※当サイトはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイト、Yahoo!ショッピングなどの各種アフィリエイトプログラムに参加しています。記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されます。
※当サイトはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイト、Yahoo!ショッピングなどの各種アフィリエイトプログラムに参加しています。記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されます。

SONY BRAVIA X8000HとX8000Gを比較しての違いは?

4Kテレビ

ソニーの4Kテレビ、2020年モデルのエントリー・BRAVIA X8000Hシリーズ

ソニーが4Kテレビの2020年モデルを発表しました。「X8000H」シリーズはそのなかでももっともリーズナブルなラインで、ソニー4Kテレビのエントリーモデルの位置づけです。

4月18日に発売。ラインナップと価格は以下のとおりです。

・KJ-75X8000H(75型)25万円前後
・KJ-65X8000H(65型)17万円前後
・KJ-55X8000H(55型)13万円前後
・KJ-49X8000H(49型)11万円前後
・KJ-43X8000H(43型)9万円前後

「X8000H」と「X8000G」を比較しての違い

2019年モデルである「X8000G」の後継。今回のモデルチェンジで、上位モデルは比較的大きな変化や改良はなかった一方で、「X8000G」から「X8000H」へのモデルチェンジではかなり改善点が多く、注目です。また、改善の割に価格は上がっていないか、むしろ発売当初価格としては下げているので、コスパの上昇も見逃せません。サイズ展開もより大型の75型が加わり、選択肢の幅も広がっています。

最大の違いは4Kチューナーの有無。「X8000G」では4Kチューナーを内蔵していなかった一方、「X8000H」では、新4K衛星放送チューナーおよび地デジ/BS/110度CSチューナーを2基ずつ搭載。いきなり4K裏禄もできる機能性を獲得しています。

従来は非搭載だった画像エンジン「HDR X1」プロセッサーを今回追加で搭載(「X8000G」では「4K X-Reality PRO」のみでした)。基本的な画質の向上が期待できます。さらにHDRリマスター機能にも新たに対応。

HDRはHDR10/HLG/ドルビービジョンに対応。このうちドルビービジョンが新対応

音質面も強化。75型/65型/55型の3モデルのスピーカーには、音の歪みを軽減するという非対称形状を採用した新開発の「X-Balanced Speaker」を上位機「X9500H」と同様に搭載。これにより、音のクリアさがアップし、人の声がより聞き取りやすくなったとしています。なお、49型/43型の2モデルはバスレフ型スピーカーを搭載。また、ドルビーアトモスにも新対応しています。音質重視なら大型の上位モデルがおすすめということになります。

OSは引き続きAndroidで、Chromecast built-in、Works with Googleアシスタント、Works with Alexaに対応。発売後のアップデートによって、「X8000G」では対応していなかったWorks with Apple AirPlay、Works with Apple HomeKitにも対応する予定。

ネット動画アプリの起動時間を従来の最大1/4に短縮するなどした「サクサク操作」も新搭載。使い勝手も大幅に向上しています。

なお、リモコンの「アプリ」ボタンが、IMAX Enhancedコンテンツを配信するTSUTAYA TVに切り替わっています。

そのほかの「X8000H」の基本的な内容(「X8000G」とも共通)

以下は、そのほかの「X8000H」の基本的な内容で、「X8000G」とも共通です。

4K/3,840×2,160ドットの液晶パネル(60Hz駆動で倍速非対応)を採用。エッジ型LEDバックライトで、ローカルディミングには非対応。鮮やかな色を再現する「トリルミナスディスプレイ」を採用。

リモコンは、向きを気にせず操作できる無線式(Bluetooth)。電源ON/OFFなど一部操作のみ、赤外線を利用。動画配信サービスにも豊富に対応。

インターフェイスは、HDMI×4(eARC非対応)、コンポジットビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力×1(アナログ音声出力兼用)のほか、USB端子×2、LAN端子を装備。無線LANはIEEE 802.11ac/a/b/g/n。

スタンドを含む外形寸法/重量は、75型が168.6×41.4×104.2cm(幅×奥行き×高さ)/32.9kg、65型が146.2×34×90.5cm(同)/22.6kg、55型が124.3×34×78.2cm(同)/16.8kg、49型が110.1×28.6×70.4cm(同)/12.1kg、43型が97×28.6×63cm(同)/9.8kg。

エントリークラスの4Kテレビはこのところ、ハイセンス(東芝も)に勢いがあります。2019年モデルの「X8000G」では競合機と異なり、4Kチューナーがなかっただけに、そうとう苦戦していましたが、今回は価格据え置きで4Kチューナー2基搭載と、他社の廉価機と十分に戦える状況になったと思います。

機能面の強化も大きく、総合的なコスパはかなり上がっているはずです。

画質面では上位モデルとの差はあるでしょう。上位と下位で差別化するメインの項目ですから当然です。一方、画質にそうとうなこだわりがない限り、一般的なユーザーではソニーのエントリークラスでも十分と感じる人が多いというのもこれまでの流れです。

機能面ではほぼ上位と変わらないのはソニーのテレビの傾向です。多機能性という点では他社との比較も入れても十分なものがあるでしょう。

上位との違いで注目すべきは、HDMI入力のeARCの対応の有無

機能面で上位との違いで注目すべきは、HDMI入力のeARCの対応の有無。下位となるX8000Hでは対応していません。「eARC」は通常の「ARC」では扱えなかったDolby AtmosやDTS:Xなどの高品位なサラウンド音声(HDオーディオやオブジェクトオーディオ)もテレビを介して送れるのがメリットです。ただ、こうした品位の規格を使用していない環境や、出力機器とAVアンプやサウンドバーなどと直結できるのであれば不要です。

残念なのはやはりオリンピックの延期でしょう。ソニーもオリンピックでの需要を見越して、エントリークラスにこの「X8000H」を戦略機として送り込むつもりだったはずですから。

4Kテレビの売り方にちついて誤算だったのは、どのメーカーも同じです。「X8000H」も本質的なよさを備えていれば、オリンピックの有無に関わらず、売れることでしょう。今度は逆に自宅でテレビを見て過ごす需要が増えるのですから、売るのをあきらめるのは早いでしょう(4Kテレビ+SONY)。

コメント