税込み25万円を超えるという驚きの価格のスマホ・Xperia PRO
税込み25万円を超えるという驚きの価格のスマホ・Xperia PROが2月10日に発売されました。
スマホでは世界初というHDMI入力を備えているのが特徴
スマホでは世界初というHDMI入力を備え、HDR規格、BT.2020色域、10bit入力に対応し、4K入力も可能というのが最大の特徴。この特徴にはあまり一般性はなく、映像制作のプロや報道関係者などが撮った映像を撮った場所から素早く送信したり、リアルタイムで配信するといった、まさに「プロ」用を意図したものだとされています。
HDMI入力で気になるのがHDCP対応の有無
さて、HDMI入力自体は一般の家庭でも多数のHDMI出力可能な映像機器やPCがありますから、本機のHDMI入力を使えば、家庭内のHDMI出力機器の映像を本機で見られるようにも思えます。
とくに問題もなくできそうにも思えますが、落とし穴があります。HDMI出力可能な映像素材のなかには、著作権保護規格である「HDCP」に準拠した機器でなければ伝送・映示できないものがあります。
「HDCP」がかかった映像としては地上デジタルを含むテレビ放送、ブルーレイとUHD BDのHD以上の映像メディア、そのほかネット動画など、一般的な動画素材の多くが含まれます。
Xperia PROのHDMI入力はHDCP非対応!?
Xperia PROでもこうした「HDCP」がかかった映像も映せればいろいろと使い方も広がりそうですが、結論から言えばできないそうです。オーディオ・ビジュアル機器やスマホなどのニュースサイトであるインプレスのレポート記事で「BS4Kチューナーは番組表や設定メニューなどは表示できるが、放送映像は表示されなかった。これはXperia PROのHDMI入力がHDCPをサポートしていないためと考えられる。」とあるからです。
一方、ゲーム機については別の記事で「Nintendo Switchで映像を表示できることを確認。」できたそうです。また、ソニーとしてはPlayStation 4(HDCPはオフにできる)での動作確認が取れているとしています。
ただ、こちらの記事では「PlayStation 4に接続したところ、こちらはまったく映像を映し出せなかった。筆者は、PlayStation 4 ProをPS VR→AVアンプ経由で出力しているのだが、Xperia PROには、解像度は4KとフルHDそれぞれにおいて、AVアンプ経由、PS VR経由、PlayStation 4直接の3パターン(いずれもHDCPはオフ)でつなぎ、いずれもダメだった。」とあり、どういうことなのかよくわかりません。「アプリのバージョンアップで改善される可能性も高い」とあるので、少なくともソニーがサポートを表明しているPlayStation 4での入力・映示は可能だと思いますが。
なお、「HDCP」については結果的に解除できるHDMIスプリッターといった製品がいくつも発売はされています。ただ、そうした製品を使ったからとてXperia PROで「HDCP」がかかった映像を入力して観ることができるかは保証できません。
本機は本来、まさにプロ用の映像機器であることを志向しているため、家庭用では欲しいHDCPには対応していないということのようです。これは製品コンセプトによるものでしょうし、仕方がないのでしょう。
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