HiBy R6 III 約7.6万円のAndroid DAP
ミックスウェーブは、Hiby Musicより、Android OS搭載型のポータブルオーディオプレーヤー(DAP)「R6 III」を、2023年3月31日に発売します。オープン価格で、税込みの実売価格は75,900円前後。
Class A/ABアンプ切り替え機能を搭載しているのがDAPとしての特徴。使用場面に応じて、省エネ重視のAB級と音質重視のA級をトレードオフで選択でき、イヤホンからヘッドホンまで幅広く対応できるとしています。
DACチップは「ES9038Q2M」をデュアルで搭載し、最大768kHz/32bitまでのPCMとDSD 512をネイティブサポート。MQAデータの16倍展開も可能。
HiByOS独自のDirect Transport Architecture(DTA)により、サードパーティーのアプリケーションでもオリジナルのサンプルレートでビットパーフェクトな出力が可能。
オペアンプも「OPA1652」をデュアルで搭載。ヘッドホン端子は3.5mmステレオミニと4.4mmバランスを独立搭載。
バッテリー駆動時間はClass A使用時はシングルエンドで最大9時間、4.4mmバランスで同6時間・Class AB使用時はシングルエンド最大15時間、4.4mmバランスで12時間。
筐体はアルミニウム製。外形寸法は129.4×73.1×15.6mm、重さは250g。
HiBy R6 III 内容・特徴
Qualcomm Snapdragon 665プロセッサーと4GBメモリを搭載し、高性能で快適な操作が可能。
HiBy OSとAndroid 12を搭載しており、Google Playストアからアプリをダウンロードできる。
5インチのIPSタッチディスプレイを搭載しており、操作性・視認性が高い。
幅広い音声フォーマットに対応しており、高品質なハイレゾ音声再生が可能。
Bluetooth 5.0を搭載しており、高音質なワイヤレス再生が可能
(UAT / LDAC / AptX / AptX HD / AAC / SBCコーデック対応)。
Wi-Fiを搭載しており、ストリーミング再生が可能。
外部ストレージに対応しており、最大2TBまでのmicroSDカードが使用可能。
3.5mmステレオミニジャックと4.4mmバランスジャックの両方に対応しており、高音質なヘッドホンでの再生が可能。
Class A/ABアンプ切り替え機能を搭載。
USB Type-Cを搭載しており、高速充電が可能。
USBデジタルオーディオ入力/出力や同軸デジタル出力なども可能。
4500mAhの大容量バッテリーを搭載しており、長時間の音楽再生が可能。
HiBy R6 III おもな仕様
プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 660
OS:HiBy OS / Android 12
ディスプレイ:IPSディスプレイ(5インチ、720×1280)
内蔵ストレージ:64GB
外部ストレージ:microSD(最大2TB)
Bluetooth:Bluetooth 5.0
Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)
出力:3.5mmステレオミニジャック / 4.4mmバランスジャック
入力:USB Type-C(USB3.1)PD 2.0対応で最大18Wの急速充電可能
バッテリー:4,500mAh
サイズ:約73.1mm×129.4mm×15.6mm
重量:約250g
HiBy R6 III レビューサイト情報(海外・英語サイト)
HiBy R6 III 各種レビューから読み取れる傾向
先に発売されている海外でのレビューを見ても、本機は好評です。
デュアルDACやClass Aアンプなどの高品質なコンポーネントは効果的で、十分に高品位なサウンドを実現できているようです。Bluetooth、Wi-Fi、USB DAC、MQAサポート、Google Playストアなど多彩な機能も活用シーンの拡大に役立つでしょう。
見やすく大きなタッチスクリーンディスプレイを備えており、操作が簡単で直感的に行えるという評価も多機能なAndroid DAPとしてはうれしいポイントでしょう。
アルミニウム合金のボディで堅牢な作りであり、高級感があると、ビルドクオリティーの評判も上々です。この内容でこの価格、というのも魅力ととらえられるようです。
Android 12とA級/AB級切り替え機能が本機のメリット
本機のメリットはまず、Android OS搭載型のDAPとしては2023年春現在はまだ珍しい、Android 12であること。Android DAPは増えていますが、Android 12となると「SONY NW-A300シリーズ」や「SONY NW-ZX707」など限られています。DAPを最新Android端末としても活用したい向きにはうれしい装備でしょう。
Android OSを採用すると気になる音質劣化(普通に設計するとビットパーフェクト再生が難しい)についても独自技術により回避できるのも見逃せません。
単体DAPとしてはAB級/A級切り替えを、比較的高額ではないクラスのDAPとして搭載しているのもメリットでしょう。A級動作が可能なDAPは10万円以上の高額機になりやすいだけに。
Android 12の意外なメリットとして、省電力性もあります。このため、電力消費の多いA級ヘッドホンアンプを搭載しながらも、シングルエンドで最大9時間、4.4mmバランスで同6時間と、なかなかのロングバッテリーを実現できているのも大きいでしょう。
A級ヘッドホンアンプの音質とAndroidの利便性、ロングバッテリーという3つの利点を備えているのがHiBy R6 IIIと言えるでしょう。
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