SOUNDPEATS H2 ハイブリッド型の完全ワイヤレスイヤホン
SOUNDPEATS(サウンドピーツ)は、ハイブリッド型の完全ワイヤレスイヤホン「H2」を2021年10月29日に発売。定価は8,990円。なお、発売を記念して、AmazonにおいてH2は20% OFFの7,192円で販売されています。期間は10月31日23時59分まで(Amazonタイムセール祭りと連動)。
SOUNDPEATS H1がベースのバリエーションモデル
既発売の「H1」(2020年11月発売 8,980円)をベースに、ボディデザインや音質設計などを見直したバリエーションモデル。
Knowles製のバランスドアーマチュアドライバー(BA)とダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド型構成や、SoCにQualcomm「QCC3040」を採用することによるaptX Adaptive対応などのハイスペックを継承しながら、「H1」の通常のカナル型形状からスティック型に変更するなどの違いが見られます。
SOUNDPEATS H2の内容をH1と比較しつつご紹介
「H2」の詳しい内容を「H1」と比較しての違いを交えながらご紹介します。
ダイナミックドライバーは超極細バイオセルロース繊維素材の振動板に変更
出典:Amazon
「H2」はKnowles製のバランスドアーマチュアドライバー(BA)とダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド型構成。
「H1」でも基本構成は同じですが、ダイナミック型ドライバーの口径が「H1」の8.6mmから「H2」では8mmに変わっています。それだけでなく、「H2」のダイナミックドライバーは超極細バイオセルロース繊維素材の振動板に変更。「H1」ではとくに振動板素材には触れていませんでした。振動板素材は「H1」から「H2」ではグレードアップしているという認識でよさそうです。
独自開発したというクロスオーバー技術を引き続き採用
出典:Amazon
SOUNDPEATSが独自開発したというクロスオーバー技術を引き続き採用。異種の2基のドライバーの特性にあわせ、適切に周波数帯域を分割し、高・中・低の三音域をバランスよく分離させることで、重厚感のある低音域、クリアな中音域、透明感のある高音域、音の深みなどを表現できるとしています。
「H1」のカナル型形状から「H2」ではスティック型に変更
出典:Amazon
イヤホン形状は上記のとおり、「H1」の一般的なカナル型形状から、「H2」ではAirPods系に近いスティック型(うどん型)に変更になっています。これにより、通話時などヘッドセットで利用したときに、よりマイクに近くなるため、使用者の声を拾いやすくなっている可能性があります。
軽量化と防水性
「H2」ではイヤホン本体の重量は片側約4.8g、充電ケースとイヤホンセットでは約56.2g。
「H1」のイヤホン本体の重量は片側約6.5gでしたから、結構な軽量化が図られています。
「H2」の本体はIPX4対応の防水性能。「H1」のIPX5よりは下がっています。
デザインの変更と軽量化により、「H2」では装着性が向上していることは期待されます。
aptX Adaptiveもサポート
出典:Amazon
SoCには、Qualcomm「QCC3040」を引き続き採用、左右のイヤホンそれぞれが独立した通信を同時に行なうTrueWireless Mirroringに対応。コーデックはSBC/AAC/aptXに加え、可変ビットレート方式のaptX Adaptiveもサポート。60ms(0.06秒)の低遅延ゲームモードも搭載。このあたりまでの対応内容は従来同様。
片側2基、計4基を備える内蔵マイクはcVc 8.0 通話用ノイズキャンセリング技術を搭載。これも従来同様。
バッテリー持続時間はH1の半分に
「H2」はイヤホン単体での連続再生時間は約5時間で、ケースを併用することで約20時間の再生が可能。ケースはUSB Type-C端子搭載。
「H1」はイヤホン単体での連続再生時間は約10時間で、ケースを併用することで約40時間の再生が可能でしたので、「H2」のバッテリー性能は「H1」のちょうど半分になっています。
付属イヤーピースが減少
「H1」にはコンプライ・イヤーピースも付属していましたが、「H2」では一般的なイヤーピースのみが付属。また、ステムが「H2」では楕円形になったため、汎用品のイヤーピースの選択肢は「H1」よりも狭まっていると思われます。
より高音質化にこだわったモデル?
イヤホン形状の変更、本体の軽量化をはじめ、ダイナミック型の振動板変更あたりが主な改善点。そのほか、基本的な内容は踏襲しながら、バッテリー性能や防水性、付属イヤーピースの種類などはむしろ従来より劣っています。それで価格は同じですから、少し疑問を持たれるかもしれません。
はっきりとはわかりませんが、バッテリー性能の減少から察するに、アンプ、イヤホン部を総合して、省電力性よりも高音質再生に振った可能性も考えられます。
ハイレゾ伝送が可能なaptX Adaptive対応で、この価格帯、ANCもないとなると、やはりアピールすべきは再生音質です。
「H2」が「H1」よりも良くするべきは音質、と考えたことから、このような設計やスペックの違いが生じた可能性があります。
海外での感想なども含めた2chの最新情報では、「H1」のようが良かったとか、「H2」のほうが低音が強いなどの情報も出ていますが、ちょっと数が少なくて、判断が難しい印象です。
両機を聴き比べたレビュー・感想が増えることを期待したいところです。
コメント