Jabra Elite 8 Active 完全ワイヤレスイヤホン 約3.2万円
Jabraブランドから、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「Elite 8 Active」が2023年10月12日に発売。オープン価格で発売当初の予想実売価格はが32,780円前後(税込)。
Jabra「Elite 8 Active」の一般販売モデルはネイビー、ブラック、キャラメルの3色、Amazon.co.jpではダークグレーのみの展開。Jabraオンラインストアでは全色購入可能。
「Elite 8 Active」の内容・特徴
「Elite 8 Active」の内容・特徴をご紹介。
タフネス性能やスポーツ向けの特徴を追求
「Elite 8 Active」はタフネス性能やスポーツ向けの特徴を追求した“Active”を冠する完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデルという位置づけ。
ANC機能
2つのマイクを使用するハイブリッドアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載し、周囲の環境に合わせてノイズキャンセリング強度を自動調整(任意でANCの強さを調整できません)。
「Elite 8 Active」は「Elite 4」比で約1.6倍と従来モデルよりもANC性能を高めています。
風切り音を抑制するヒアスルー機能により、周囲の交通音などを取り込みながら風の音を抑制する機能を搭載しています。ノイズキャンセル機能は、通話時にも利用可能。
Dolby Atmos空間オーディオに対応
Dolbyの技術を使った空間オーディオ機能に対応。
Bluetooth送信機器側にDolby Atmosのデコーダーがあれば機器側のデコードを生かしてイマーシブオーディオが楽しめ(これはDolby Atmos非対応イヤホンでも同じ)、Bluetooth送信機器側にDolby Atmosのデコーダーがない場合、あるいは、Dolby Atmos非対応コンテンツを再生する場合でもDolby Atmosライクな空間オーディオで楽しめるという機能になっています。
音響部分の設計
6mm口径ダイナミックドライバーを搭載し、密閉型となっています。
IP68準拠、米国MIL規格にも準拠するタフネス性能
「Elite 8 Active」はアウトドアや過酷な環境に強いタフネス性能を強化。イヤホン本体はIP68準拠、充電ケースはIP54準拠の防塵・防水性能を備えています。イヤホンは温度40度、湿度93%の環境下でのテストを2時間→40度での熱乾燥テストを15分→塩水噴霧テスト15分を1サイクルで行う加速腐食試験(HACT)を10サイクル以上合格するなど、汗にも強いと謳っています。米国MIL規格にも準拠しており、MIL-STD-810Hの低気圧(高度)、高温、低温、雨、湿度、塩水噴霧、塵芥、浸水、衝撃の項目を準拠。FORCE Technologyによる検証(2023年6月)で世界で最もタフなイヤホンと謳っています。
装着性
「Elite 8 Active」は、“Active”を冠したモデルらしく、リキッドシリコーンラバーでイヤホンをコーティングして装着安定性を重視。
ロングバッテリー性能
「Elite 8 Active」は・ANCをオンにした状態で、イヤホン単体最長8時間、ケース併用で最長32時間のバッテリー性能。
屋外使用を重視しているためか「Elite 8 Active」はバッテリー性能にも優れています。
対応コーデックなど
対応コーデックは、AACとSBC。今後のアップデートで、Blutooth LE AudioのコーデックであるLC3、LC3Plusをサポートするとしています。最大10台のデバイスとペアリングでき、2台同時接続できるマルチポイント接続をサポート。音声アシスタントとの連携も対応。専用アプリ「Jabra Sound+」も利用可能。本体操作は物理ボタン式。
なお、同時に上位モデルの「Elite 10」が39,600円前後(税込)も発売。セミオープン型でANC性能をさらに強化しているなどの違いがあります。両機の違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
Jabra Elite 8 Active レビューサイト
Jabra Elite 8 Active 各種レビューなどから読み取れる傾向
完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 8 Active」は、スポーツ特化型のモデルとして発売されました。このことを踏まえたうえで本機の各種レビューなどからの評価をまとめて考察します。
音質
同時に発売されたセミオープン型のElite 10と比べると、普通のカナル型であるため、低音がより力強く、迫力のあるサウンドを楽しめることが特徴です。ややドンシャリという評価もありますが、全体としては自然で素直なバランスの範囲で、長時間聴いても耳が疲れにくい音質のようです。好みが分かれにくいサウンドとも言えるようです。
空間オーディオ
空間オーディオ機能は、音の広がりを感じることができ、臨場感が増します。ただし、何にでも効果的というわけではないので、音源によってオン・オフは使い分けたいところのようです。
ANC
ANCの性能は、同時発売のElite 10には劣りますが、前世代モデルの「Elite 7 Pro」には優ります。外部の騒音をある程度抑えることができるため、通勤や通学などのシーンで重宝するでしょう。
外音取り込み
外音取り込み機能は、実用的で通話時のNCも優秀と評価されています。周囲の音を聞き取りやすくなるため、会話や安全確認など、必要なときに便利に利用できます。
装着感
耳にフィットするよう入念に設計されたイヤーピースが付属しており、装着感は、かなり快適で長時間でも疲れることはなさそうと評価されています。また、遮音性も優れているため、ANCと合わせて使用すれば、周囲の音を気にせず音楽や動画を存分に楽しめるようです。
防水性能
IP68防塵防水の完全ワイヤレスイヤホンは珍しく、価値があります。汗や水に濡れても安心して使用できます。雨や汗に強いだけでなく、水泳やシャワーなどにも使用できます。また、「米国MIL規格」準拠もタフなイヤホンらしい立派な装備として評価されます。
各種評価のまとめと考察
総合評価
総合的に優れた性能を持つ完全ワイヤレスイヤホンです。スポーツ特化型のモデルですが、音質やANC、外音取り込み、装着感など、一般用としても十分に満足できるでしょう。
ただし、価格はやや高めであるため、予算を抑えたい方には向いていないかもしれません。
一般用として評価
一般用として評価しても、音質も装着感も優れていると言えます。ANCや外音取り込みも実用的で、スポーツやアウトドアだけでなく、日常生活でも活躍するでしょう。また、IP68防塵防水や「米国MIL規格」準拠など、タフな作りも魅力です。
価格はやや高めですが、総合的に優れた性能を備えた完全ワイヤレスイヤホンが欲しい方におすすめです。
日常生活で使用するのには防水・耐久性など、ややオーバースペックなイヤホンであるため、価格や装着感など、他の要素も考慮して選択するとよいでしょう。価格にかかわらず、Jabraの完全ワイヤレスイヤホンはaptX Adaptiveなどのハイレゾコーデックに対応してないことはメーカー共通の弱点とはなっています。
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