ソニーは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」(型番:WF-LS900N)を6月3日に発売。オープン価格で、税込みの実売価格は26,000円前後。カラーはホワイト、ブラック、エクリュの3色。
完全ワイヤレスイヤホンLinkBudsシリーズの第2弾。
LinkBudsシリーズは、小型軽量な装着性と自然な外音取り込みが可能にする常時装着スタイルを追求したシリーズ。スマホを長時間利用するユーザーをターゲットにしているのも特徴。
既発売の第1弾「LinkBuds(WF-L900)」(実売約23,000円)との大きな違いは、オープン型構造から密閉型にし、ANCを搭載したこと。LinkBudsはドーナツ型の穴あきフォルムが非常に特徴的で、見た目どおりにオープン型構造であり、このことによる開放的な着け心地と快適な装着感をアピールしていました。一方で、開放型構造ゆえにANC機能の搭載は行っていませんでした。
LinkBuds S (WF-LS900N)は、見た目が既存モデルで上位クラスのWF-1000XM4に似ており、一般的な密閉型構造を採用。また、これによりANC機能も搭載しています。
LinkBuds S (WF-LS900N)は、LinkBuds(WF-L900)では対応していなかったLDACコーデックに対応していることもポイント。再生音質面でも期待できそうです。
加えて、LinkBuds S (WF-LS900N)は、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンとしてははじめて、Bluetoothの新規格・LE Audioに対応しているのが大きな話題です(今後アップデートで対応予定)。
LE Audioは現行のBluetoothよりも圧縮時の音質の向上、省電力化、低遅延など多くのメリットがあるとされており、今年これから発売されるBluetoothイヤホン・ヘッドホン機器での採用の拡大が期待される規格です。完全ワイヤレスイヤホンではJBLがすでに対応機器(アップデート対応)を発売しています。
当然、ソニーの新製品でもLE Audio対応は期待されていましたが、直近に発表されたBluetoothヘッドホン新モデル「WH-1000XM5」で採用されていなかっただけに、LinkBuds S (WF-LS900N)でも採用されないのでは?という予想もあるなかでの嬉しい対応と言っていいでしょう。
とりあえず、ソニー製の完全ワイヤレスイヤホンで、LE Audioを体感してみたい向きには、本機がいま、最も有力な選択肢になることは間違いありません(既存モデルの一部でアップデート対応できるかもしれないという憶測も一部ではあります)。
型式:密閉ダイナミック型
ドライバーユニット:5mmドーム型・ダイナミック型
機能:アクティブノイズキャンセリング、外音取り込み
対応コーデック:AAC、SBC、LDAC、Bluetooth LE Audio(アップデート対応予定)
防滴:IPX4
駆動時間:最大6時間(ANC使用時、イヤホン単体)、最大20時間(ANC使用時、充電ケース併用)、
ケースの充電端子:USB Type-C
カラバリ:ホワイト、ブラック、エクリュ
ソニーは、完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」について、2023年5月30日より、ベータ版LE Audioに対応する最新バージョン3.0.5のソフトウェア・アップデートの提供を開始しました。