4G通信に対応するDAP・HiBy R8SSとWi-Fiモデル R8AL
中国のHiByは、4G通信に対応するDAP・R8SSを10月31日に発売しました。オープン価格で税抜220,000円前後での実売が予想されます。また、R8SSから基本的には4G通信機能を省いたWi-FiモデルのR8ALも同日に税抜190,000円前後で発売されました。
nanoSIMをサポートするSIMカードスロットを搭載することにより、4G通信が可能なDAPです。なお、音声通話には対応していません。単体で各種音楽・動画サブスクサービスのデータをストリーミングする用途がおもになると考えられます。
なお、R8SSの対応バンド帯はFDD LTE (Band 1/3/5/8/11/21/28)、TD-LTE (Band 41)。R8SSで4G回線を使用する際には、ユーザー側が自身で使用するキャリアなどに確認する必要があるとしています。HiByでは各キャリア/地域がどのバンド帯域に対応するかなどの確認やサポートは対応していません。ワールドワイド発売製品であり、日本市場に最適化されているわけでもないので、このあたりは十分に注意してください。
OSにはAndroid 9.0を搭載し、Google Playからサードパーティ製アプリのダウンロード、インストールが自在に可能。各種サブスクサービスのアプリも当然使用できます。Wi-FiはWiFi 2.4/5GHzデュアルバンドに対応。
HiBy独自の機能や性能を発揮できるHiBy OSもAndroid 9.0に最適化することで高機能と使い勝手のよさを両立しています。
R8SSとR8ALを比較しての違い
R8SSとR8ALを比較しての違いは冒頭でも触れているように、基本的には4G通信への対応の有無です。
それ以外の違いとしては本体重量です。外形寸法は同様で81W×143H×20Dmm、一方、質量はR8ALが420g、R8SSが520g。4Gに対応するR8SSのほうが100gも重くなっています。
R8は発表当初からDAPとしては大きくて重いという話でしたが、特に4Gモデルではそれが顕著です。いずれにしても気軽・手軽に持ち運んで使用できるDAPとは異なります。
R8としての共通内容
DAPとしてはAndroid 9.0を搭載した多機能タイプ。Google Playから各種アプリをダウンロードして、音楽や動画関連はもちろん、幅広い機能を利用できます。
SoCには「Snapdragon660」を採用し、RAMは4GB。ハイクラススマホ並みの処理性能を実現。高性能なAndroid端末としても活躍できます。
DACにはAKM「AK4497」をデュアルで採用。これもハイクラスDAPとしてはまずまずの選択でしょう。心配なのは旭化成のDACチップ工場の火事で、今後「AK4497」の供給にも影響が出ることが考えられること。もしかしてこの点がネックになり、本機はあまり販売されないか、DACチップを変更したマイナーチェンジモデルが出るかもしれません。
再生フォーマットは最大PCM 768kHz/32bit、DSD 512まで対応。MQAもサポート。MQAサポートについては特筆点があります。なんでも世界ではじめてMQA16×なる再生に対応した端末だとしています(据え置き機では対応機があり)。これにより、MQA音源を最大768kHzのサンプリングレートで再生できるとしています。DAPでのMQA再生に注目する人にはポイントとなるでしょうか。
Bluetooth 5.0に対応し、送信はSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/UAT、受信はSBC/AAC/LDAC/UATをサポート。このあたりもさすがの内容です。
出力端子は3.5mm/4.4mmのライン出力とヘッドホン出力を搭載。バランスヘッドホン/イヤホンへの対応としては標準的。ライン出力もバランス出力可能なので、据え置き機としても活躍できます。
アルプス社製デジタルボリュームはじめ、高品位な部品や回路も満載。アンプ部には独自カスタムモデルのオペアンプ「OP02」を実装。低感度なヘッドホン/イヤホンも駆動できる高出力な「ターボモード」も搭載。幅広いイヤホンやヘッドホンへの十全な駆動に工夫を凝らしています。
38Whの高出力と大容量10,000mAhを実現するというATL社製カスタムバッテリーと、デジタル/DAC/プリアンプ/アンプと各部への独立した電源回路を採用するなど、バッテリー性能の高さと電源部の音質的こだわりも目立ちます。このあたりはサイズや重量が大きくても構わないという割り切りの分、有利になっていると言えましょう。
