Technics EAH-AZ60M2 約27,700円のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン
パナソニックは、Technicsブランドの完全ワイヤレスイヤホン・EAH-AZ60M2を2023年6月15日に発売しました。オープン価格で税込みの実売価格は27,700円前後。
既存モデル・EAH-AZ60(2021年10月発売・現在の実売価格は約1.8万円)の後継機です。
EAH-AZ60M2の内容・特徴を、EAH-AZ60と比較しての違いを交えながらご紹介します。
EAH-AZ60M2の内容・特徴(EAH-AZ60と比較して向上している点)
業界初の3台マルチポイント接続対応
EAH-AZ60M2は業界初の3台マルチポイント接続が可能になりました。業界初と謳っているだけに、当然、従来機のEAH-AZ60では対応していません(2台までのマルチポイント対応)。なお、3台マルチポイント接続はLDAC接続時には使用できません。
ワイヤレス充電に対応
EAH-AZ60M2はEAH-AZ60では対応していなかったワイヤレス充電にも新たに対応しています。充電時の利便性がアップしています。また、充電ケースへのLEDの新搭載で本体/ケース両方の充電状況が確認できるようになりました。
イコライザー回路を経由しない「ダイレクトモード」による音質向上
一般的なイヤホンではデジタルおよびソフトでのイコライザーで音質の設計を行ないます。EAH-AZ60でもそうだったものを、EAH-AZ60M2ではデジタル処理だけに頼るのではなく、アナログ・機構構造なども含めて開発する事で、情報の欠落をなるべく発生させないアプローチを行って、高音質を実現させているということです。
また、EAH-AZ60ではサウンドモードをオフにした時でも、フラットなイコライザーブロックを信号が通っており、若干音質が劣化していた点を解消。イコライザー回路を経由しない「ダイレクトモード」を搭載したことで音質の劣化を低減できるようになったとしています。
また、内部の一部基板が変更されていることによる音質の向上もあるようです。
通話性能が進化
パナソニックの通話技術も盛り込んだ、独自の「JustMyVoice」も進化。発話音声解析アルゴリズムを見直し、話し声以外のノイズをより低減。通話相手に届かないようにしつつ、発話中においてノイズが小さいものは、抑圧のレベルを従来より緩和。これにより“こもり感”を改善したとしています。
ANC性能も向上
フィードフォワード方式とデジタル制御を、フィードバックとアナログ制御を組み合わせたデュアルハイブリッドノイズキャンセリングを引き続き採用。
精密なデジタル制御と、専用チップでの高速なアナログ制御を組み合わせ、遅延を抑えた高いANC性能を実現しているとしています。
各種ニュースサイトでは、ANC部分については明確な向上を謳っているようには見えませんでしたが、個人ブロガーがメーカーに問い合わせたところ、ANC性能も向上しているという回答を得たという記事を公開しています。
専用アプリも進化
専用アプリも進化。充電ケースが近くに無い時でも、アプリからイヤホンを制御して電源をOFFにできるほか、ガイダンス音量の調整や、モード切替時の音声ガイダンスを通知音に切り替える事も可能になりました。
Technics EAH-AZ60M2 そのほかの内容(EAH-AZ60と共通のもの)
搭載しているドライバーや、イヤホンの形状などの基本的な部分は既存モデルのAZ60と同じ。8mmのバイオセルロース振動板を搭載。しずく型筐体を採用。
リアルなボーカルと力強く正確な低音を再現する「アコースティックコントロールチャンバー」、自然な高音を再生する「ハーモナイザー」の2つの音響機構を用い、デジタル処理のみに頼らない音作りのアプローチで色付けのないきめ細やかな再生、広い音場感を実現したとしています。
Bluetoothのコーデックはどちらのモデルも、SBC、AAC、LDACに対応。
装着センサーを備え、耳から外すと音楽再生を停止、装着すると再生という動作が可能。
再生時間は7時間。充電ケース併用で約24時間。本体はIPX4の防水性能を搭載。質量は本体片側が約7g。
イヤーピースはどちらのモデルも、フィット感と高音質、遮音性を両立するという専用シリコン製イヤーピースを採用。
コメント