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SHARP 8T-C60CX1 など新8Kテレビ「CX1」シリーズ!従来「AX1」と比較しての違いは?

8Kテレビ

SHARPの8Kテレビ新フラグシップ「CX1」シリーズ

シャープは、BS8K/BS4K/110度CS4Kチューナーを内蔵した8K液晶テレビ「AQUOS 8K」のフラグシップモデル2機種から成る「CX」シリーズを4月25日に発売します。オープン価格で、実売予想価格は70型「8T-C70CX1」が60万円前後、60型「8T-C60CX1」が45万円前後。

2018年に世界で初めての8Kチューナー内蔵テレビとして登場した、80型の「8T-C80AX1」と70型「8T-C70AX1」、60型「8T-C60AX1」の3サイズ展開から成る「AX1」シリーズの後継。

「CX1」と「AX1」を比較しての主な違い

「AX1」は世界初の8Kチューナー内蔵テレビとして登場しただけでなく、シャープの持てる技術を投入した、高画質な8Kテレビということでもありました。

それでも発売後1年半以上を経て、さらなる高画質技術を搭載してクオリティーを磨いたのが「CX1」と言えます。

いずれも、8K/7,680×4,320ドットの液晶パネルを搭載しているのは同じながらも、「CX1」では新開発の「8K Pure Colorパネル」を採用。光の3原色の純度が高まり、色域は従来の同社4Kテレビ比で約16%拡大。色彩表現がさらに豊かになったとしています。

HDRは、HDR10、HLGに加え、新たにDolby Visionに対応。4K/8K放送のHLG信号も表示可能。

また、「CX1」では8K画像処理エンジン「Medalist Z1」を新搭載。「Medalist Z1」は、映像の明暗レベルに応じてコントラストを自動で調整。地上デジタル放送や4K放送、ネットコンテンツやBlu-rayディスクの映像も超解像技術で8Kへアップコンバートして楽しめます。

「AX1」では「AQUOS 8K Smart Engine PRO」という名称の8K画像処理エンジンでした。8Kコンバート機能などは同様に搭載していますが、さらなる高品位化を施し、名称が変わったものと思われます。

スポーツ観戦向けの「8Kスポーツビュー」映像モードも新搭載。滑らかさや動きのぼやけを抑えでスポーツを楽しめます。観客の歓声など音の臨場感も豊かに再生できるスタジアムサラウンド機能も搭載しています。

また、新たにHDMI 2.1で規定された8K映像入力にも対応。4K放送の4倍の解像度情報を持つ8K 60Hz信号や、4K放送より映像フレームが2倍多い4K 120Hz映像信号を出力する機器とHDMIケーブル1本で接続できます。8Kチューナー「8S-C00AW1」など、HDMIを4本接続して8K映像を表示する方式には対応していないことにはご注意ください。

なお、「AX1」でも1本のケーブルで8K伝送対応も可能なHDMI2.1へのアップデートが行われます。

一方、「AX1」では艶やかな黒と、照明などの映りこみを抑える低反射「N-Blackパネル」を採用していましたが、「CX1」では非採用のようです。

加えて、「AX1」に対し、CPUパフォーマンスは約1.3倍、内部メモリ容量は約1.6倍向上。リモコンで電源オンから地デジ表示までの時間は約20%、地デジ放送の選曲切り替えまでの時間を約15%高速化するなど、使い勝手に関わる基本性能も高めています。

また、「AX1」シリーズは2018年11月の発売当初の実売価格は、80型が200万円、70型が100万円、60型が75万円前後となっていましたが、2020年4月には80型が130万円、70型が40万円、60型が30万円程度と大幅に安くなっています。

なお、新「CX1」シリーズには80型はないため、今後もシャープの8Kテレビで80型が欲しい場合は「AX1」シリーズから選ぶことになります。

「CX1」の内容・特徴

「AX1」ともほぼ共通となる「CX1」の内容・特徴です。

バックライトは直下型LEDで部分駆動(ローカルディミング)に対応

「リッチカラーテクノロジープロ」も搭載。広色域カラーフィルターとLEDバックライトの蛍光体を組み合わせ、新4K8K衛星放送で使用される広い色域(ITU-R BT.2020)を豊かに表示。赤・緑・青色のそれぞれの階調を描き分け、10億色以上の色を表現できます。

さらに、高透過率液晶と高輝度HDRによる輝き復元「メガコントラスト」も装備。UV 2 A液晶技術による高い透過率で高輝度を実現。

本体に、BS8Kチューナーを内蔵。別売の専用外付けUSB HDD「8R-C80A1」(8TB)を接続すると、予約録画や視聴中の8K放送を録画できます。

BS4K/110度CS4Kチューナーは2基、地上/BS/110度CSチューナーは3基内蔵。別売の外付けUSB HDD「4R-C40B1」(4TB)を接続すると、4K放送を視聴中に、別の4K放送と地上/BS/110度CS放送の2番組を同時に裏録画する事も可能。

OSは、Android TVプラットフォームのAndroid 9を採用(「AX1」ではAndroid 8でした)。家族の視聴傾向などを学習しておすすめの録画番組などを教えてくれる「COCORO VISION」を搭載。動画配信サービスにも各種対応しています。

付属のリモコンにマイクを搭載。見たい番組を音声で検索できます。Googleアシスタント機能を搭載し、対応家電の操作が可能。Chromecast built-inにも対応し、スマホでで撮影した写真などをテレビに表示できます。

音響面では、最大70W出力の「WIDE-AREA SOUND SYSTEM」、さらに空間の音響パワーの変化をとらえ補正するという音響補正技術「Eilex PRISM」も搭載。「AX1」で謳われていた、オンキヨーによる音質チューニングは「CX1」ではなくなっているようです。

ヘッドホン出力やアナログ音声出力、光デジタル音声出力も搭載。USB端子はメモリー用と、USB HDD用とUSB HDD(BS 4K/8K専用)の3系統。LAN端子は100BASE-TX。無線LANやBluetoothも搭載。

どのように選ぶ?

画質面では「CX1」が向上しているとみて間違いないでしょう。機能面ではできることにそれほどの違いはなく、操作の反応速度が速くなる快適性の向上がポイントでしょう。

「AX1」シリーズの価格は発売当初よりかなり下がっているため、「CX1」の価格が発売当初程度なら、「AX1」のほうがお得と考える人がいてもおかしくありません。

ただ、わざわざ8Kテレビをかうような人は、価格度外視で8K映像の美しさを追求する面も大きいでしょうから、安いとか得だとかの尺度で測るのは見当違いかもしれません。

8Kチューナー内蔵の8Kテレビに興味があって、予算も置き場所もある、という人には、「CX1」シリーズは適しているでしょう。他のメーカーの参入もなかなか進まないですし(8Kテレビ+SHARP)。

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