中国・Shanlingの新フラグシップDAP・M8が海外で正式発表されました。価格は1659ドル(約175,000円)。発売は11月。日本国内での価格や発売は未定です。おそらく今後日本でも発表されると思います。
追記:国内発売日は11月27日、実売価格は税込み18万円程度となりました。
M8は、業界初という交換可能なヘッドホンジャックを搭載しているのが最大の特徴。最近は複数規格のバランスヘッドホン端子が乱立し(4.4mm径に集約されつつあるような状況ですが)、DAPどころか、DAPよりもコンパクトでヘッドホン端子の場所も少ないポタアンやBluetoothレシーバーにさえ複数のバランス端子が付く始末。
端子も別なら回路も別となれば、余計なコストがかかり、ひとつの規格でしか聴かないようなユーザーにとっては、自分の使わない規格の端子用の回路分のコストが無駄になる、という状況でした。
そんな不合理を解消するのがM8の交換可能なヘッドホンジャック。どうやら複数のバランス端子をヘッドホンジャックの交換でまかなうようです。コスト的にも余計な端子を付けなくて済む点でもメリットがあります。
これにより、2.5mm BAL、4.4mm BAL、3.5mm PROという3つのバランス端子に対応しています。もちろん、一般的な3.5mm径アンバランス出力にも対応します。
ヘッドホンアンプ部の出力は、840mW @32Ω(バランス)、260mW @32Ω(シングルエンド)。
そのほか、DACチップは旭化成エレクトロニクスの最上位・AK4499EQを2基使用。CPUにQualcomm Snapdragon 430を使用したAndroid OS採用のハイスペックで多機能なDAPとなっています。SyncLink / DLNA / AirPlayにも対応。
BluetoothチップにはQualcomm CSR8675を採用し、Bluetooth送信は、LDAC / HWA / aptX HD / aptX / SBC、受信はLDAC / HWA / aptX LL / aptX HD / aptX / AAC / SBCと、Bluetoothレシーバー/トランスミッターとしても高機能。
FiiOやiBassoなどのライバルもあり、三者三様の特徴を打ち出して切磋琢磨している印象なのは、ポータブルオーディオ愛好家にとってはありがたいところ。ただ、どのメーカーを買えばいいのか、すぐに後継機も出るしで大変、という面は大いにあって、悩みどころでしょう(DAP+Shanling)。
M8の簡単な仕様
本体サイズ: 138 x 80 x 20mm
重量: 342g
画面:5インチ1080P Sharp製HDディスプレイ
連続再生時間: 14時間(シングルエンド)、9時間(バランス)
充電:QC3.0高速充電対応
(従来のフラグシップ・M6 Pro)