ハイセンス UXシリーズ ミニLEDバックライトと量子ドット技術搭載4K液晶テレビ
ハイセンスジャパンは、ミニLEDバックライトと量子ドット技術を搭載した、4K液晶テレビ「UX」シリーズを2023年5月18日より発売。
65型(65UX)と75型(75UX)の2サイズを用意。価格はどちらもオープン価格で、発売当初の税込み実売予想価格は65型が40万円前後、75型が50万円前後。2023年10月現在の実売価格は65型(65UX)が25万円程度、75型(75UX)が35万円程度。
2022年に発売されたミニLEDバックライトと量子ドット技術を搭載した4K液晶テレビ「U9H」シリーズ(65型(65U9H)と75型(75U9H)の2サイズ)の上位となる、ハイセンスの新たなフラッグシップ4K液晶テレビ。
新開発ディスプレイと新映像エンジン「HI-VIEWエンジンX」などを新投入し、画質面での大きな向上を果たし、「ハイセンス史上最高画質」を謳い、国内の他メーカーのフラッグシップモデルにも負けない高画質を志向したモデル。
数々の新技術により、「業界トップクラスの明るく豊かな色表現」「業界トップクラスの高コントラスト」「繊細で先鋭感のある高解像度」「倍速パネルとフレーム補完によるなめらか動画」「斜めから見てもくっきり見える広い視野角」「映り込みが少ない低反射ディスプレイ」の6つの項目を満たす高品質を実現したとしています。
そのうえで、ハイセンスの魅力であるコストパフォーマンスの高さもアピールしている意欲作です。
「ダイナミックXディスプレイ」と名付けられた新開発のディスプレイを搭載
Mini LED Xバックライト、量子ドットダイナミックカラー、低反射倍速XDRパネルで構成されている「ダイナミックXディスプレイ」と名付けられた新開発のディスプレイを新搭載。パネル方式はIPS系のADS。
ミニLED技術
ミニLED技術をU9H同様に採用。従来の液晶テレビで使われているLEDよりも小型の、高輝度LEDバックライトを直下に配置。それらを数多く敷き詰めることで、細部まで明るくメリハリのある鮮やかな映像表現を実現しています。
Mini LED Xバックライトは、Mini LED個数を従来より大幅に増加。U9Hと比較すると、75V型では2.5倍、65V型では1.9倍の個数を搭載。ピーク輝度は75V型は従来比150%、65V型で115%アップしているとしています。
量子ドット技術
バックライトから出た光の波長をナノサイズの半導体粒子で変換する構造により、鮮やかな色再現に寄与するという量子ドット技術も採用。従来の液晶テレビよりも純度の高い3原色(RGB)を生成し、現実に近い鮮やかな色彩を可能にしています。
従来の量子ドットは拡散板と量子ドット層が一体化していましたが、UXシリーズでは量子ドットフィルムを独立構造とすることで、色分布を緊密に保つことができ、よりリアルな色彩表現を実現。DCI-P3カバー率は98%を達成しています。
映り込みは従来比で75%低減したという低反射倍速XDRパネルも新開発。パネルは120Hzの倍速駆動。
ローカルディミング技術も搭載
ミニLEDバックライトをエリアごとに細かく分割して制御する「ローカルディミング技術」(部分駆動回路)も引き続き搭載。明るい部分と暗い部分の差をはっきりと描写。映像の奥行き感がアップし、高いコントラストを実現しています。
このローカルディミングも進化し、従来の「ローカルディミングPro」を「ローカルディミング アドバンスト」と命名。分割の細かさはU9Hと比較して75V型で3.8倍、65V型で2.8倍となっています。
画質エンジンにはREGZAと共同開発した「HI-VIEWエンジンX」を新搭載
画質エンジンにはREGZAと共同開発した「HI-VIEWエンジンX」を新搭載。U9Hの「NEOエンジンPro」から進化しています。
各種処理を司るSoCの後段に搭載した映像処理の専用エンジンで、16bit演算による高度な処理に加え、最新の超解像処理を可能としています。
「HI-VIEWエンジンX」での高画質処理は「AIナチュラルリアリティー」「美肌リアリティーアドバンスト」「AIネット映像高画質処理アドバンスト」「AI放送映像高画質処理アドバンスト」の4つを行います。
いずれもアドバンスドのついていない従来回路から高性能化・高画質化しています。とくに「AIネット映像高画質処理アドバンスト」による各種ネット動画の画質改善効果が大きいとしています。
HDR規格への対応性
HDRは、HDR10をはじめ、HLGとHDR10+、Dolby Vision、Dolby Vision IOなど、さまざまなフォーマットに対応。
Dolby Vision IQでは、テレビ本体の光センサーで取得した部屋の明るさ情報をHDR画質処理に反映。室内環境に左右されることなく常に最適なDolby Vision画質で映像を楽しめる。HDR10+信号を部屋の明るさに応じて自動調整するHDR10+ ADAPTIVEにも対応。
サウンド面は総合出力82Wの、Dolby Atmos対応サウンドシステムを採用
サウンド面は総合出力82Wの、Dolby Atmos対応サウンドシステムを採用。天井放出のイネーブルドスピーカーが2基、両脇のサイドスピーカーが2基、フロントLRのフルレンジ&ツイーターが4基、背面のサブウーファーが2基の計10スピーカーで立体感に優れた音響を実現します。イネーブルドスピーカーがあるため、Dolby Atmosの高さ方向の再現性も高まっています。
音響最適補正技術「Eilex PRISM」やサウンドリマスター「Eilex FOCUS」も搭載。
ネット関連機能とネット動画への対応
引き続き独自開発のVIDAAプラットフォーム3.0を採用し、多彩なインターネット動画配信サービスに対応。
テレビに向けなくても使えるBluetooth対応リモコンを付属。
