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ハイセンス U7HシリーズとU7FGシリーズを比較しての違いは?

4Kテレビ

ハイセンスの4K液晶テレビ「U7H」シリーズ

ハイセンスは、4K液晶テレビ「U7H」シリーズを、2022年6月下旬より順次発売します。サイズ展開は85型、75型、65型、55型、50型、43型で、85型と43型は7月下旬発売。発売時期と発売当初の税込み実売価格は以下のとおりです。

「U7H」シリーズ

85型「85U7H」 7月下旬 40万円前後
75型「75U7H」 6月下旬 25万円前後
65型「65U7H」 6月下旬 18万円前後
55型「55U7H」 6月下旬 14万円前後
50型「50U7H」 6月下旬 12万円前後
43型「43U7H」 7月下旬 11万円前後

「U7H」シリーズは型番上は昨年2021年モデルの「U7FG」シリーズの後継のようですが、内容は相当変わって(向上)しており、これまでのスタンダードクラスからミドルクラスくらいに向上しています。

「U7H」シリーズの内容を「U7FG」シリーズと比較しての違いも交えながらご紹介

「U7H」シリーズの内容を「U7FG」シリーズと比較しての違いも交えながらご紹介します。

サイズラインナップについて

「U7H」シリーズは上記のように43型から85型まで6サイズと、幅広いサイズをラインナップしています。従来モデルの「U7FG」シリーズでは43,50,58,65の4サイズでしたから、画面サイズで選べる選択肢が多くなっています。なお、「U7FG」シリーズであった58型は無くなっており、代わりに55型がラインナップされています。

映像エンジンは「NEOエンジンPro」を新規で搭載

テレビの画質を大きく左右する映像エンジンは「NEOエンジンPro」を新規で搭載。NEOエンジンProは、2018年に東芝映像ソリューション(現TVS REGZA)と共同開発した映像処理回路の最新進化版。

「U7FG」シリーズの「NEOエンジン 2021」、さらには2021年モデルの上位で使用していた「NEOエンジン plus 2021」からも大幅に向上しているとしています。

最近の4K液晶テレビは4K以外の放送波やネット動画なども4K相当などの高画質にアップコンバートして表示してくれます。両シリーズともそうなのですが、その回路の内容が「U7H」シリーズではさらにグレードアップしています。

上位機U9Hと同じ映像エンジンであり高性能

同時発表の上位機U9Hにも同じエンジンが採用されており、同社は「ディスプレイ部の性能に差はあるものの、U9HとU7Hの映像処理や基本的な機能は同等」としているほどの性能です。

「高精細ノイズ処理」、「エリア別適性露出復元」、「3段階超解像処理」という従来の処理に加え、
具体的には以下の4つの回路による画像処理が加わっています。

「AI放送高画質処理」
「AIネット映像高画質処理」
「AIシーン別超解像処理」
「AIモーション別超解像処理」

いずれも「NEOエンジン 2021」の内容に加わるものであり、さらなる高品位な高精細画像が楽しめます。

また、「美肌リアリティーPro」回路も新規で追加されています。
カラーマネージメントについても64色軸色彩コントロールが加わっています。

新たに120Hzの倍速パネルを採用

「U7H」シリーズのパネルは120Hzの倍速パネルを採用。「U7FG」シリーズでは等速60Hzでしたので、ここも大きな進化です。

「U7H」シリーズでは120Hz駆動を活かす、フレーム補間&3Dノイズリダクションのクリアモーションによる滑らかな動きもポイントです。

なお、「U7FG」シリーズでは残像を減らすための残像感軽減処理(LEDの点滅コントロールなど)として「SMR180」という回路を搭載していましたが、120Hzの倍速パネルの残像の少なさには敵いません。

直下型バックライトに部分駆動非対応は従来と同様です。

75/55型はADS液晶(IPS系)を搭載

「U7H」シリーズのパネル解像度は4K/3,840×2,160ドットで、85/65/50/43型はVA液晶、75/55型はADS液晶(IPS系)を搭載。

「U7FG」シリーズでは50型と58型がADS液晶でした。

HDR規格への対応度も大幅向上

HDR規格への対応度も大幅向上。

HDRは、HDR10をはじめ、HLGとHDR10+、Dolby Vision、Dolby Vision IOなど、さまざまなフォーマットに対応。

Dolby Vision IQでは、テレビ本体の光センサーで取得した部屋の明るさ情報をHDR画質処理に反映。室内環境に左右されることなく常に最適なDolby Vision画質で映像を楽しめる。HDR10+信号を部屋の明るさに応じて自動調整するHDR10+ ADAPTIVEにも対応。

「U7FG」シリーズではHDR10とHLGの2つのみに対応でした。

4K/120p入力、VRRやALLM、AMD FreeSync Premiumも新たにサポート

「U7H」シリーズのHDMI入力は4系統で、このうちHDMI1~2は4K/120p入力に対応。「U7FG」シリーズでは4K/60pまでの対応でしたので、ここも大きな向上点です。eARCにも新たに対応しています。

VRRやALLMも新たに利用できるようになりました。AMD FreeSync Premiumも新たにサポート。

「ゲームモードPro」に進化

従来からの「ゲームモード」は4K/120p入力時は約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」に進化しています。

