LINSOUL HarmonicDyne Athena 2万円台前半のオーバーイヤー型セミオープン・ヘッドホン
LINSOUL HarmonicDyne Athenaは国内アマゾン価格約2.3万円のオーバーイヤー型ヘッドホン。密閉型と称していますが、ハウジングにベント穴があり、音漏れが相応にあることから、実質的にはセミオープン型と言えるようです。
50mmメタルセラミック複合ダイナミック振動板を採用しているのが特徴
50mmメタルセラミック複合ダイナミック振動板を採用し、スタジオグレードチューニングテクノロジーにより、モニター向けの音質を実現しているとしています。付属ケーブルのプラグは3.5mmステレオミニ。ヘッドホン側も3.5mmステレオミニで着脱可能。
※メタルセラミック複合ダイナミック振動板の特徴
高い剛性と軽量化
メタルセラミック複合ダイナミック振動板は、金属とセラミックスの複合素材でできており、金属の高い剛性とセラミックスの軽量さを兼ね備えています。これにより、オーディオ特性としては有利になる高い剛性と軽量化が実現され、高音質が得られます。
幅広い周波数帯域
メタルセラミック複合ダイナミック振動板は、幅広い周波数帯域での音響再生が可能です。高域から低域まで幅広い周波数を再生することができ、音質の高さが特徴です。本機でも10Hz – 70kHzもの超ワイドレンジを実現しています。
フラットな周波数特性
メタルセラミック複合ダイナミック振動板は、フラットな周波数特性を持っています。音質が一定に保たれ、歪みや不自然な音が発生しにくいため、高い音質が得られます。
低歪率で高能率
高剛性に加え、特殊な形状の振動板により、低歪率を実現しています。これにより、高音質かつ高出力の再生が可能となります。本機もセミオープン型ながら116.5dB/mWという高能率を実現しています。
高い信頼性
メタルセラミック複合ダイナミック振動板は、高い信頼性があります。熱変形に対する耐久性が高く、長期間使用しても変形や劣化が起きにくいため、モニター向けヘッドホンのような長期間の使用にも適しています。
LINSOUL HarmonicDyne Athena 仕様
以下がLINSOUL HarmonicDyne Athenaの主な仕様です:
仕様 | 詳細 |
---|---|
タイプ | 密閉型(実質セミオープン?) |
ドライバー | 50mm ダイナミックドライバー・メタルセラミック複合ダイナミック振動板 |
インピーダンス | 34Ω |
感度 | 116.5dB/mW |
周波数特性 | 10Hz – 70kHz |
THD+N | 0.2%@1KHz 100dB SPL |
ケーブル | カスタム同軸OCCケーブル |
コネクター | 3.5mmステレオミニプラグ |
重量 | 320g |
付属品 | 取扱説明書、保証書、キャリングポーチ、標準プラグアダプター |
LINSOUL HarmonicDyne Athena レビューサイト情報
LINSOUL HarmonicDyne Athena 各種レビューから読み取れる傾向
音質は広がりがあり、低音と中音のバランスが良いと評価されています。音の分離度も高く、楽器や声の位置感がよく表現されていると評価されており、高音の解像度が高く、楽器や声の微細なニュアンスが良く表現されているとの評価もあります。また、低音は程よい量感で迫力もあるとのこと。
全体としては、セミオープンらしいヌケの良さを基本に、やや高域よりの爽快なサウンドとなっているようです。モニター向けの精密なサウンド傾向を基本に持ちながらも聴き疲れしにくいのも利点。
また、装着感もよく、長時間の使用でも疲れにくいとのこと。幅広い機器で鳴らしやすい能率の高さや、振動板素材の信頼性の高さによる耐久性の高さが期待できるのもポイントでしょう。
総じて、この価格のヘッドホンとして、モニター的な精密さを備えながら、リスニング寄りの響きのよさや聴きやすさも備えた高音質かつ使いやすい、ハイコスパな優秀機という印象。純粋なモニターとしては若干、聴きやすさや色艶を演出した方向性が気になるかもしれません。
「AKG K240 Studio」ユーザーがリスニング方向でグレードアップしたい、というニーズに合っているのでは?という著名レビュアー「ばいそにか」さんのまとめがが、本機の音質傾向とマッチするユーザーを一言で的確に表しているような気がします。
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