TCL P618シリーズ 4K液晶テレビのエントリークラス機
TCLの4K液晶テレビのエントリークラス機、P635シリーズが2022年に国内発売されました。基本的にアマゾンで販売されているモデルのようで、ラインナップは43V型、50V型、55V型、65V型、75V型を展開。価格は43型から順に59,800円、69,800円、79,800円、99,800円、149800円。
P618シリーズの後継機
どうやら本機は、2021年に同じくアマゾン専売で発売されたP618シリーズの後継機のようです。基本的な内容や機能はほぼ同じですが、おもに画質面での向上が図られています。
P635シリーズの内容をP618シリーズと比較しての違いも交えながらご紹介します。
両シリーズを比較しての違い サイズラインナップ
まず、サイズラインナップが違います。P618シリーズは43V型、50V型、55V型、65V型で、P635シリーズはこれらに加えて75V型もラインナップと、4Kテレビとしては比較的小型のサイズから大型まで幅広くラインナップされています。
両シリーズを比較しての違い P635のみ『Algoエンジン』を採用
画質を左右する映像エンジンに P635のみ、TCLが開発した『Algoエンジン』を搭載。繊細さ、色彩、コントラストなどの補正を行うことで放送、ネット動画に関わらず高画質を実現する高性能チップです。
両シリーズを比較しての違い P635のみ ALLM対応
P635のみ、ゲームが接続されたことを検知すると、自動的に遅延が少ないモードに切り替わるALLM(自動低遅延)対応。HDMI1080p/60Hz 入力時は映像遅延時間が4msまで短縮されます。(HDMI 4K/60Hz入力時の映像入力ラグが約8ms)
両シリーズを比較しての違い スピーカー出力
両シリーズはスピーカーの最大出力が異なります。ただ、その差は大きくはなく、実使用上はほとんど同じ印象となりそうな程度です。
P635シリーズ:19W(9.5W x 2)
P618シリーズ:16W(8W x 2)
P635シリーズの内容(P618シリーズも共通)
上記以外の基本的な内容や機能は両シリーズで共通なようです。
マイクロディミング技術搭載
3,840×2,160ドット/4K解像度のVA液晶を搭載。バックライトは直下型LED。駆動は等速。画面を1,296のゾーンに分割し映像情報を詳細に分析する「マイクロディミング」機能を備えているのが大きな特徴。繊細な部分まで明暗をくっきり分けることで、「風景の奥行き感」をよりリアルに映し出します。
P618シリーズは4Kテレビのエントリークラスですが、通常、このクラスではコントラスト性能の向上を図るための「ローカルディミング(部分駆動)」技術は、コストや上位との差別化などの点から搭載されていないものです。この「マイクロディミング」機能は部分駆動の一種であり、このクラスに搭載されているのは驚異的と言えるでしょう。
4Kアップスケーリングなどの高画質化機能
そのほか、2K画質を4K画質で表現する「4Kアップスケーリング」機能、ノイズ映像を正しく分析し、画質の精細感を再現する「ノイズ低減(De-Contour&DMS)機能」、HDR映像を解析し、幅広い輝度レベルに柔軟に対応。 暗いシーンでも映像の明暗を忠実に表現し、よりリアルな高画質を実現する「HDR マッピング」機能などの高画質化回路を搭載しています。
Dolby Vision/HDR10/HLG対応 Dolby Atmosにも対応
新4K衛星放送で採用されているHLG規格や、UHD BDやネット動画配信サービスで採用されているHDR10、Dolby Vision、立体音響技術のDolby Atmosに対応。
4Kチューナーは2基内蔵
内蔵チューナーはBS/CS 4K放送×2、地上・BS・110度CSデジタル×2。外付けHDDを接続することで番組録画も可能。裏録画対応。
Google TVで多機能 ネット動画にも対応
Android OSベースの多機能OS、Google TV(P618はAndroid OS 9.0)を搭載。スマホやタブレットのAndroid端末並みにさまざまなアプリを使って、多機能に使いこなせます。また、YouTube、Amazonプライムビデオ、Hulu、Netflix等豊富なネット動画サービスにも対応。2.4GHz/5GHzのデュアルWi-Fiにも対応。
Googleアシスタントに単体で対応、リモコンのボタンを押して話しかけるだけで、 見たい映像を簡単検索できます。また、クロームキャスト機能も内蔵。スマホの映像をテレビで楽しめます。
HDMI2.1 eARCに対応
HDMI入力は3系統(P618の43型のみ2系統)。うち1系統はHDMI2.1 eARCに対応。テレビを経由しても Dolby TrueHD 5.1chで オーディオ機器から音声を出すことができます。HDMI入力は4K/60Hzまでの対応。
そのほか、ビデオ入力端子やLANポート、ヘッドホン出力、光デジタル出力なども備えています。
P635シリーズは日本メーカーとは異なるハイコスパな内容(TCLと同じ中国メーカーであるハイセンスは対抗できるコスパですが)。やはりTCLが世界2位(出荷台数)のシェアを誇るテレビメーカーであるという現実が影響しているのでしょうか。
P635シリーズのレビューサイト情報
P635シリーズはいまのところ、アマゾン専売ということもあり、購入者のレビューはアマゾンの販売ページが中心となります。そのほか、価格コムにもレビューが上がっています。
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