Westone MACH 80 「MACH」シリーズイヤホン最上位
完実電気は、Westone Audioブランドよりバランスド・アーマチュア・ドライバー搭載のユニバーサル型イヤホン「MACH」シリーズを2022年6月10日に発売。1BAから8BAまでの8モデル展開。
ここではシリーズ最上位の「MACH 80」についてご紹介。税込みの実売価格は228,000円程度。
低域×2基、中域×2基、高域×4基の3Way8ドライバー構成。搭載するドライバーは全て新しく開発されたとしています。
音質傾向については、自然で正確な音色を持つニュートラルなサウンドで、ブーストや誇張のない、リニアなチューニング、クリーンでクリアなサウンド、解像度、自然なディテールの再現性を実現したと謳っています。筐体は樹脂。
周波数特性は5Hz~22kHz。感度は104dB/1mW。インピーダンスは66Ω。
「MACH」シリーズ全モデルでエストロン社のT2コネクターケーブルを採用していることも特徴。耐久性の面でMMCXよりも優れていることから新たに採用したとしています。ケーブルは「Linum UltraBax T2ケーブル」でケーブル長は127cm。機器側のプラグはステレオミニ。
製品の保管・保護の為に、衝撃に強く耐水性·防塵性にも優れたペリカンケース付属。また、高い密閉度を実現できる「TRUE-FIT”フォームイヤーチップ」と、耐久性に優れた特許取得「STAR™シリコンイヤーチップ」各5サイズを同梱。
比較対象の従来機は「W80」
「MACH」シリーズはカスタムイヤホンの「ES」シリーズをベースにユニバーサル用として新たに開発したとしています。あくまでユニバーサル用なので、「MACH 80」と比較対象となる従来機は、これもユニバーサル型の「W80」と見られます。
「MACH 80」はドライバーは全て新しく開発されており、物理スペックも「W80」とは異なるため、別モデルと言えるようです。
(「W80」の周波数特性は5Hz~22kHz。感度は111dB/1mW。インピーダンスは10Ω)
また、「W80」のコネクターはMMCXですが、「MACH 80」はT2コネクターを採用していることも大きな違いです。
「W80」はイヤホン本体は同じながら、付属品の異なるバージョンがあるのも要注意です。オリジナルのW80(2016年発売)と、W80 2019(2019年版)には、4万弱するALO Audio Reference8ケーブルが標準で付属。8芯の銀メッキ+銅線という高品位ケーブルで音質評価も高いもの。W80 2019にはBluetoothケーブルも付属していました。
しかし、最後の「W80 v3」の付属ケーブルはグレードが下がっているようです。ただ、「MACH 80」の登場もあり、「W80 v3」は国内外で価格が下がっており、なかには500ドル程度で買えたという人もいます。
「MACH 80」の付属ケーブルは「Linum UltraBax T2ケーブル」。4芯構造で、6Ωという低インピーダンスのケーブルとなっています。
Westone MACH 80 レビューサイト
Westone MACH 80 レビュー・感想など(ツイッターから)
Westone Audioの新モデル「MACHシリーズ」をご紹介!1BA〜8BAまである8機種を大比較してみた!(イヤモニ,イヤホン,イヤーモニ… https://t.co/hahlOoACbd @YouTubeより
westoneのMACHシリーズ、純正のT2コネクタしか入らなそうだな…
Westone MACH 80 各種レビューから読み取れる傾向やW80との比較など
「MACH 80」のレビューをネット上で見てみると、単体でも価格に見合った高音質なイヤホンであり、メーカーが標ぼうする音質傾向を基本に、リファレンス的なサウンドと、高度な音楽鑑賞用にも適した傾向を合わせ持っているようです。
「W80」と比較すると、やはり音質には違いがあるようです。リファレンス的なサウンドは同様ながらも、「MACH 80」のほうがさらに音の厚みがあり、音像の実体感も高まっているようです。これらはイヤホンではなかなか表現が難しい要素であり、着実に音質を改善している効果が表れているようです。ただ、「W80」は透明感や解像度の高さをより意識させる面もあるようで、音の好みで甲乙つけがたいところもあるようです。
装着感についても、よりしっかりしたものになっているようで、音質面や安定感の面では好ましい改良に感じられます。
「W80」は生産完了した旧モデルとなりますが、実売価格がいまは下がっていることや、高級イヤホンの定番モデルとして数年間売られていた実績により、比較的手ごろな価格で割りと豊富に中古が市場にあります。
絶対的な評価としては「MACH 80」のほうが上であろうとは思いますが、コスパも意識した安さが欲しい、なんなら中古でもよい、むしろMMCX規格のほうがよい、といった考えがあるのなら、「W80」もアリかもしれません。
一方、現在のWestoneユニバーサルイヤホンの最高峰を、価格に糸目をつけずに手に入れたいというなら、「MACH 80」となるでしょう。
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