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SENNHEISER IE 600 レビュー・リケーブル情報など

イヤホン

SENNHEISER IE 600 約10万円の1DDイヤホン

ゼンハイザーは、IEシリーズの新製品として有線カナル型イヤホン「IE 600」を2022年3月8日に発売しました。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は99,880円前後。

最上位モデルの「IE 900」と、価格を抑えた「IE 300」の中間に位置するモデル。「IE 900と基本的な思想は同じながら、ボーカルに迫力があり、煌びやかな音を実現した」としています。

ドライバーは7mm径ダイナミック型1基。いわゆる1DD構成。不要な共振を除くアコースティックバックボリューム機構により、ニュートラルな低音と中域を実現したと謳っています。かつての高級モデル「IE 800S」にも採用していたD2CA(Damped 2 Chamber Absorber)を搭載することで、高音域は伸びやかに拡がっていくとしています。ドライバー前面のノズル部品はデュアルレゾネーターチャンバーとしています。

ハウジング素材に独ヘレウス社のAMLOY-ZR01というアモルファスジルコニウムを今回はじめて採用しているのも大きな特徴。3Dプリンターを利用し、パウダーから成型。重量は片側約6g。

NASAの火星探査機のドリルに採用されているのと同じというハイテク素材で、腐食に強いため経年劣化しにくいほか、アルミや樹脂よりも重いため、外からの音を遮断することにも優れているなどの利点があるとしています。音質面でもブレのない一貫性のある音を提供できるとしています。

イヤホン側端子はゴールドプレートのFidelity+MMCXコネクターを採用。プラグ部が3.5mmと4.4mmバランスのケーブルを付属。

周波数特性は4Hz~46.5kHz。感度は118dB。インピーダンスは18Ω。THDは0.06%以下。

シリコンイヤーピース(S/M/L)、フォームイヤーピース(S/M/L)、ケーブルクリップ、キャリングケースなどが付属。

SENNHEISER IE 600 レビュー(ツイッターから)

SENNHEISER IE 600 レビューサイト情報

SENNHEISER IE 600 レビュー一覧 / e☆イヤホン
ゼンハイザー IE 600 レビュー評価・評判 - 価格.com
ゼンハイザー IE 600を、価格.comに集まるこだわり派ユーザーが、デザイン・高音の音質・低音の音質など気になる項目別に徹底評価!実際のユーザーが書き込む生の声は何にも代えがたい情報源です。
【試聴レビュー】SENNHEISER IE 600登場!名門ブランドの最新ハイクラスイヤホンをいきなりレビュー
ドイツの名門オーディオブランド「ゼンハイザー」が誇るイヤホンシリーズ、IEシリーズの最新モデル「IE 600」を詳しくレビューします。IEシリーズの中でどれを選ぶか迷っている方もぜひ参考にしてください。
ゼンハイザーIE600イヤホンのレビュー
オーディオ機器、ヘッドホンなど

SENNHEISERの新体制が反映されたイヤホン?

ゼンハイザーのコンシューマー部門は2022年3月1日をもってSonova Holding AGに譲渡されています。このIE 600は民生用の高級イヤホンという位置づけでしょうから、新体制での製品ということになるのでしょうか。

これまでの素っ気ないほどのシンプルな外見がプロ用だろうがコンシューマー用だろうがゼンハイザーだったと思いますが、IE 600ではデザインの雰囲気は従来を踏襲しているものの、これまでのゼンハイザーにはない素材の質感を押し出して、モノとしての価値や魅力をアピールしているように思えます。ただ、本機の見た目を金属丸出しとして捉える向きもあり、見た目への評価は割れているようでもあります。

SENNHEISER IE 600 各種レビューから読み取れる傾向

音質への評価については、ゼンハイザー自身がボーカルを重視したと謳っているのに沿ったレビュー・感想が目立つ印象です。

どうも、大手メーカーの高級イヤホンとしては異例なほどボーカルの表現力が高いようで、ボーカルの再現力が高いイヤホンを探していたイヤホン愛好家にとっては福音かもしれません。

