DENON RCD-N12 HDMI搭載ネットワークCDレシーバー 11万円
デノン(DENON)は、HDMI端子を搭載したネットワークCDレシーバー“CEOLシリーズ”「RCD-N12」を2023年10月上旬より発売します。価格は110,000円(税込)。
2018年に発売されたオールインワンオーディオプレーヤー「RCD-N10」の後継モデル。
幅28cmのミニコンサイズに、CDやネットワークオーディオ、Bluetooth、USB、FM/AMラジオの再生機能を搭載したレシーバー(DAC内蔵プリメインアンプ)。
従来機「RCD-N10」と比較しての違いを交えて、新モデル「RCD-N12」の内容をご紹介。
デノンのミニシステムでは初めてHDMI ARC端子を搭載
デノンのミニシステムでは初めてHDMI ARC端子を搭載しているのが大きな特徴。「RCD-N10」が発売されたころはHDMI入力を搭載したステレオアンプやレシーバーはほとんどありませんでした。テレビや映像機器のHDMIに対応したステレオアンプの需要が高まったことを受け、HDMI入力ステレオアンプがこの1,2年で増えてきており、時代の要請に対応した形。
テレビのARC対応HDMI端子とHDMIケーブル1本で接続でき、テレビ放送や映像配信、ゲームなどの音声をRCD-N12を通して再生できます。なお、対応するのはステレオPCM音声のみで、192kHzまで対応。
HDMI CECに対応し、テレビのリモコンからRCD-N12の基本操作も可能。入力ソース切り替え、電源OFF連動、音量調整、音声出力先切り替えが可能。また、テレビのリモコンの赤外線信号をRCD-N12に学習させる事で、さらに細かい操作もテレビリモコンから可能です。
MMカートリッジ対応フォノ入力も新たに搭載
MMカートリッジ対応フォノ入力も新たに搭載。こちらもここ数年のレコードブームの再燃を受けての搭載です。
「HEOS」システムによるネットワークオーディオ再生機能と追加機能
ネットワークオーディオ再生機能は独自の「HEOS」システムにより引き続き搭載。「HEOS」は新たにIEEE 802.11acに対応。UXも刷新が行われ、HEOSアプリのガイダンスに沿ってのネットワーク接続や、アプリ上でのアカウント移行、リモコンのHEOSボタンを押して最後に聴いていた曲やラジオ局を再生することが新たに可能になりました。
従来同様、LAN内にあるNASやPCに保存しているハイレゾファイルや、USBメモリーに保存した音楽ファイルなどを再生できるほか、アレクサによる音声操作にも対応。ハイレゾファイルは192kHz/24bitまでのPCM、5.6MHzまでのDSDが再生可能。
音楽ストリーミングサービスはAmazon Music HDやAWA、Spotify、SoundCloudなどをサポート。インターネットラジオの再生もできます。3行表示可能な、日本語対応の有機ELディスプレイも備えています。
BluetoothとAirPlay 2もサポート。さらに、Bluetooth送信機能も搭載。ワイドFM対応のFM/AMラジオチューナーも内蔵。
音質調整機能やヘッドホンアンプ
高音を10dB、低音を±10dB、左右バランスを調整可能。「スピーカー最適化フィルター」も搭載。ONにすると、推奨スピーカー「SC-N10」を接続した時に、その音響特性に最適化した信号を出力します。
ステレオミニのヘッドホン出力も装備。3段階のゲイン切替機能搭載のヘッドホンアンプも搭載。600Ωのハイインピーダンスヘッドホンにも対応します。
CDメカベースやキャビネットの改良
CDプレーヤーとしては、音楽CDに加え、CD-RやCD-RWに記録したMP3、WMAファイルの再生が可能。
CDドライブメカは従来と同じですが、メカベースを新規設計。「RCD-N10」のメカベースは2ピース構造で基板も構造体としていたのに対し、本機では1ピース構造として剛性と平面性を向上、基板も切り離してドライブメカからの振動影響を大幅に低減。さらにドライブメカとメカベースの間にステンレスのワッシャーを噛ませ、より高精度な信号の読み取りを実現しているとしています。
キャビネットもN10では分割構造だったのに対し、一体成型することで洗練されたデザイン、より高い剛性を実現したとしています。
クラスDのパワーアンプ部などの音質改善
スピーカー用のアンプは引き続きクラスD動作。パワーアンプは最新型モジュールを新採用。出力MOS-FETの低インピーダンス化、IC内部設計の最適化による効率向上、それに伴う高い放熱安定性を実現し、定格出力65W+65W(4Ω)の出力を実現。SN比も大幅に改善したとしています。
電源回路も一新されており、デノンのサウンドマスター・山内慎一氏が試聴を重ねて選んだHi-Fiオーディオグレードのパーツを投入し、妥協のないチューニングで大幅な音質向上を実現したとしています。
信号ラインのさらなる低インピーダンス化、スピーカー端子の高品位化も高音質化に寄与しています。
音決めもデノンのサウンドマスター・山内慎一氏が行い、デノンの単品コンポ同様のハイクオリティーなサウンドを志向しています。
入出力端子
入力端子は、アナログ×1、Phono(MM)×1、HDMI(ARC)×1、光デジタル×1。出力端子は、アナログ×1、サブウーファー×1、ステレオミニヘッドフォン×1。LAN端子、フロントUSB-A、FM、AMアンテナ入力。
外形寸法は280W×108H×305Dmmで、質量は3.4kg。
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