HiBy R3 II 小型・軽量のDAP 約3.2万円
Hiby Musicはポータブルオーディオプレーヤー新モデルで、コンパクトサイズの「R3 II」(アールスリーセカンド)を2023年10月20日に発売。オープン価格で、税込みの実売価格は32,000円前後。カラーはブラック、レッド、シルバー。
外形寸法86.9×60.6×14.5mm(縦×横×厚さ)、重量118gと携帯性の高いコンパクトデザインのDAP。
ESS Technology製のDACチップ「ES9219C」をデュアルで搭載し、DSD512、PCM384kHz/32bitなどのハイレゾ音源をネイティブ再生することができます。また、MQAファイルのフルデコード(16倍展開)にも対応しています。
ディスプレイは3.2型でタッチスクリーンを採用。ヘッドホン出力は、4.4mmバランスと、3.5mmアンバランスを各1系統装備。バランス出力で最大380mW@32Ωの駆動力を有します。
Bluetooth 5.1、Wi-Fi、USB Type-C搭載によるUSB-DAC機能、microSDカードスロットなど、さまざまな機能を搭載しています。
Android OSをベースとした「HiByOS」を搭載
また、SoCにはX1000Eを搭載。Android OSをベースとした独自カスタマイズOS「HiByOS」を採用し、音楽再生以外の機能も充実しています。音楽のダウンロードやストリーミング、インターネットラジオの聴取などを楽しむことができます。また、Android OSをベースとしているため、Google Playストアからアプリをインストールして、さまざまな機能を拡張することもできます(Android OSとは同一ではないため、一部制約あり)。
また、HiBy OSには独自の音質調整機能MSEBも搭載。イコライザーやディレイ、ゲインなどの一般的なDAPを大きく超える細かな音質調整機能を搭載しており、自分の好みに合わせて音質を調整することができます。
ハイレゾ対応・バランス出力対応・Android系OS搭載ポータブルオーディオプレーヤーとしては、比較的リーズナブルな価格で購入でき、しかも軽量・コンパクトなのがメリットのモデルです。
HiBy R3 II レビューサイト
HiBy R3 II 各種レビューなどから読み取れる傾向
具体的な音質については、高音域がクリアで伸びやか、低音域がしっかりとした力強さがあるという評価が多いようです。また、バランス出力では、より広い音場と立体感のある音を楽しめるという声もあります。
海外サイト・HiFi Choiceのレビューでは、HiBy R3 IIの音質を価格帯として(海外では179ドル)「非常に優れている」と評価しています。また、携帯性や機能性も高く評価しています。
海外サイト・What HiFi?のレビューでは、HiBy R3 IIを「価格以上の価値がある」と評価しています。また、音質、携帯性、機能性すべてにおいて、バランスの取れた製品であるとしています。
全体的に、コンパクトで持ち運びやすく、高音質な音を楽しめる、しかも機能性にも優れるというコストパフォーマンスに優れたポータブルオーディオプレーヤーと言えるでしょう。
なお、本機に限らず、HiByOS搭載の同社DAPは、操作や機能の安定性に欠けるとしばしば評価されてきました。新機種の発売ごと、OSのアップデートごとに改善はされてきているようですが、このあたりの不安定さはソニーやFiiOなどの世界的な大手メーカーとは差があるかもしれないことには留意したほうがいいかもしれません。
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