ディスプレイにはフルHD解像度の5.5インチコーニングゴリラガラスを採用。これだけの価格ですから、ディスプレイにも操作系にもそれなりの品位は求めたいところです。内蔵メモリは64GB。外部メモリは最大2TBまでのmicro SDカードに対応。
レビュー・感想の傾向
国内発売されても購入ユーザーは少なく、試聴した人も少ないようです。どうも同じく「Snapdragon660」を採用しつつ、価格もサイズ・重量も手頃なR6が発表されたこともあり、本機の影が薄くなっているようです。
それでも、なかには国内発売前から海外から購入している方もいて、レビュー・感想や、本機にまつわる情報などをツイッターで発信してくれています。
DAPとは言ってもこの価格で、内容も一般的ではないため、音はよくて当たり前の印象。「Snapdragon660」を採用しているのでAndroid端末としても高性能なのも確かなようです。全体的に価格はもちろん、サイズや重量を納得した上で、使いたい機能を見極めることも加えて検討したい一台というとでしょうか(DAP+HiBy)。
HiBy R8のレビュー・感想(ツイッターから)
HiByのポータブルオーディオプレーヤー “R8シリーズ”の「R8AL」「R8SS」の2モデルを10月31日から発売(今日から予約受付)。MQAデコードが可能で、オリジナル音質をリスナーに届けます。
HiBy R8AL:… https://t.co/WOSTEFmIaH
Hiby R8の箱でか過ぎ。ポータブルの箱ではない。比較の為、Macbook12を並べてみました。 pic.twitter.com/OcXwYjwnW6
— コジー (@kojiibb) September 5, 2020
HiBy R8のAnTuTuベンチマークスコア測ったら「187248」だって。FiiO M15でも「108500」くらいだから、Android DAPとしてはかなり高性能で羨ましい。https://t.co/qtEQmaduy3
— LeoUila (@LeoUila) August 25, 2020
MQA16×に対応したHiby R8だと768kと表示される。 https://t.co/gESNWvnQdt pic.twitter.com/RxizEVzsFo
— コジー (@kojiibb) September 5, 2020
Cayin A02とHiby R8でPreアウト聴き比べ A02の艶がありながらも音の厚み、低域の深さがとても気持ちいい。圧勝です。Hiby R8はLineアウト端子はほとんど使っていなかったのでエージング不足かもしれませんが。 https://t.co/bLBAXjKEjw
Hiby R8の箱デカっ!?
なんですかね、このでかい箱。
開けたらHiby R8。
そう、R8SSも買ってしまった(・ω・`) https://t.co/sT90GoHlYp
Hiby R8で最初にやったこと
**「プリンセスコネクト!Re:Dive!」
Hiby R8って?
https://t.co/uZ7hOtI2TZ#プリコネR https://t.co/MoQzosjTCh
Hiby R8 SS
USB3カメラアダプタ使えばiPhoneでもUSBDACいけますね。
これでCayin C9とあわせてiPhoneメインの環境構築できます。
が、カメラアダプタへの電力供給にモバイルバッテリーも要るからまさか… https://t.co/g4KsnwLkeM
Hiby R8 SS
肝心の音はあまり聴けていなかったのですが、STELLIAよりもSolaris Special Editionの方がR8の魅力がわかりやすいですね。
KANN ALPHAから乗り換えハッキリと綺麗でなめらかな音… https://t.co/RrLhOJzNTV
あれ、キチ●イ扱いされてたKANN CUBEはギリギリ500g切ってるんですね。
Hiby R8 SS、それよりも重い520gですよ(・ω・`)やばいですね☆
ちなみにHiby R8はほんのりあったかい程度で、メインのiPhone11ProMAXと遜色ないプレイが可能です。
今後出てくる同じスナドラ660搭載の神R6やiBassoのDX300などは同じ感じでゲームもサクサク出来そうですね… https://t.co/tRiCy2JFT5
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