HDMI入力自動画質調整

HDMI入力自動画質調整も備え、HDMI入力の音声フォーマットを解析し、接続したレコーダーで視聴しているコンテンツが録画番組か、Blu-rayかを判断して、適切な画質に自動調整してくれます。

4Kチューナー数も増加

「U7H」シリーズのチューナー数は、BS 4K/110度CS 4K×2、地上/BS/110度CS×3。「U7FG」シリーズから4Kチューナーが1基増えています。別売りのUSB HDDへの録画に対応。4K放送(裏番組録画不可)や、地上/BS/110度CSの裏番組を2番組同時に録画できます。

スピーカー構成、Dolby Atmos新対応などサウンド面も進化

スピーカー構成などサウンド面も進化。従来のフルレンジ+サブウーファーのステレオスピーカー構成(10W+10W)に対し、テレビ背面に20W出力のサブウーファーを搭載。実用最大出力は40Wで「従来の薄型テレビでは実現出来なかった迫力の重低音を実現する」としています。

Dolby Atmosに新たに対応するほか、音響最適補正技術「Eilex PRISM」やサウンドリマスター「Eilex FOCUS」も引き続き搭載。

引き続き独自開発のVIDAAプラットフォームを採用

引き続き独自開発のVIDAAプラットフォーム3.0を採用し、多彩なインターネット動画配信サービスに対応。

リモコンや音声操作などの向上点

付属リモコンは、ボタンの文字の大きさを改善して、より見やすくなり、リモコン裏面には滑り止め加工も施されました。抗菌加工も施されています。動画配信サービスのダイレクトボタンは6つから9つに増えています。

新たにBluetooth対応リモコンになったので、テレビに向けなくても使えるようになりました。

そのほかスマートフォンの画面をテレビに映し出せる「スクリーンシェア」や、Bluetooth接続、音声でチャンネル、音量、入力切替などが操作できる「VIDAA Voice」も新搭載しています。

「U7H」シリーズを「U7FG」シリーズと比較して選ぶなら

このように、「U7H」シリーズは「U7FG」シリーズとは別物のように進化しています。「U7FG」シリーズはベーシッククラスの4Kテレビでしたが、「U7H」シリーズでは画質的にはスタンダードクラス以上くらいに格上げになっていると言えるでしょう。機能面ではネット動画を見る用途にはもともと十分でした。「スクリーンシェア」(ミラーリング)機能の追加はポイントでしょうか。

ただし、その分価格も上がっており、「U7FG」シリーズと同価格帯くらいでの後継機を期待していた向きには肩透かしを食らったようなモデルチェンジかもしれません。

参考1:「U7FG」シリーズ発売当初の税込み実売価格と2022年6月現在の実売価格

43型「43U7FG」(発売当初7.5万円前後 現在5.5万円程度)/50型「50U7FG」(8.5万円前後 現在6.8万円程度)/58型「58U7FG」(10万円前後 現在8.3万円程度)/65型「65U7FG」(13万円前後 現在9.7万円程度) 。

参考2:「U7FG」シリーズの1世代前となる「U7F」シリーズ発売当初の税込み実売価格と2022年6月現在の実売価格

43型「43U7F」(当初8万円前後 現在5.3万円程度)/50型「50U7F」(9万円前後 現在6.6万円程度)/55型「55U7F」(10万円前後 現在8万円程度)/65型「65U7F」(14万円前後 現在9.5万円程度) 。

「U7H」はどちらかというと、これまでの「U7FG」上位モデル「U8FG」に近い内容になっていますが、「U8FG」のような部分駆動には対応しないなど、「U8FG」クラスとも違うようです。「U8FG」では非対応の4K/120p、eARCなどへの対応を見ると、一部「U8FG」を超える内容となっており、2022年モデルの新たなスタンダードといった印象。

4K液晶テレビは新たにミニLEDや量子ドット技術の上位モデルが登場し始めていることもあり、これまで倍速駆動や4K/120入力に対応していればミドルクラスだったものが、今後はベーシックからスタンダードになっていくということかもしれません。

ただ、その分に加え、世界的な物価上昇もあり、価格も上がっています。

4K/120対応、VRRやALLM対応などはPS5などの最新ゲーム機を遊ばないのであれば必要性は低い機能です。普通にテレビや動画を見る分には倍速駆動や映像エンジンの向上の恩恵は得られます。それでも価格と自分の要求する画質との折り合いが重要です。

従来から「U7FG」シリーズは等速パネルタイプのベーシッククラスでは随一の画質を誇っていました。「U7H」シリーズも倍速駆動パネルに変わったクラスでもコスパの高い画質は期待できます。IPSパネルモデルでは一層の高画質も期待できるでしょう。

結局は価格と画質、機能に対して個々のユーザーがどのようなバランスで要求するのかでしょう。

「U7H」シリーズは、従来「U7FG」シリーズを欲していた、4Kテレビにベーシッククラスのなかで高画質と価格のバランスを求めていたニーズとは、少し異なるニーズにシフトした、と感じます。

4K/120対応のハイコスパ4K液晶テレビが欲しい向きには「U7H」シリーズは有力な候補になり得ると思います。

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