Devialet Gemini IIとは
Devialet Gemini IIはデビアレの第2世代となる完全ワイヤレスイヤホン。2021年に発売された「DEVIALET Gemini」の後継機で、2023年9月28日に発売。価格は64,800円。カラーラインナップはMatte BlackとIconic White。24カラットのムーンゴールド・プレーティングが施されたOpera de Parisエディションは10月発売。
強力なアダプティブ・ノイズキャンセリング機能やアクティブ風ノイズ低減機能が搭載されており、最大40dBのノイズ低減効果を謳っています。また、風の影響を抑えるAWR機能やよりクリアな通話を実現する音声通話アーキテクチャーも備えています。
Bluetooth 5.2に対応し、最大2台のマルチポイント接続も可能。連続再生時間は最大22時間で、USB Type-Cやワイヤレス充電も利用できます。
アイコニックな形状を保ちつつ、初代モデルと比べて40%小型化されたデザインで、タッチ操作やカスタマイズも可能。
Gemini IIの特徴・仕様
Gemini IIの特徴・仕様は次のとおりです。
最大40dBのノイズ低減効果があると謳うアダプティブ・ノイズキャンセリング(DANC)機能
アクティブ風ノイズ低減(AWR)機能
外音取り込みモード
3層のポリマーにチタンコーティングを施した10mmのドライバーユニット
強力ネオジウムマグネットを採用した磁気回路
1回の充電で5時間、充電ケースを使用すれば22時間のバッテリー寿命
アプリで利用できる新しいタッチコントロールカスタマイズ
ドライバー構成: 10mm ダイナミックドライバー
対応コーデック: SBC、aptX、AAC
耐水性能: IPX4
連続再生時間: 約5時間
充電時間: 約1.5時間
外形寸法はイヤホンが16×26×23mm(幅×奥行き×高さ)、ケースが65×27×39mm(同)
重さはイヤホン片側6g、ケースが49g
4サイズ(XS/S/M/L)のイヤーチップやUSB Type-C充電ケーブルなどが付属
DEVIALET Gemini II レビューサイト
Devialet Gemini II 各種レビューや製品情報などから読み取れる傾向
Devialet Gemini II に対する肯定的なレビュー
Devialet Gemini IIのレビューでは、次のような肯定的な評価があります。
・キレのある低音で、高音も明瞭、複数の人が同時に歌っている部分でも一人一人の声の聞き分けがハッキリとできるほどの高い分解能と豊富な情報量
・音空間の広がりも非常に優秀で、ライブ会場にいるような感覚を味わえる
・AirPodsProと比較しても遜色ないトップクラスのANC
・耳の中にぴったりと収まり、着けているのを忘れるほど装着性が良好
・基本操作はイヤホンだけで行え、音声アシスタントにも対応しており便利
・シームレスなマルチポイント接続も便利
・音質・機能性・装着性の総合バランスでは現行機随一かも
Devialet Gemini II に対する否定的なレビュー
Devialet Gemini II に対する否定的なレビューには、次のようなものがあります:
・高音が刺々しく、静かな環境だと聴き疲れる
・タッチセンサー操作のうち、音量操作は慣れが必要かもしれない
・価格が高い
・音質志向型完全ワイヤレスイヤホンでありながら、いまどきハイレゾコーデック非対応
Devialet Gemini IIが先代モデルのGeminiと比較して向上しているポイントは?
Devialet Gemini II は、先代モデルのGeminiと比較して、次の点が向上していると各種レビューにおいて評価されています。
・サウンドレンジが広がった。特に高域が広がり、シンバルなどの金物の表現やブラスなどの煌びやかな表現が綺麗だと感じられるなど。
・ノイズキャンセル性能が飛躍的に高まった。独自のアルゴリズムにより、音声信号処理が高度なためでしょう。
・小型化によりエルゴノミクスが洗練された。4つのサイズのイヤーチップがどんな耳にもフィットし、装着しているのを忘れる着け心地を実現しています。
Gemini II は、特徴的な本体デザインは踏襲しつつ、新しいドライバーや進化したノイズキャンセリング機能など、多くの面で性能がアップグレードされていると言えるでしょう。
Devialet Gemini IIの性能・機能面での弱点は?
Devialet Gemini IIの弱点としては、再生時間が短いことや、ノズルの先端が楕円形なのでイヤーピース探しが難しいことが挙げられます。
aptX Adaptiveのようなハイレゾコーデックに対応していないことをどう評価する
Devialet Gemini IIは、aptX Adaptiveには対応していませんが、Bluetooth 5.2に対応しています。そのため、LE Audioにはアップデートで対応する可能性はあります。だからといってハイレゾコーデックにはやはり対応できないので、ハイレゾコーデックの装備にこだわる向きには本機は評価されないし、選ばれないことはあるでしょう。
高くても選ばれるDevialet Gemini II?
5万円を超える高級完全ワイヤレスイヤホンも増えてきています。先代のDevialet Geminiは高級オーディオに定評のあるDevialet製ということもあり、注目されました。Devialet Geminiもハイレゾコーデックには対応していませんでしたが、当時はハイレゾコーデックに対応していなくとも基本的な音質やANC性能が高ければ評価されていました。
Devialet Gemini IIは高級完全ワイヤレスイヤホンがハイレゾコーデックに対応しているのが当たり前の現状ながら、ハイレゾコーデック非対応と、思うところあってでしょうが、我が道を歩いています。それでも高く評価されるとのメーカーの確信があるのでしょう。それを裏付けるような高い評価のレビューも出てきています。
Devialet Gemini IIは価格や機能面から購入者を選ぶ完全ワイヤレスイヤホンとは思われますが、DevialetがGemini IIで実現・達成している品質は、人によっては完全ワイヤレスイヤホン業界随一と感じるほどのようで、ただ高いだけのイヤホンでは決してないようです。
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