ネット動画配信サービス(VOD)への対応を拡大。従来からサポートしていた12サービスに、FOD/Tver/DAZN/NHK+/WOWOWが加わり、全17サービスに対応。またリモコンのダイレクトボタンはTverボタンが追加され、10ボタンからサービスを直接起動できるようになりました。
そのほかスマートフォンの画面をテレビに映し出せるミラーリング機能「スクリーンシェア」や、Bluetooth接続、音声でチャンネル、音量、入力切替などが操作できる「VIDAA Voice」も搭載しています。
HDMI入力はVRR、ALLM対応 4K/120p入力にも対応
HDMI入力は4系統で、このうちHDMI1~2は4K/120p入力に対応。VRRやALLMも対応し、AMD FreeSync Premiumもサポート。光デジタルおよび3.5mmステレオミニの音声出力も各1系統備えています。
「ゲームモード」は4K/120p入力時は約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」にも対応。
チューナー数と録画機能
チューナー数は、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CS×3。別売りのUSB HDDへの録画に対応。4K放送の裏番組録画や、地上/BS/110度CSの裏番組を2番組同時に録画できます。(4K放送は2番組同時録画はできません。)
UXシリーズに接続したHDDで録画した番組を、別の部屋のテレビで楽しむことができる「Anybiewホームサーバー機能」も搭載。なお対応するのはハイセンス製の2018年以降の発売モデル。
ハイセンス UX レビューサイト
ハイセンス UXシリーズの製品情報や各種レビューなどから読み取れる傾向
UXシリーズに対する肯定的な評価や考察
ハイセンスの4K液晶テレビ・UXシリーズは、ミニLEDバックライトと量子ドット技術を駆使して、優れた画質を提供することを謳っています。以下に、UXシリーズに対する肯定的な評価や考察をまとめました。
画質の向上: UXシリーズはミニLEDバックライトと量子ドット技術を組み合わせることで、業界トップクラスの明るく豊かな色表現や高コントラストを実現しています。ハイセンス史上でも最高レベルです。これにより、映像がよりリアルで鮮やかに表現され、視聴体験が向上しています。実際、画質面で高評価している人も本機の画面の明るさを特筆している人もいます。
高解像度となめらかな動画:UXシリーズでは高解像度となる繊細な画像表現が可能です。また、倍速パネルとフレーム補完技術により、滑らかな動画再生を実現しています。これにより、映像の動きがより自然でなめらかに視聴できます。
広い視野角と低反射ディスプレイ:UXシリーズは斜めから見てもくっきりと見える広い視野角を持ち、映り込みが少ない低反射ディスプレイを採用しています。これにより、画面の視認性が向上し、どんな角度からでも高品質な映像を楽しむことができます。
手頃な価格帯: UXシリーズは高画質・高品位ながら、65型が実売25万円前後、75型が35万円前後という他社の同等性能のテレビと比較して手頃な価格帯で提供されています。これにより、多くの消費者がハイクオリティな映像体験を手に入れることができるでしょう。
以上の要素から、UXシリーズは高い画質性能を持ちながらも、手ごろな価格帯で提供されていることが特徴です。この組み合わせは、消費者にとって魅力的な選択肢となり得ます。UXシリーズは、映画やスポーツ観戦、ゲームなど、高品質な映像を求めるユーザーにおすすめのテレビと言えるでしょう。
UXシリーズに対する否定的な評価や考察
一方、ハイセンスの4K液晶テレビ・UXシリーズに対して考えられる否定的な評価や考察です。
画質の主観的な差異:画質に対する好みや主観的な要因は人それぞれ異なります。UXシリーズは明るく豊かな色表現や高コントラストが特長とされていますが、一部のユーザーはこれらの特性を好まない場合もあります。特に、映像の過度な彩度やコントラストが好みに合わない場合があります。
特定の要件と照らし合わない:テレビを選ぶ際、ユーザーは特定の要件に合った製品を求めることがあります。UXシリーズが提供する高画質や大画面、機能性は一部のユーザーにとって必要のないものである可能性があり、その場合、価格に対するコストパフォーマンスが低いと感じられるかもしれません。また、独自開発のVIDAAプラットフォームが、Android TVよりも不便と感じる向きもあり得ます。
他のオプションとの比較: 他のメーカーやハイセンス内のモデルと比較した場合、UXシリーズが競争相手に比べて価格が高いと感じることがあります。とくにハイセンスの下位モデルはコストパフォーマンスが高く、UXシリーズまでの価格と品位は必要ないから高いと考えるユーザーもいるかもしれません。
予期せぬ問題や信頼性の問題:ユーザーがテレビを使用していく中で、予期せぬ問題や信頼性の問題が発生することがあります。たとえば、故障、操作の複雑さ、ソフトウェアの安定性などが評価に影響を与える要因となります。このあたりはハイセンスの過去機種の価格コムあたりの口コミも参考になりそうです。
ブランドへの不安:ハイセンスは国内市場では歴史が浅いことや海外資本であることなどから、一部で知名度が低い場合があり、信頼性やアフターサポートに対する不安を感じるユーザーもいます。これが否定的な評価の一因になることがあります。
以上の点から、ユーザーによってはUXシリーズが期待通りには機能しない可能性があるため、否定的な評価が出ることがあります。したがって、テレビ選びにおいては、個々の要件や予算に合わせて、自身の優先事項に合致する最適な選択をすることが重要です。UXシリーズは価格が高いだけになおさらです。
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