ヤマハは、同社初の本格的なヘッドホンアンプ(DAC複合機)「HA-L7A」を開発し、「春のヘッドフォン祭2023」で公開しました。
このヘッドホンアンプは、既発売の同社ハイエンドヘッドホン「YH-5000SE」(49万5,000円)と組み合わせて使用することを想定しており、相応の価格帯の製品になる予定としています。国内メーカー製のヘッドホンアンプ(DAC複合機)としては高級な部類になりそうです。
このアンプはL字型のデザインで、左が電源部、右が信号処理部となっており、2つ並んだ円柱にはトロイダル型の電源トランスが封入されています。上面にはディスプレイが搭載されており、入出力の確認やモード等の確認が可能です。また、入出力切り替えスイッチや、「PURE DIRECT」ボタンも搭載されています。
ヘッドホンアンプとしての出力は1,000mW + 1,000mW(32Ω 1%)と強力。ヘッドホン出力は標準フォーン、4.4mmのバランス、XLRバランスを各1系統。
DACチップにESS ES9038PROを採用しており、USB DACとしてはPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生が可能です。同軸デジタル入力、光デジタル入力も備えています。
さらに、RCAとXLRのプリ/ラインアウトも装備されており、DAC/プリアンプとしても使えます。
ヤマハのAVアンプなどで採用されているおなじみの高い音場補正技術をこのアンプにも投入する予定で、新しいヘッドホンの楽しみ方ができる製品になるということです。
次の戦場までちょっと時間あるので軽くHA-L7Aの感想を
正直ヘッドホが開放型(YH-5000SE)だったのでじっくり聴くのに難儀したけど、解像度は高く音は近めながら圧迫感はない。高域の艶感もあって女性ボーカル曲だと色気もかなり… https://t.co/dphgS8dMZX
YAMAHA HA-L7Aの試聴完了
良くも悪くもキレやスピード感は感じられず、ゆったりした感じがした。
かなり暖色寄りで暖かみのある音のように思えた。
なので、高音が刺さらないが好みが別れると思った。
SONYあたりのデ… https://t.co/2usHfpQSDn
ヤマハHA-L7Aは評価しづらいな
繋いでるヘッドホンYH-5000SEが開放型だから周りの音に影響されすぎる
てかヘッドホンの方がイマイチなのでアンプも引っ張られて低評価になりそう
YAMAHAの参考出品ヘッドホンアンプHA-L7A。ESS9038PRO搭載の複合機。
試聴はできなかったけど、ちょっと質問してたら何と実際の設計者の方とお話ができたよ😳
これだけのためにフェス系に来ていると言っても過言ではなかろ… https://t.co/8J8XOQPapx
YAMAHA HA-L7A
まず左側は電源プロック上の2つの円筒部は電源トランス。その下に電源回路を搭載。切れ目が入っているので分離できるかと思いきや、映り込み画像でお分かりの通り分離は不可。準分離筐体構成って感じ。お話した方は電… https://t.co/zW1qxoSnTk
YAMAHA HA-L7Aその②
右側がデジタル基板+アナログ基板。下層がデジタル基板で、上層がアナログ基板。基板間のパーテションは無いが、筐体内基板間の距離は一定以上保てるよう設計。熱設計が結構難しくアルミ筐体を利用し放熱を行っ… https://t.co/8V3O9imTSK
YAMAHA HA-L7Aその③
搭載しているDACはESS 9038PRO1基。何故デュアル構成にしなかったかと言うとESS9038PROをデュアルで積んだ場合、それぞれのチップの演算結果が合わない事があるため敢えて8chDAC… https://t.co/zm9GLcbXjb
YAMAHA HA-L7Aその④
開発開始は同社YH-5000SEとほぼ同時期で2019年頃。技術者数名で企画提案し以降試行錯誤の繰り返し。
純アナログHPAにしなかったのはHPA業界では新参であるため、先ずは付加機能を持った初版… https://t.co/mySIJsJ3Av
YAMAHA HA-L7Aその⑤
開発チームメンバーはYH-5000SEと同じく、全盛期のYAMAHAオーディオ部門を全く知らない30代〜40代のメンバー。過去の栄光に囚われず全く新規に開発ラインを立ち上げれるってのが素晴しい👏🏼… https://t.co/8BjTQPMPsH
YAMAHA HA-L7Aラスト
ここからは未確定情報。
・発売は2023年年末か2024年春位❓
・お値段はYH-5000SEのフルパッケージ版よりも少し安い程度❓
・当機単発の展開は考えておらず、より低価格のモデルやハイエンド… https://t.co/EBXHBBa7UI
試聴整理券は開場5分ですべて終了したという人気ぶりで、ヘッドホン、ポータブルオーディオ愛好家に大変興味を持たれています。
幸運にも試聴できた方々のレビュー・感想をツイッターで見てみると、意外と絶賛という印象ではなく、落ち着いて評価しようというモデルのようです。
解像度が高いという感想は複数で見られるので確かなようです。当然、レンジ感も広いはずですが、高域はおとなしく聴こえるようです。また、ボーカルに艶があり、温度感は高めという感想もあります。音像が近めに聴こえるというのも最新機器としては意外な感じです。ワイドレンジでも聴感上フラットなリファレンス的なサウンドではなく、ある種のリスニング寄りのサウンドかもしれません。
組み合わせるヘッドホンはもちろん「YH-5000SE」ですが、この組み合わせでは、ニュートラルよりもやや個性が出る方向になるのかもしれません。
ヤマハならではの音質と機能性を持ったこだわりの製品になることは間違いないようなので、発売されれば、独自機能の有用性も含めて幅広い評価をして欲しい機種です。