中国の家電メーカー・シャオミ(Xiaomi)が、楽天市場内にオフィシャルストアを開設します。
2020年3月15日に正式オープンとなりますが、それに先駆けてサイトは開設されており、3月14日午前10時までの購入で、2,000円以上の購入で500円引きのクーポンも発行されています。
Xiaomiというと、世界的な家電メーカーに成長しており、日本以外の国ではかなり知られているようです。ただ、日本では、まだまだ一部の人が知るメーカーでしょう。
本国などアジア圏では、高性能でハイコスパな炊飯器が人気が高いなど、生活家電メーカーとしても確固たるポジションを築いています。
また、比較的新興のメーカーらしいというのか、現代人の生活にもはや欠かせないスマホも得意にしていて、これまたハイコスパなモデルが中心です。一方で、スマホでは世界初の1億画素を実現したカメラを搭載したスマホ「Xiaomi Mi Note 10」を発売するなど、高い技術力も持っています。
そんなXiaomiは、イヤホンも手掛けています。というのもスマホのオプションや付属品として、マイク付きイヤホンは必須と言えるだけに、自然とイヤホンもラインナップされるという事情もあります。
Xiaomiのイヤホンは、いわゆる低価格の中華イヤホンの愛好家の間では、数年前からそのハイコスパぶりと、高音質ぶりで定番的なメーカーになっていました。
その背景には、Xiaomiのイヤホンを実際に設計しているのが、実力派のイヤホンメーカーとして知られる1MORE(ワンモア)であったことも関係しています。
たとえば、2017年ごろのカナル型イヤホン「Mi In-Ear Headphones Pro HD」は4000円以下ながらハイブリッド型、グラフェンコート振動版、ハイレゾ対応と、当時としてはかなりのインパクトがあるモデルで、低価格中華イヤホンの定番となっていました。
なお、1MOREは自社ブランド名でもイヤホンを発売しており、そのいずれもが日本国内でも高く評価されています。
現在はXiaomiと1MOREのダブルネームで発売されるモデルと、Xiaomi単独名義で発売されるイヤホンに分かれています。もしかして、低価格モデルのなかには1MOREが現在は関わっていないモデルもあるのかもしれません。
さて、現在のXiaomiのイヤホンも、時代に合った最新モデルをラインナップしています。今回、楽天オフィシャルショップで扱われるモデルとしては、リーズナブルな完全ワイヤレスイヤホン「Redmi AirDots」と、これまたリーズナブルな有線カナル型イヤホン「Mi In-Ear Headphones Basic」でしょう。
「Redmi AirDots」は手軽な価格と、軽量で使いやすい完全ワイヤレスイヤホンを目指したモデル。「Mi AirDots」という上位モデルから、操作系をタッチセンサーから物理ボタンに変えるなどしてコストダウンを図っています。
ABS樹脂で作られた本体は軽く、片側4g。イヤホン本体はIPX4相当の防水性能を備えているので、多少の雨や汗には対応できます。
同梱物は、充電機能付きケース、イヤホン本体、イヤピース(3サイズ)、中国語のみの説明書。充電用のケーブル(端子はMicro USB)を用意する必要があります。
イヤホン本体は1回の充電で4時間使用可能。付属の充電ケースは3回分、合計12時間使用分の充電ができます。
スマホでのハンズフリー通話をはじめ、接続機器の操作、音声アシスタントの起動などが可能。通話時には環境ノイズを低減するノイズリダクション機能も搭載しています。
Bluetoothは5.0に対応。Realtek RTL8763BFR Bluetoothチップを使用し、コーデックはSBCのみの対応。プロファイルはHFP/A2DP/ HSP/AVRCPに対応。ワイヤレス接続可能範囲は10m。
正直、「Redmi AirDots」の内容で、現在の楽天オフィシャルショップ価格(3千円台)は、競合機がひしめく価格帯では特に魅力的とは言えません。
ただ、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの多くが日本人にはなじみの少ない中国メーカーばかりで、その実体も詳しくわからないものも多いので、「Redmi AirDots」のように、中国メーカーであっても、世界レベルの大企業で、アフターサービスなども確かな対応がより期待できる点はポイントではないでしょうか。最近知名度を上げているサウンドピーツやアンカーといった優秀な?競合メーカーもあるにはありますが、それらよりもはるかに大企業ではあります。
Xiaomi楽天オフィシャルストアはできたばかりであり、まだ品揃えが少ないのが現状です。海外で人気の炊飯器は扱いがなく、空気清浄機や掃除機なども旧モデルが売られているなど、まだまだ改善の余地があります。
今後は、イヤホンなどの新製品を、本国と同じくらいの早いタイミングで発売するなど、せっかくのオフィシャルショップの存在を活かした動きを取って欲しいと思います。いろいろと大変かもしれませんが。
Xiaomi楽天オフィシャルストア