JPRiDEによるハイブリッド型イヤホン「Premium 1980 Blue MOON」
アマゾンで人気のイヤホンメーカー・JPRiDEが高音質志向のイヤホン「Premium 1980 Blue MOON」を7月31日に発売しました。価格は税込み16,800円。
「Premium 1980 Blue MOON」の特徴と内容
ダイナミック型2基とBA型1基によるハイブリッド構成のカナル型イヤホン。インイヤーモニター形状の樹脂製のクリアハウジングにMMCX規格でのリケーブルが可能という基本内容。付属ケーブルはシルバーコーティングの4N OFC高純度カッパーケーブル。マイク付きリモコンなどは付属しない潔い仕様です。カラーは美しいブルー。
使用している10.2mm径のダイナミック型ドライバーは、1つの振動板に対してコイルを通常の倍となる2つを配置した特許技術を駆使しているのが特徴。簡単に言うと、2ドライバー分の性能を1ドライバーで実現できるうえ、低音も高音も再現力が高まるというメリットの多い方式のようです。
再生周波数帯域は20Hz〜40kHzとハイレゾ対応相当の広帯域。出力音圧レベルは93dB/mW、インピーダンスは9Ωといずれも低め。音質重視設計なことと、やや本格的なポータブルオーディオ環境を見据えているのでしょうか?
JPRiDEのこれまでと高音質イヤホンに注力する現在
JPRiDEはここ数年、アマゾンを中心に、せいぜい数千円クラスの低価格なBluetoothイヤホンで人気を博してきました。ただ、左右一体型のBluetoothイヤホンを得意としており、ここ1,2年で急速に市場が拡大し、低価格モデルも雨後の竹の子のように多くの会社から乱発されている状況のなか、やや存在感が薄くなっているきらいがありました。
そんな状況を打開すべくなのか、JPRiDEは高音質な有線イヤホンの開発と販売に力を入れはじめます。
そもそも、JPRiDEは近年、日本でも存在感を増し続けているいわゆる中華イヤホンのような中国メーカーではありません。なんと?日本の会社だそうです。自社で向上を持たないファブレスメーカーということで、アマゾン中心の販路や宣伝費用をかけないなどさまざまな工夫により低価格とハイコスパを実現しているというメーカーです。JPRiDEによると、一流メーカーと同じ工場での生産を行えているため、とくに上位モデルでの品質と音質には自信があるとしています。
JPRiDEの現行フラグシップモデルが「Premium 2020 LIBERTY」
そんなJPRiDEの現行フラグシップモデルが「Premium 2020 LIBERTY」(税込み24,800円)。「Premium 1980 Blue MOON」に似た透明な樹脂製ハウジングに2BA+2DD構成として、やはり再生周波数帯域は20Hz〜40kHzのワイドレンジを実現しています。カラーはスモーク系統。
「Premium 2020 LIBERTY」も出力音圧レベルは93dB/mW、インピーダンスは10Ωと、やはり低めで、このメーカーは能率もインピーダンスも低めの設計を採ることで音質的なメリットを高めようという意図があるのものと思われます。この場合は、一般的なスマホや安価なDAPよりも、しっかりしたポータブルオーディオ環境の用意が望ましいと思われます。
「Premium 2020 LIBERTY」もMMCXリケーブル対応で、4N OFC高純度カッパーケーブルが付属。
両機を比較しての音の違いが気になります
両モデルは外観が似ているのはやはり兄弟機だからでしょう。設計の一部共通化によるコストメリットもあるのでしょう。
JPRiDEの高音質志向のイヤホンは大手メーカーの数万円クラスにも匹敵する音質のように、自らアピールしています。「Premium 2020 LIBERTY」は実際、かなりのハイパフォーマンスなようで、価格以上の高音質という評価をする人も多いようです。
「Premium 1980 Blue MOON」も「Premium 2020 LIBERTY」の弟機として、どれだけの高音質を実現しているのか注目です。両機を比較しての差というか、違いも大いに気になります。
なお、「Premium 2020 LIBERTY」はセールで「Premium 1980 Blue MOON」の定価と同じ16,800円まで下がったことがあることがわかっています。となると、「Premium 1980 Blue MOON」も似たような割引率でのセールにいずれなる可能性は高いことを念頭に入れておいたほうがいいかもしれません。
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