AIRPULSE A 300 PRO 新アクティブスピーカー!A80と比較しての違いは?

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AIRPULSEのフラグシップ・アクティブスピーカー「A 300 PRO」

ユキムは、AIRPULSEブランドのアクティブスピーカー「A 300 PRO」を9月上旬に発売します。AIRPULSEアクティブ・スピーカーのフラッグシップモデルで予想実売価格はペアで25万円(税抜き)。

Bluetoothワイヤレスを含み、USBやSFDIFなど多彩な入力と、スピーカー設計の名手、フィル・ジョーンズが設計したという実力で話題となったアクティブスピーカー「A80」の上位モデル(そのほか、A100、A200もありますが、国内で現在簡単に購入できるモデルとしてA80を代表に挙げています)。

さらなる高音質化、サイズの拡大によるワイドレンジ化、機能性の向上などを果たしており、「プロの現場でも通用する」という実力をアピールする注目のアクティブスピーカーです。

「A 300 PRO」の内容・特徴を「A80」と比較しての違いも交えて紹介

「A 300 PRO」の内容や特徴をご紹介するとともに、「A80」と比較しての違いも探ります。

「A 300 PRO」は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ型のブックシェルフ形状のアクティブスピーカー。

外形寸法は225×350×385mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1本あたり14.7kg。「A80」の外形寸法140×240×255mmに比べてだいぶ大きくなっています。

デスクトップ用にはやや大きく、どちらかというと本格的なスピーカースタンドを用意して、リビングやオーディオルームで朗々と鳴らすことができそうなサイズ感です。実際、専用のスピーカースタンド・「ST300」が用意される予定です。

高域用にホーンロード・リボンツィーター、低域用に16.5cmアルミニウム・コーンウーファーを搭載。内蔵アンプの出力はツィーターが10W、ウーファーが120W。

高域用にホーンロード・リボンツィーター

ツイーターは、強力なネオジウム・マグネットで駆動。また、アルミニウム・リボン・ダイヤフラムにより、ワイドレンジで高感度、優れた過渡応答と解像度を持つというのが特徴。また、計算されたホーン形状により、聴取者に最適な高周波情報を生成するとともに、反射による影響も最小に抑える働きがあります。

「A80」でも同様に採用されており、ブランドのアクティブスピーカーの音質の方向性を強く印象付けているデバイスでしょう。

低域用に16.5cmアルミニウム・コーンウーファー

ウーファーは硬質アルマイト処理アルミニウム合金コーン振動版に強力な磁気回路の組み合わせ。高剛性鍛造マグネシウム合金フレームも採用。これも「A80」に同様ですが、「A80」では口径が11.5cmと小さいため、低音再生の範囲が狭いのが弱点。

この2つのユニットの組み合わせで、再生周波数特性は40Hz – 40kHzとブックシェルフ型としては十分にワイドレンジな再生を実現しています。「A80」では52Hz – 40kHzでした。

エンクロージャーは厚さ25mmの高強度MDF。「A80」の18mm厚よりも強化

エンクロージャーは厚さ25mmの高強度MDF。「A80」の18mm厚よりも強化されています。内部には定在波吸収のために36mm厚のプロ用吸音素材を配置。背面には風切り音を最小限に抑える楕円形バスレフポートも備えています。

内部配線には、トランスペアレント製のケーブルを採用し、ケーブルによる音質劣化を抑制。圧着端子を使わないハンダ直付けを採用。この特徴は「A80」同様です。

内蔵アンプはD級のTexas Instrumentの「TPA 3251」

内蔵アンプはD級のTexas Instrumentの「TPA 3251」。最大192kHzの入力をサポートし、信号のサンプルレートを変更せずにデジタル処理を行ない、高いSN比と低歪みを実現できる高性能なアンプチップです。

このチップの素性を活かすために、左右それぞれの筐体に高効率低リップル電源を採用、さらに、デジタルインターフェースはXMOSのXcore-200マルチコアプロセッサーとTexas InstrumentのDSPチップ「TLV320AIC3268」を採用。各種デジタル入力において、信号損失や劣化を抑えた増幅を狙います。

なお、「A80」ではTexas Instrument「TAS5754」アンプチップを使用し、出力は、ウーファーが40W×2、ツイーターが10W×2と「A 300 PRO」よりだいぶ小さくなっています。

XLRを含む豊富な入力

豊富な入力も特徴。デジタル入力はUSBと、光デジタル、同軸デジタル、Bluetooth。アナログ入力はRCAとXLR。XLRは「A80」にはありませんでした。プロ用スピーカーを名乗る以上、XLR入力は当然の装備でしょう。

BluetoothはaptX HDにも対応

BluetoothのオーディオレシーバーにQualcommの「QCC3031」を使い、aptX HDにも対応するのが大きな特徴。「A80」ではaptXまででしたので、ここは大きな違いです。

デジタル入力は最大192kHz対応。「A80」にはなかった同軸端子が追加されています。

なお、「A80」では搭載されていた、外部サブウーファー接続用のモノラルプリアウトは省略。本機だけで十分な低音が再生できるという自信の表れでしょう。

左右のスピーカー間もワイヤレス

左右のスピーカーは、KleerNetのワイヤレス・オーディオテクノロジーを使った非圧縮デジタル伝送で接続されるのも特徴。左右のスピーカー間のケーブルがないので、設置の自由度が高まります。左右それぞれに電源の接続は必要になります。また、左右間のワイヤレス接続はデジタル入力時のみ。アナログ接続時には左右それぞれのスピーカーの入力端子に直接入力します。いずれにしても、左右間のスピーカーはケーブルレスです。

「A80」では左右間はケーブル接続が必要でしたので、この違いは大きなものです。

ボリュームは背面に配置。さらに、バス・トレブルのトーンコントロールも搭載。「A80」同様に音量調節などができるリモコンが付属しています。

フィル・ジョーンズ氏による注目機

アコースティックエナジー社で手掛けた伝説的スピーカー「AE1」と「AE2」を世界的にヒットさせたフィル・ジョーンズ氏は、コンパクトなブックシェルフ型ながら高性能で高音質というスピーカーが得意なエンジニアです。

従来のパッシブスピーカーでは難しかった、アンプとの相性問題も解消され、最初から設計側が意図したアンプで駆動できるアクティブタイプなのもメリットでしょう。また、デジタル入力に関しては内蔵DACによる、こちらもメーカーが意図した音で再生できます。

さらに、周囲の環境の影響を受けにくいニアフィールドリスニングが適しているブックシェルフスピーカーは、これまた設計側が意図して音で聴ける可能性が高いタイプです。

このように、「A80」も今回の「A 300 PRO」も、名スピーカー設計家の作り出すサウンドを環境に左右されにくい条件で存分に楽しめる注目のスピーカーです。

「A 300 PRO」と「A80」を選び分けるポイント

「A 300 PRO」は低音の再生能力と出力のアップ、ハイレゾ相当のBluetooth入力対応、左右スピーカー間もワイヤレス化など、「A80」よりも多くの面でさすがに上回っています。

そのぶん、価格は3倍ほど、サイズも設置場所も大きくなっているので、一概に新モデルがいいとは言えない面もあります。ワイヤレス接続をより重視する分、コストもかかっているようですが、BluetoothでのaptX HDや、左右間のワイヤレスにこだわらない場合は、割高な面もあるかもしれません。

自分の環境や予算、ワイヤレス接続への必要性や価値観を考えて、両モデルをうまく選び分けたいところです(アクティブスピーカー+AIRPULSE)。

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