴可能なネット動画は、Netflix、Prime Video、Disney+、YouTube、Net-VISION、TVer、SPOOX、Paravi、DMM.com、Rakuten TV、dTV、ABEMA、U-NEXT、Hulu、NHKプラス、WOWOWオンデマンド、DAZN。
従来同様に主要なネット動画サービスは網羅しています。
加えて、新たにバンダイチャンネルの視聴に対応しています。
リモコンがさらに機能充実
リモコンにはPrime Video、Netflix、Disneyプラス、ABEMA、YouTube、TVer、WOWOWオンデマンド、U-NEXT、hulu、DAZN、NHKプラス、Net-VISIONの計12サービスのダイレクトボタンを搭載。
従来の11から1つ増えています。
リモコンは、赤外線式からテレビ(受光部)に向けなくても使えるBluetooth式にリニューアル。リモコンのデザインも変更されています。
搭載チューナーと録画機能
搭載チューナーは地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS/CS 4K放送×2。USB HDD(別売)をテレビに接続すれば、地デジ/BS/CSの2番組同時、4K放送の裏番組録画が行なえます。
上位モデルのように、地上波6chを丸録りできるタイムシフトマシン機能は搭載していませんが、別売のタイムシフトマシンハードディスク(「D-M210」など)を接続することで、“タイムシフトマシン内蔵”のような操作を実現するタイムシフトリンクにも対応。テレビに全録レコーダーを内蔵しているような使い勝手を後付けで実現できます。
このあたりのチューナー数や録画機能は従来同様です。
新機能「推し活リスト」と「番組こねくと」
好きなジャンルの番組をテレビが自動で分類してくれる「ざんまいスマートアクセス」はネット動画にも対応。放送とネット動画の見たい番組をシームレスに探すことができます。
2024年モデルで新しいのが、「みるコレ 番組ガイド」と「番組こねくと」。
番組表示機能の「みるコレ 番組ガイド」には好きなアイドルの出演番組スケジュールを表示する「推し活リスト」が新たに採用。
気になる番組を、録画していた過去番組だけでなく、VODサービスで配信されているかもチェックできる「番組こねくと」機能も追加(YouTubeでは機能しません)。
なお、既発の2022/23年発売モデルにおいてもファームウェアアップデートでの対応を予定しています。
ミラーリング機能も搭載。AirPlay 2により、iPhoneなどのApple製デバイスを同じネットワークに接続することで本機へのストリーミングやミラーリングが可能。Android端末の画面を表示する「スクリーンミラーリング」でも同様です。
スタンド部分に新機能
スタンドは、左右水平15度動かせる回転式は従来同様。2段階に高さが選べるスタンドが新搭載されています。
OSは引き続きLinuxベースのオリジナル
ネット接続やネット動画、ネットワーク機能などを司るOSについては、2022年モデル同様、Linuxベースのオリジナルでレグザ専用にカスタマイズしたもの。他社で採用の多いAndroid OSや同系統のGoogle TVではありません。これはAndroid OSの動作が不安定だとか、操作後の反応が遅いなどの弱点を考慮したうえで、より快適な操作感を重視した結果のようです。
HDMIなどの入出力と対応規格
HDMI入力は4系統で、うち入力1/2がHDMI2.1をサポート。自動的に低遅延モードに遷移するALLMのほか、4Kのハイフレームレート映像が楽しめる4K120p入力、映像のちらつきやカクツキを軽減するVRR、高音質音声データのHDMI伝送に対応するeARC(入力2のみ)機能を備えています。
HDMI以外の入出力端子は、4極ミニプラグのビデオ入力(映像・音声LR)、光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力、LANを各1系統用意。USB端子は2系統で、通常録画専用×1、汎用×1。
このあたりの内容も従来同様です。
東芝 REGZA X8900Nシリーズがおすすめのユーザーは?
東芝 REGZA X8900Nシリーズがおすすめのユーザーについて、前モデル・X8900Lとの違いも考慮してまとめてみます。
大画面有機ELテレビでの視聴を求める人
REGZA X8900Nシリーズは、65V型、55V型、48V型の有機ELテレビの大画面で映画やスポーツ観戦、大迫力のゲームプレイを楽しみたい方におすすめです。最新世代の有機ELパネルを採用し、どのサイズを選んでも臨場感溢れる高輝度で豊かな映像を体験できるでしょう。大画面ならではの鮮明さと詳細な描写で、お家時間がより特別なものになるでしょう。
高画質とより快適な操作性を、とくにゲームプレイで重視する人
東芝の最新技術、レグザエンジンZR 2024年版を搭載したREGZA X8900Nシリーズは、地デジから4K放送、ネット動画まで、あらゆるコンテンツを高精細かつなめらかに視聴することが可能です。また、従来からの高性能なゲームモードの搭載と新たに搭載されたゲーム用UIにより、アクションゲームもストレスなく楽しめます。とくにゲームにおける操作性に対する要求が高い方にも、快適な使用感を提供します。
多彩な機能を活用したい人
ネット動画ビューティ機能やナチュラルフェイストーン機能など、REGZA X8900Nシリーズは先進的な映像技術を多数搭載しています。検索機能の強化やリモコンの改良もなされており、これらの機能は、見るコンテンツの質を向上させ、よりリアルな視聴体験を提供します。多様な機能を駆使して、映画やドラマ、YouTube動画など様々なエンターテインメントを楽しみたい方にぴったりです。
ただし、REGZAのテレビ上級機ではおなじみの、地デジ全録機能は搭載されていません。地デジ全録機能が欲しいなら、上位のX9900Mを選ぶ必要があるでしょう。
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