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AirPods Pro 第2世代 USB Type-Cモデルが「ロスレスオーディオ対応」内容・特徴・対応機器は?

イヤホン

AirPods Pro 第2世代 USB Type-Cモデル 海外発表

米Appleが2023年9月12日(現地時間)に、AirPods Pro 第2世代の充電ケースを従来のLightningからUSB Type-Cに対応させたモデルを発表しました。

てっきり、充電ケースを従来のLightningからUSB Type-Cに対応させただけ、イヤホン本体は変わっていないのかと思いきや、防じん性能の強化(IPX4からIP54に)、iPhone/iPad/Macなどの機器間で自動的に接続を切り替える速度の向上、といった違いがあります。

「ロスレスオーディオ対応」という新機能

そして、もうひとつの大きな違いが、「ロスレスオーディオ対応」という新機能。AirPodsはLDACのようなハイレゾコーデックにも、aptX Losslessのようなロスレスオーディオにもまるで興味がないように振る舞ってきました。まあ、これらは他社の開発した技術ですし、アップルがハイレゾかロスレスに対応するなら規格から自社開発するだろうとは言われれいました。

そんななか、ついに登場したAirPodsの「ロスレスオーディオ対応」iPhoneやMacあたりとのみ接続できる自社独自規格での実現だとは思っていました。

実際そのとおりなのですが、何か予想とも異なっていて驚きました。

「ロスレスオーディオ」で接続できるのは「Apple Vision Pro」のみ?

というのも、今回の発表によると、「AirPods Pro 第2世代 USB Type-Cモデル」が「ロスレスオーディオ」で接続できるのは来年前半に米国から発売を予定するゴーグル型端末「Apple Vision Pro」のみという、実に限られたものだったのです。

Vision Proの価格は3,499ドル(約48万円)と、いわゆるVR・HMDのジャンルのデバイスとしてはさすがに高価で、価格が発表されただけでもあまり売れないのではないかと言われています。

いずれにしても「Apple Vision Pro」が高性能でも価格がネックになり、発売直後からiPhoneやMacのように普及するとは思えません。

今回の発表の内容だと、「AirPods Pro 第2世代 USB Type-Cモデル」でロスレスオーディオを楽しむのはかなり険しい道になりそうです。

「AirPods Pro 第2世代 USB Type-Cモデル」で対応するロスレスオーディオの内容・特徴

とはいえ、ロスレスやハイレゾに及び腰だったアップルが一歩を踏み出したのは確かです。また、今後、iPhoneやiPad、Macなどともロスレス接続できるようになるかもしれません。今回のロスレス対応について、内容に触れてみるのは意味のないことではないでしょう。

各ニュースサイトなどによると、Bluetoothではない独自の無線通信技術によって、最大1.9Mbpsでロスレスの送受信を実現しているとのこと。このため、他社との互換性ももちろんありません。送受信に「Apple H2チップ」を搭載している必要があるとのことですが、今後、アップル機器内で送信対応機器が増える期待はできるかもしれません。

独自の無線通信技術は、Bluetoothのような遅延がなく、かなり低遅延で伝送できるとのことで、動画はもちろん、遅延にシビアなゲームにおいても有用な規格となっています。

サンプリング周波数は最大48kHz。これはCD同等で、残念ながらLDACのような超高域信号の伝送はできません。

アップルがプレスリリースで公開しているビット深度は「20ビット」。これはCDの16ビットを超えており、ハイレゾです。完全ワイヤレスイヤホンでロスレスのハイビットのハイレゾの伝送はこれまでになく、この点では画期的です(LDACやaptX Adaptiveはロッシー圧縮をかけたうえでの24bit相当伝送)。

完全ワイヤレスイヤホンでの20bitロスレス伝送自体は、オーディオ的にみるとやはり画期的です。アップルがこの規格を自社製品内で広く実装してくれることを期待するとともに、この動きによって、他社にも同様の技術の開発を期待したいところです。

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