IKKO ITM05 Music Patch 小型USB-DAC/ヘッドホンアンプ
IC CONNECTは 、ikkoAudio(アイコーオーディオ/IKKO) の小型USB-DAC/ヘッドホンアンプ「IKKO ITM05 Music Patch」を2020年11月ごろから国内発売中。USB Type-CモデルとLightningモデルの2タイプを用意し、オープン価格で、それぞれ税込23,000円前後での実売価格で販売されています。
IKKO ITM05 Music Patchの内容・特徴
USB接続系のポタアンの1種。バッテリーは内蔵しておらず、接続機器側の外部から供給するタイプ。
USB Type-Cモデルは多いのがUSBポタアンですが、標準でLightningモデルを用意するのは珍しい対応。
IKKOにはすでに小型USB-DAC/ヘッドホンアンプ「Zerda ITM03」が実売価格11,000円ほどで発売されており、このモデルの上級機的意味合いもある製品です。USB Type-CモデルとLightningモデルの2タイプを用意しているのも同様です。
今回、「Zerda ITM03」には搭載していなかった2.5mmバランスヘッドホン端子も増やすなど、上位モデルとして内容を充実させています。
「IKKO ITM05 Music Patch」は厚みを抑えた立方体状の形で、スマートフォンの裏側にくっつけるような形で外付けUSB-DAC/ポタアンとして使うように想定しています。スマートフォンに充電できる充電用ポートも装備し、スマホとの親和性の高さを意識しています。縦横は約5cm。本体重量は30g。
DACチップには、DAPでも使用実績の多いCirrus Logic社製「CS43198」を採用。「Zerda ITM03」でも採用していましたが、本機では2基搭載にグレードアップしています。
PCM 384kHz/32bitおよびDoPでのDSD 256(11.2MHz)に対応。
ヘッドホン端子には3.5mmステレオミニに加え2.5mmバランスを搭載。
16~600Ωのインピーダンスに対応する高品位なヘッドホンアンプを搭載しているのも特徴。2万円台程度までのUSBポタアンは、ハイインピーダンスには対応していないことも多いだけに、インピーダンスの高い海外メーカー製開放型ヘッドホンのユーザーなどは注目です。
専用DOCKが付属
「IKKO ITM05」には標準で、据置きDAC/ヘッドホンアンプとして利用できる専用DOCKユニット「ITM06S」が付属しているのも大きな特徴。ユニットはUSB 3.0対応のHUBポート(USB-A、USB-Cが1ポートずつ)およびマイクを搭載。PCオーディオやデスクトップオーディオなどで活躍できるでしょう。
IKKO ITM05 Music Patch レビュー・音質情報など
本機は国内発売された後もそれほど注目されていないようです。それでも、有名レビュアーの方による詳しいレビューも出てきており、本機の内容や特徴、音質傾向などはつかめるでしょう。
音質云々よりも、たとえばAmazon Music HDでのビットパーフェクト再生の簡単さやそのほかハイスペックなハイレゾ音源の品位を保ったままの再生に関する利便性を考慮すると、iPhoneとの組み合わせに向いている機器のようです。Androidでも高品位は狙えますが、相応の知識や対応は必要になります。
iPhoneに本機を装着したままでも充電ができるのもポイントでしょう。ITM05のLightningポートにケーブルを差し込めばiPhoneが充電されます。
ヘッドホンアンプとしてもこの価格の小型複合機ということを考えると相当な実力のようで、同社の高級イヤホン「IKKO Musikv OH7」もしっかり鳴らせるようです。
ヘッドホンの駆動力に関してもかなりのもので、開放型であればゼンハイザーのHD 599クラスはしっかり駆動できるようです。ただ、ゼンハイザーでもHD 660 Sクラスでは少し厳しいようです。
どういうユーザー・使い方に向く?
DAC/ヘッドホンアンプとしては単体で4万円以下程度でAndroid搭載DAPも出てきている現状では、それらとの音質、利便性も考えたうえでの比較では難しいところもあるようです。ただ、手持ちのスマホに付け足すだけで数万円クラスのDAP相当の音質は得られるようなので、スマホ(iPhone)をDAP代わりに使っており、それでいて音質にもこだわりたいという向きには適していそうです(小型USB-DAC/ポタアン+IKKO)。
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