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RHA CL2 Planarが半額に価格改定!中古価格も影響か?

Bluetoothイヤホン

RHA CL2 Planarが半額に価格改定!

ナイコムは同社取り扱いの英・RHAブランドの平面駆動型Bluetoothイヤホン「CL2 Planar」の価格を改定。従来価格の税抜き113,900円から57,000円へ50%値下げすると発表しました。

為替相場の変動で2割程度安くなることはオーディオ製品ではありますが、いっきに半額とは驚きです。生産完了に伴う処分価格ということでもなく、今後も普通に販売が続けられる前提のようですし。

「CL2 Planar」は平面駆動方式を採用した独自性の高いイヤホン

「CL2 Planar」は2011年設立という、英国の新興メーカーながら、日本でも人気の高いイヤホンメーカーに成長したRHAのフラグシップモデル。2018年発売。

近年のイヤホン業界は、マルチBAやら多ドラのハイブリッドやら、とかくドライバー数が多いイヤホンが多いなか、RHAはダイナミック型1基という基本に忠実な構成のモデルを中心に人気を獲得してきました。

そのRHAのハイエンドモデルたる「CL2 Planar」は、ダイナミック型でもBA型でもなく、平面駆動型を採用しているのが最大の特徴です。

平面形状に形成されたコイル(Planar Coil)が「面」で振動板に接する平面駆動型は、主流ではないながらも、ヘッドホンでは時に用いられる方式で、日本ではフォステクスが採用し、スタジオ用のモニター向けモデルなどをラインナップしています。

他の2方式に比べて、一定の面積を持つ振動板を均質かつ強力にドライブすることが可能になり、入力音楽信号に対する正確性の高い再生が期待でき、つまりはよりリアルで高音質な再生が期待できる優秀な方式です。

しかし、非常に微細かつ高精度が要求されるため、ヘッドホンでさえ手を出すメーカーが限られているのが現状です。国内でも非常に技術力の高いフォステクスくらいしかないことが物語っています。

まして、イヤホンはヘッドホンよりもかなり小さいので、平面駆動型を採用するのはかなり困難であると想像されます。

その点本機では、4年もの歳月をかけ、16μメートルと極薄の10mm径振動板を完璧に位置させたドライバーを完成して搭載したとのこと。

ハウジングの形やサイズも、一般的なイヤホンとまったく変わることなく、装着感のうえでも違和感のないイヤホンに仕上がっています。

ハウジングには、ジルコニアと呼ばれるセラミックを採用。高剛性で美しい仕上げも印象的です。

MMCX端子でのリケーブルに対応。3.5mmプラグのケーブル、バランス対応の2.5mm径銀メッキケーブルのほか、aptX対応Bluetoothネックバンドケーブルが付属。ケーブルを買い足さなくても、さまざまな機器との接続に対応できます。Bluetoothケーブルには最大12時間再生が可能なバッテリーとユニバーサルリモコンを搭載。

再生周波数帯域は16Hz – 45kHzで、インピーダンスは15Ω、感度は89dB。

付属品はハードケース、ソフトキャリーポーチ、航空機用アダプター、スポーツ用クリップ、充電用ケーブル(USB-C)。イヤーピースはステンレスのホルダーに入っており、コンプライM×3のほか、通常のシリコンイヤーピースがS/M/Lが1組ずつ、二段のシリコンイヤーピースがS/M/Lが1組ずつ付属。

おすすめユーザーや使いこなし

2018年に旧定価で発売されると、いわゆる10万円程度の高級イヤホンのなかで、主流になるほどの人気や評価は得られていませんが、すぐに販売終了になるほどの不人気機でもなく、10万円前後でも納得できるイヤホンと言えそうです。

ですから、今回の半額への値下げで、コストパフォーマンスの上昇は明らかで、この価格なら買ってみたいという方は大きく失敗することはそうないのではないでしょうか?

気になるのは、平面駆動型ヘッドホンにも通じることですが、アンプにとって鳴らしにくい傾向であること。一般的なダイナミック型や多ドライヤホンに比べてもいかにも鳴らしにくそうな89dBの低能率はアンプは選ぶでしょう。ほぼ確実に。

しかし、本機には、Bluetooth接続時であれば、本機専用のアンプで駆動できるというメリットがあります。コーデックによる限界はありましょうが、下手な有線接続環境でうまく鳴らせないよりは、思い切ってBluetooth接続して、メーカーが作ってくれた環境で本機の能力を活かした再生を楽しむ方がいいのではないかと思います。

一方で、駆動力の高いDAPやヘッドホンアンプを持っているユーザーには鳴らしがいのある面白いイヤホンになれそうです。

こう考えると、意外と幅広いユーザーに適合できる素質を秘めている汎用性の高いイヤホンなのかもしれません。

中古価格にも影響か?

高級イヤホンを中古で買いたい人にも定価の半額化は朗報でしょう。今後の中古価格も確実に新定価を下回るでしょうから。ただ、他の有名高級イヤホンよりは出品が少なく、入手も難しい面はありそうです。今後、新定価で新品が多く売れるようになれば、ある程度の期間後に、中古での入手しやすさも向上するかもしれません(イヤホン+RHA)。

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