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iBasso Audio DX160 ver.2020 発売! 従来・DX160(2019)と比較しての違いは?

DAP

iBasso AudioのDAP新モデル「DX160 ver.2020」

MUSINが扱う、中国・iBasso AudioのDAP新モデル「DX160 ver.2020」が5月22日に発売されました。オープン価格で税込み39,820円前後で販売。

従来モデル「DX160 」(2019年発売。価格は同じ)の後継機。

「DX160 ver.2020」の内容・特徴

「DX160 」と比較しての違いも交えながら「DX160 ver.2020」の内容をご紹介します。

外形寸法は69W×123H×15Dmmで、質量は178g。ディスプレイは5.0インチ・フルHD(1,980×1,080ドット)のIPSパネルを採用。静電容量方式タッチパネルを搭載。CPUは8コアで、メモリは2GB、内蔵ストレージ容量は32GB。もちろん、拡張用のMicroSDカードスロットも1基備えています。

バッテリーには3,200mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵し、約12時間の連続再生が可能。またQC3.0、PD2.0、MTK PE+といった3種類の急速充電にも対応しており、バッテリー関係の使い勝手もなかなかです。

OSはSRCの回避が施されたAndroid8.1。再生アプリには新バージョンの「Mango Player」を搭載。「SRCの回避」と、音質に定評のある「Mango Player」はiBasso AudioのDAPの特徴であり人気の秘密。ストリーミングサービスを含めた音楽再生において一般的なAndroid搭載DAPに比べても高音質再生が可能となっています。

2.4GHz/5GHzのWi-Fi(802.11b/g/n/ac)に対応。USB-DAC機能やBluetoothレシーバー機能も搭載。LDACやaptXに対応しています。

DACチップにはCirrus Logic社製「CS43198(QFN版)」をデュアルで搭載384kHz/32bitまでのPCMや11.2MHzまでのDSDネイティブ再生に対応。主要な音源ファイルの再生に加え、MQA再生にも対応しています。

標準状態で3.5mmのステレオ出力に加えて4.4mmのバランス出力も備えているのが特徴。どちらの場合でも2基のDACが同時に駆動するのもポイントです。4.4mmジャックには日本ディックス製の「Pentaconn」を採用。

また、大電流/低歪みを実現するという独自のディスクリート構成フルバランスアンプ「iBasso Super Class-A Amplifier」を搭載4.4mm端子を重視しているのは明らかでしょう。

最大出力は3.5mmステレオで3.2Vrms、4.4mmバランスで6.4Vrms。ゲインは2段階切替可能。

3.5mmではステレオ出力のほかにアナログライン出力と同軸デジタル出力も可能。USB-DAC機能やAndroid機能なども含めて、多機能な据え置きプレーヤーとしても使えます。

周波数特性は10Hz-40kHzで、SN比は125dB(3.5mm)、130dB(4.4mm)。この価格帯のDAPとして十分に優秀。据え置き機としてもハイスペックと言えるレベルです。

「DX160 ver.2020」と「DX160」(2019)を比較しての違い

以上が「DX160 ver.2020」の内容ですが、実はほとんど「DX160」と同じです。他社ではモデル名の末尾にProが付く後継機が多く、それでいて内容は全然違うことがあるのとは対照的なほどです。だからとって違いはあります。

具体的にはまず「DX160」からバッファチップを変更。これにより、高速な信号変換の実現と音質向上を図れたとしています。一方、この新しいバッファにより消費電力が若干増加し、バッテリー持続時間は「DX160」の13時間から12時間に1時間ほど短くなっています。

なお、このチップの変更による物理スペックの変更はありません。ですから「DX160」もSN比125dB(3.5mm)、130dB(4.4mm)という優秀な数値は同じです。

また、3.5mmイヤホンジャックの規格をCTIAに変更。3.5mm4極プラグを使用した際に音声出力が正しく再生されない不具合が起こらなくなりました。いわゆるマイク付きイヤホンを使う際に起こりやすいトラブルだっただけに、この変更を大きいと思う人は少なくなさそうです。

加えて、「DX160」ではディスプレイに5インチ FHD SHARP製パネルが使用されていましたが、5インチ FHD JDI製パネルへと変更。これもディスプレイのスペックに変更はありませんが、発色や見え方は微妙に異なっているそうです。これは音質には関係なく、部品調達のしやすさなどが関係しているのでしょう。

さらに、音には関係ありませんが、「DX160 ver.2020」本体のカラバリはブラック/シルバー/ブルーに加えて、「DX160」では限定色だったレッドもラインナップされ、カラーの選択肢が広がっています。

ユーザーによる印象は?

「DX160」はもともとこの価格帯のDAPとして、その高音質ぶりで高く評価されています。また、バランス接続対応はもとより、Android採用による利便性の高さ、一方で、Android採用DAPで起こりがちな音質劣化要因をしっかりケアすることによる高音質が相まって、音のよいAndroid DAPの代表モデルのようなところもあります。

「DX160 ver.2020」で大きく手を入れなかったのは、「DX160」の完成度と品位の高さへのメーカーの自信の表れなのかもしれません。

「DX160 ver.2020」発売後の購入者の感想をネット上で見てみると、音は「DX160」とあまり変わらない、それどころか、ほとんど区別できない、という人が何人かいました。別に悪いことではなく、「DX160」も高音質なので、問題はありません。ただ、「DX160」からの買い替えは不要なのではないか、という意見は目立ちます。ポータブルプレーヤー泣かせで有名なAKGの「K701」をローゲインでも十分な音量で駆動できているという報告もツイッター上で上がっています。

それでいて、確実にバッテリー持ちは発表通り短くなっているようです。また、発熱も増えているようだという人もいました。

ただ、音が区別できないという人がいても、音楽ソースによっては差が出ることは十分に考えられます。

なお、「DX160」のときから、Bluetoothが弱く不安定という感想がいくつかネット上に上がっています。今回、BluetoothとWi-Fi関係の接続に関して、何らかの強化があったとは発表されておらず、「DX160」そのままと考えられています。この点が気になっている人はよく注意されたほうがいいかもしれません(DAP+iBasso Audio)。

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