SONY Xperia 8 Lite 3万円台のハイコスパスマホ
ソニーモバイルコミュニケーションズは、スマートフォン「Xperia 8 Lite」を9月1日以降に発売します。取り扱いは、国内の一部MVNO事業者の予定で、価格は3万円前後を見込んでいます。
5万円台の「Xperia 8」と同等内容ながら大幅に安い!
2019年に5万円台で発売されたミドルクラススマホ「Xperia 8」と同等のスペックながら大幅に価格を安くした注目のハイコスパ機です。
「Xperia 8 Lite」の内容・特徴と、「Xperia 8」と比較しての違いをご紹介します。
「Xperia 8」と比較しての違い①バッテリー容量はむしろ増加!
基本的に内容は「Xperia 8」と同等で、わずかな違いがあるのみです。まず挙げられる違いとしてはバッテリー容量が「Xperia 8」では2760mAhだったところ、「Xperia 8 Lite」では2870mAhと110mAh増えています。価格が安くなりながら、むしろバッテリーは増えていて、お得感はより高まっています。
「Xperia 8」と比較しての違い①「DSEE HX」は残念ながら省略!
もう一点は、ソニーが得意とするオーディオ関連の機能での違いです。「Xperia 8」ではハイレゾではない音源をスマホ本体で再生して有線で聴く際に、音源をハイレゾ相当にアップコンバートして聴く「DSEE HX」を搭載していましたが、「Xperia 8 Lite」では「DSEE HX」が省略されました。残念ですが、大幅に低価格化するうえではしかたなかったのでしょう。
「Xperia 8」と比較しての内容面での違いは本当にこれくらいで、これでこの価格差はお得としか言いようがない感じです。
「Xperia 8」と比較しての違い③カラバリ
なお、カラーは、「Xperia 8」ではブラック、ホワイト、オレンジ、ブルーの4つでしたが、「Xperia 8 Lite」ではカラーはホワイトとブラックの2色とシンプルなラインナップになっています。
「Xperia 8 Lite」の内容・特徴
以下の「Xperia 8 Lite」の内容・特徴は、「Xperia 8」でも同じ内容となります。
大きさは約158×69×8.1mmで、重さは約170g。液晶ディスプレイのアスペクト比は21:9で、大きさは約6.0インチ。FHD+のトリルミナスディスプレイを採用しています。
特徴的な横長画面が「Xperia 8」やそのほかのXperiaでも有名で、画面の情報量は当然多くなりますが、縦長すぎるスマホとして一部では揶揄されているデザインでもあります。
チップセットはクアルコムの「Snapdragon 630」。メモリ(RAM)は4GBで、ストレージ(ROM)は64GB。5万円台のスマホとしては標準的ですが、3万円台となるとハイスペックという印象の組み合わせです。ストレージ増設は最大512GBまでのmicroSDカードに対応するので、容量を食うハイレゾ音源を多数持っている場合でも対応できます。デュアルSIMは非対応。
OSはAndroid 9と、出荷時の状態は「Xperia 8」と同じですが、「Xperia 8」はすでにAndroid 10へのバージョンアップが提供されていて、「Xperia 8 Lite」もAndroid 10へのアップデートが予定されています
(現時点では時期は未定)。
背面カメラはデュアルカメラで、約1200万画素の標準レンズ、約800万画素の望遠レンズを搭載。背景ぼかしなどが可能です。前面カメラは約800万画素。前面カメラでは「美肌」、背景の「ぼけ」など5つの効果を調整できる「ポートレートセルフィー」機能が利用できます。
NFCおよびおサイフケータイ、防水防塵(IPX5/X8、IP6X)に対応。このあたりはエントリークラスのスマホや海外メーカー機では対応しない場合も多く、非常にありがたいと思う人も多い装備です。まさに国内メーカーによるミドルクラスの装備です。
LDAC対応とイヤホンジャック搭載はポイント
オーディオメーカーであり、ポータブルオーディオ機器の草分けでもあるソニーだけに、オーディオ関連もポイント。
Bluetoothではハイレゾ相当の伝送が可能なLDAC送信に対応しています。そのほか、SBC・AAC・aptX ・aptX HDと主要なコーデックはサポートしています。
また、これもミドルレンジ以上の幅広いスマホから取り去られているイヤホンジャックも搭載。スマホに直接有線接続して音楽を楽しめます。ここを重視する人にとっては重要なポイントでしょう。
「DSEE HX」省略の影響を減らす・無くする方法
Xperiaのスマホでできるだけ安く、内容の充実したモデルが欲しいなら、非常に有力な選択肢が登場したと言えるでしょう。
この安さとほとんどベースモデルと変わらない内容のために、ほとんど唯一の犠牲がソニーが得意とするポータブルオーディオ技術の精華である「DSEE HX」の省略というのはなんとも言い難い微妙なものも感じますが。
といっても、実際、使い方によっては「DSEE HX」が無くなったことの影響は受けずに済みます。
まず、「DSEE HX」は本体にイヤホンやヘッドホンを有線接続している時だけに有効なので、Bluetooth接続のみで音楽を聴く人には関係ありません。
また、有線接続して聴く場合も、もとからハイレゾ音源である場合には「DSEE HX」で信号処理はされないので、関係ありません。
また、スマホに標準搭載された機能で非ハイレゾ音源をハイレゾアップコンバートできなくとも、ONKYO HF Playerのようなハイレゾ変換機能を搭載したスマホ用アプリを導入すれば、「DSEE HX」同様の高音質化の恩恵を受けることができます。
「Xperia 8 Lite」をポータブルオーディオプレーヤーとして使う場合は、これらのことを念頭に置いておけば効率的に活用できます(スマホ+SONY)。
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