aptX Adaptiveコーデックが「ハイレゾワイヤレスロゴ」に追加

aptX Adaptiveコーデックが「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ」に追加されました
# ハイレゾオーディオワイヤレスロゴとは
# aptX Adaptiveコーデックとは
# ハイレゾコーデック対応ワイヤレスイヤホンの需要の増加
# ワイヤレスイヤホンメーカーの動向
# 対応スマホとイヤホン・ヘッドホンの確認方法

aptX Adaptiveコーデックが「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ」に追加されました

日本オーディオ協会は、ライセンスしている「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ（Hi-Res AUDIO WIRELESS）」ロゴの認証コーデックとして、Qualcommが開発したaptX Adaptiveを新たに追加しました。

# ハイレゾオーディオワイヤレスロゴとは

ハイレゾオーディオワイヤレスロゴは、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンの品質向上に大きく寄与しています。ハイレゾオーディオワイヤレスロゴは、音声信号を高解像度で伝送するための技術に対する認証マークです。このロゴを持つイヤホンやヘッドホンは、CD品位（16bit/44.1kHz）に留まる通常のBluetooth接続よりも高い音質（いわゆるハイレゾ）を実現しています。ハイレゾオーディオワイヤレスロゴを持つイヤホンは、高いビット深度（24bit）と高い周波数帯域（96kHz以上）を再現することで、より自然でリアルな音楽体験を提供します。

なお、ハイレゾオーディオワイヤレスロゴの対象製品は、認証コーデックを用いるBluetooth接続だけでなく、ワイヤレス接続以外については（可能な場合）、「Hi-Res AUDIO」ロゴの規格を満たす必要があります。

# aptX Adaptiveコーデックとは

aptX Adaptiveコーデックは、クアルコムが開発した音声コーデックのひとつであり、Bluetoothワイヤレスオーディオの音質を向上させる技術です。これは、高圧縮率でありながら、高い音質を実現することができます。例えば、Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンを使って音楽を再生する場合、aptX Adaptiveコーデックを採用することで、24bit/48kHz～96kHzというハイレゾオーディオワイヤレスロゴ基準の高品質な音楽体験を実現することができます。このコーデックは、音楽をよりクリアに、より緻密に再生することができるため、ユーザーにとってより一層満足度の高い音質を提供することができます。

# ハイレゾコーデック対応ワイヤレスイヤホンの需要の増加

ハイレゾコーデック対応ワイヤレスイヤホンの需要の増加には、いくつかの要因があります。まず、ワイヤレスで音楽で聴くというスタイルの主流が完全ワイヤレスイヤホン中心になったことがあります。

次に、完全ワイヤレスイヤホンで音楽を楽しむ際に従来以上の高音質が求められるようになったことが挙げられます。近年のスマートフォンやノートパソコンなどの音楽再生機器は、多くの場合、CD品位以下の圧縮音源を再生するため、音質の劣化が起こることがあります。

しかし、ハイレゾコーデック対応ワイヤレスイヤホンを使用することで、CD品位同等以上の高品質な音楽を楽しむことができます。また、aptX Adaptiveコーデックのハイレゾオーディオワイヤレスロゴへの追加も、需要の拡大に寄与することでしょう。ハイレゾオーディオワイヤレスロゴを持つイヤホンは、その音質の高さがアピールポイントとなり、消費者の人気を集めるからです。実際に、ハイレゾコーデック対応のイヤホンを使用することで、Bluetoothによるワイヤレス接続でも高音質を楽しむことができるため、需要が増加しているのです。

# ワイヤレスイヤホンメーカーの動向

ワイヤレスイヤホンメーカーは、aptX Adaptiveコーデックへの対応に積極的に取り組んでいます。クアルコムのaptX Adaptiveは、さまざまなワイヤレスイヤホンメーカーに採用されており、ユーザーに高品質な音楽体験を提供しています。ハイレゾコーデックとしては他にソニーが開発したLDACもありますが、24bit/96kHz固定のLDACでは接続が不安定になることもあるのが弱点な一方、48kHzでの接続も可能なため、接続安定性の確保に柔軟性のあるaptX AdaptiveコーデックがLDACよりも幅広い機器で採用されている現状があります。

ワイヤレスイヤホンメーカーは、今後もaptX Adaptiveコーデックに対応した製品の開発を進めるはずです。ユーザーは、これらのコーデック対応ワイヤレスイヤホンを選ぶことで、より高音質な音楽を楽しむことができます。