一方、大手メーカーの10万円クラスという、一般的には守備範囲の広い万能型・優等生的なイヤホンが求められる傾向にあって、フラットではない中域が強めという思い切った音調は、モニター的な正確性を求める向きには合わないおそれがあります。そういうニーズにはIE 900を、という意識的な住み分けがあるのかもしれません。

モニター的ではないという傾向は音域バランスだけではなく、楽器の輪郭の描写や、空間表現の精密さなどにも現れているようで、IE 900のような豊富な情報量で緻密に音を描くのではなく、自然な雰囲気で音楽を楽しめる方向、のような感じでしょうか。

いずれにしても、独特の素材の質感も含めて、試聴の必要性の大きいイヤホンのように感じられますす。

BriseAudio、ゼンハイザーIE 600専用リケーブル
BriseAudioは、ゼンハイザー製イヤフォンIE 600専用のイヤフォンリケーブル「BSEP for IE600」を発売した。直販価格は49,500円。

SENNHEISER IE 600 リケーブル情報 独自MMCX端子のため要注意

IE 600は、イヤホン側端子はゴールドプレートのFidelity+MMCXコネクターによるリケーブル対応機。ただ、MMCXといっても実際には端子周りの設計の関係により、汎用品のMMCX端子採用の社外リケーブルは使えないようです。本体の端子周辺に出っ張りがあり、多くのMMCXコネクターが奥までカチッと接続できないためです。接続安定性の確保や防塵のためと考えられます。

この汎用性の低いMMCX端子の採用はIE 600/300/900で共通しており、注意が必要です。

ゼンハイザーとしては断線などのトラブル用にIE 600/300/900対応のオプションケーブルを発売しているので、付属ケーブルが壊れても心配はありません。

また、本機はプラグ部が3.5mmと4.4mmバランスのケーブルを付属しているので、別売り品を買わなくとも4.4mmバランス接続には対応できます。

音質やケーブルの感触を変えたい向きには、IE 600/300/900対応の社外品リケーブルも発売されています。

たとえば、BriseAudioは、IE 600専用を謳うリケーブル「BSEP for IE600」を発売。直販価格は49,500円。

入力プラグの違いにより、以下の4種類をラインナップ。長さはすべて1.2m。

BSEP for IE600-5極Φ4.4mmプラグ【型番:BSEPIE600-544MX】
BSEP for IE600-4極Φ2.5mmプラグ【型番:BSEPIE600-425MX】
BSEP for IE600-3極Φ3.5mmプラグ【型番:BSEPIE600-335MX】
BSEP for IE600-4極Φ3.5mmプラグ【型番:BSEPIE600-435MX】

導体は高機能高純度銅導体で、導体構造にはQuad Spiral構造を採用。柔軟性の高い新型線材を用いており、取り回しも良好。

「BSEP for IE600」は、付属ケーブルにはない2.5mmバランス端子対応モデルがあるのもポイントです。

そのほかIE 600に使える社外リケーブルとしては、オンソ 04、06やeイヤホンラボのアイオライトなどがあります。

なお、AliExpressには「ie300/ie900ヘッドフォン変換ピン変換ヘッドアダプター」なるものが販売されており、これを使うとIE 600/300/900を汎用品のMMCXリケーブルと接続できるそうです。ただ、国内では簡単に買えないようですし、音が確実に出るかの保証もないかもしれません。

IE 600に使える著名メーカー品の社外リケーブルはいずれも一般的な感覚からすると高額です(オンソ 04でも16,500円でほかはそれ以上)。

アマゾンで探せば、あまり知られていないような中国メーカーから1万円前後くらいのIE 600/300/900対応のリケーブルがいくつかあります。

注意したいのは、IE 900 でははまってもIE 600だと使えない、といったこともあるようで、失敗を防ぎたいならIE 600専用を明確に謳っているもののほうがよさそうです。

リケーブルについては、見た目や取り回しの向上以外の音質に関しては、効果を疑問視する向きもあるので、音質面での使用は自分の納得で行うことをおすすめします。

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