Apple Musicがこの6月、いきなりハイレゾ対応を開始しました。自由にアプリを追加、変更できるAndroid OS搭載型のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)であれば、Apple Musicでのハイレゾ再生が可能なはずですが、実際にはいろいろな制約(Android OSによるリサンプリングなど)があって、必ずしもAndroid DAPであればApple Musicのハイレゾ再生が可能ということでもないようです。
まず、6月15日現在では、Android用のApple Musicアプリ自体のハイレゾ対応がベータ版という状態です。利用するには、Google Play Storeのベータプログラムに登録してベータ版を入手することが必要であり、まだ一般ユーザー向けの安定版では利用できないということにも留意してください。
DAP情報サイトでは国内随一と思われる「mp3tidalwave UR」では、6月16日付けの記事で、現時点で「Apple music Hi-Res lossless動作確認」情報のあるDAPを紹介しています。ここでは単にApple Musicの再生ができるという意味ではなく、あくまでハイレゾ品位(24bit/96kHz以上)まで再生できる機器という意味です。
具体的には
iBasso DX300
HiBy R6 2020
Shanling M8
FiiO M11 Plus LTD
が挙げられています。
全体的な傾向として、Android OSによるリサンプリングが回避できるDAPではうまく再生が可能らしいということがあります。ですから、ここに名前のない機種でも、そのメーカーでほかにもリサンプリングが回避できるDAPは再生できる可能性があります。
たとえば、HiByのR5では再生ができたという情報が2chの専門スレにあります。
(以下のスレの65番から)
また、FiiOについてはいまのところM11 Plus LTDのみがApple Musicのハイレゾ再生が可能な状況のようです(M11 Plus LTDはまだ国内未発売ですが)。
それから、AndroidというよりDAPの雄であり、Appleのライバルでもあるソニーのウォークマンについても、Android搭載版(A100など)での再生可能だったという情報があります。
(以下のスレの645から)
気を付けたいのは、24bit/96kHzまでなら普通に再生できるものの、24bit/192kHzになると、ストリーミングでは再生できない、空間オーディオは再生できない(個々のAndroid端末がドルビーアトモスに対応しているかによる?)などの不完全な状況はあり得るようです。アプリ自体がベータ版ということにも関係しているかもしれません。
いずれにしても、Apple Musicのハイレゾ開始、そのAndroid対応も始まったばかりであり、今後も事態は変わっていくものと思われます。