SHANLING MW200 LDAC / aptX HD対応のネックバンド型Bluetoothレシーバー
中国のSHANLING(シャンリン・国内扱いはMUSIN)からMMCXコネクター対応のネックバンド型Bluetoothアダプター「MW200」が8月28日に発売されます。オープン価格で、税込14,960円前後での実売が予想されます。
このジャンルの最近の不作を一気に吹き飛ばすようなモデル
MMCXコネクターを採用する有線イヤホンと組み合わせることで、Bluetooth規格によるワイヤレス化を実現できるネックバンド型のBluetoothアダプター(ワイヤレスイヤホン化Bluetoothレシーバー)の新製品。
つい先日、JPRiDEからBTR-1(税込み実売6800円程度)という手頃なモデルだ出たばかりですが、このネックバンド型のBluetoothアダプターは、最近はあまり新製品がなく、目立っていないジャンルでした。というのも、有線イヤホンのBluetoothアダプターは完全ワイヤレスイヤホン化できるタイプに注目が移っていることも関係しています。
しかし、この「MW200」はこのジャンルの最近の不作を一気に吹き飛ばすような高機能でハイスペックなモデルです。完全ワイヤレス化アダプターだけでなく、既存の高品位モデルもこの内容には脅かされそうなほどです。
SHANLING MW200のBluetooth面での内容・特徴
Blueoothチップに「CSR8675」を採用。これにより、Bluetooth 5.0をサポートし、コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX HD/LHDC(HWA)/LDACに対応しています。ハイレゾ相当系の高音質コーデックと低遅延のaptX LLの双方の対応にもれなく対応しており、隙がありません。とくにハイレゾ系への対応は本機が一番ではないでしょうか?
LEDインジケータ―により接続しているコーデックの確認も容易。高音質コーデックのつもりでSBCで接続していた、というありがちな間違いを回避できます。
音質とバッテリー性能にも注力。Blueoothチップとは別にDAC/アンプチップにAKM「AK4377A」を搭載。これにより、40mW@16Ωの高出力で幅広いイヤホンをドライブ力高く駆動します。また、出力25mWでの歪み特性(THD+N)は-106dBとハイスペック。ハイレゾ音源も歪みなくクリアに聴けるでしょう。
さらに、「AK4377A」は低消費電力のチップでもあり、最大14時間の連続再生が可能です。充電端子にはUSB Type-Cを採用し、10分の充電で2時間再生できる急速充電にも対応しています。
マイク、防水性、専用アプリなども充実
コロナウイルスによる在宅ワークや在宅での趣味の広がりもあり、Bluetoothイヤホンはヘッドセットとしての性能も重要になってきています。
その点、「MW200」では高性能なKnowles社製のマイクを内蔵し、第8世代cVcノイズキャンセリングテクノロジーにより、クリアで快適な通話やチャットができるとしています。NFCによるペアリングができるのも便利です。
本体の重量は45gで、IPX4の防水性能を備えているので、屋外やスポーツ時にも適しています。
専用アプリ「Shanling Controller」も用意。コーデックの切り替えやイコライザー、ファームウェアアップデートにも対応。イコライザー機能で音質を好みにできるのもうれしいポイントです。
同様製品では他にはないUSB-DAC機能が特筆点
ここまでの内容でもすでに十分ですが、本機にはさらに驚く機能が。USB-C端子を用いて、PCやスマホと接続してのUSB-DAC機能にも対応しているのです。
2021年4月14日追記:コメント欄からUSB-DAC機能はスマホとの接続には対応していないとのご指摘をいただきました。たしかにメーカーサイト(国内)には「USB-Type-C、USB-DAC機能対応」とだけあり、スマホで使用可能かは不明です。一方で、
という記事では
「目玉は、USB DACとしても動作すること。スマートフォンと接続すれば、有線イヤホンとして利用できるということです。」
とのあります。
しかし、そのほか、レビュー記事なども参照しましたが、確定的な情報ではないことも確かですので、本機のUSB-DAC機能が確実に使えるのはPC接続であって、スマホはわからないということでご了承ください。どうしても知りたい方はメーカーにお問い合わせください。
これがあれば、本体のバッテリーが切れても有線接続で使用が継続できるという実用面のメリットもありますが、手軽にUSB-DACを使った高音質なハイレゾ再生が可能というのも特筆点です。
LDACが現状、もっとも高音質なBluetoothコーデックですが、どうしてもデータの圧縮を伴います。その点、USB-DACによるハイレゾ再生なら当然、無圧縮なので、音質の原理的にはLDACよりも上回ります。
USB-DACのスペックとしては最大で24bit/96kHzまでのPCM系データの再生に対応します。さすがにDSDには対応しませんが、おまけとしては十分すぎるほどです。
日本オーディオ協会の「Hi-Res Audio」「Hi-Res Wireless Audio」認証も取得
「MW200」はBluetoothと有線でのハイレゾ再生のスペックにより、日本オーディオ協会の「Hi-Res Audio」「Hi-Res Wireless Audio」認証も取得しています。当然、ネックバンド型のBluetoothアダプターでは世界初で現在、唯一です。
細かいところでは、MMCX端子でのイヤホンとの接続時に、安定性を高めるためのスペーサーを付属しています。接続部分での不安定さが多いと言われるMMCX規格だけに、実用的でありがたい付属品です(Bluetoothレシーバー+SHANLING)。
コメント
この製品のUSB-DAC機能はPCでしか使えない。
調べもせずに適当な記事を書くな