最大100時間の連続駆動が可能なワイヤレスゲーミングヘッドセット「EPOS | Sennheiser GSP 370」
ゼンハイザーブランドのゲーミング製品を取り扱うEPOS Japanは、最大100時間の連続駆動が可能なワイヤレスゲーミングヘッドセット「EPOS | Sennheiser GSP 370」を、2020年5月7日に発売しました。価格は26,800円(税込)。
Sennheiser GSP 370の内容・特徴
専用のUSBドングル「GSA 370」と組み合わせることで、一般的なワイヤレス接続であるBluetoothと比べて遅延の極めて少ないワイヤレス接続を実現しつつ、最大100時間の連続駆動が可能なロングバッテリーを内蔵しているのが特徴のゲーミングヘッドセット。
USBドングルは、Windows、Mac、PlayStation 4と互換性があるので、PCだけでなく、ゲーム機でも遅延のほとんどないワイヤレスでのヘッドセット使用ができます。ワイヤレスでの接続可能距離は10m。プロジェクターなどで大画面を投影して離れて画面を見る場合でも十分な距離でしょう。
ヘッドホン部分は密閉型のオーバーイヤータイプ。高音質な有線ヘッドセットとして定評のあるGSP 300を踏襲したハイクオリティーを備えています。本体の質量は285g。
また、ゲーミングヘッドセットとして定評と実績のあるGSPシリーズの高音質とカスタマイズ機能を備えており、PCで専用ソフトウェアのSennheiser Gaming Suiteを使用すれば自分好みのサウンドにカスタマイズできるのもポイントです。
一般的なジャンルや環境向けに使用できるプリセットも用意。ゲームだけでなく、映画や音楽鑑賞用にも活躍できます。
“放送機材品質” というマイクを左ハウジングに搭載。バックグラウンドノイズを最小限に抑えるノイズキャンセリング機能によって、周囲の環境に左右されずにクリアなボイスチャットを実現できます。
ブームアームを上げると自動的にマイクがミュートされる機能も実用的。また、右ハウジングにはWindowsの音量コントロールと同期できるボリュームコントロールホイールを搭載するのも便利です。
ゲームだけでなく、幅広い用途に適合
マイク性能を含め、ヘッドセットとしても優秀なため、時節柄需要が増しているテレワークでのビジネス使用にも能力的には大いに使えるでしょう。
しかも、こうしたゲーミングヘッドセットは得てしてSF的な外観と賑やかなカラーリングのモデルも多いのですが、「GSP 370」は全体が黒を基調にした落ち着いたカラーリングと、比較的シンプルなデザインのため、相手に自分の使っているヘッドセットが見える状況となるテレワーク時のビデオ通話やWeb会議などでも違和感なく使えそうです。仕事相手もゼンハイザーのゲーミングヘッドセットだとわかるような人だと別ですが。
装着性の面でも、遮音性と快適性を兼ね備えた低反発フォームのイヤークッション、頭の形状に追従するため、違和感を感じにくいスマートボールジョイントヒンジ、中央で分割されたパッド付きのため、頭頂部が痛くなりにくいヘッドバンドといった構造により、長時間のゲームセッションでも快適性を持続するとしています。
ヘッドホン仕様
周波数応答 :20~20,000 Hz
音圧レベル (SPL) 117dB
マイク仕様
周波数応答 (マイク) 100~6,300Hz
ピックアップパターン:単一指向性
マイク感度:-41 DBV/Pa
「GSP 370」の登場の意味
ゼンハイザーは、ステレオミニ接続やUSB接続といった、有線接続タイプのゲーミングヘッドセットでは定番モデルを出し続けていて、定評の高音質もあって、高い存在感を放っていました。
一方、ワイヤレスタイプには他のメーカーよりは消極的な印象でした。もともと、オーディオ用やホームシアター用のヘッドホンでは絶大な人気と高い技術を持っているメーカーです。ホームシアター用のワイヤレスサラウンドヘッドホンも出していますし、もともと、非圧縮デジタル伝送によるワイヤレス技術もゼンハイザーがいち早く製品化していました。
そのような背景を考えると、「GSP 370」の登場は当然のこととも思えます。
ゼンハイザーのヘッドホン・ヘッドセットはデザインや使い勝手はともかくとしても、こと音質面においてはオーディオ事業をメインとしていない競合メーカーと比較して、非常に高い評価があると思います。特に、音楽鑑賞用にも使えるゲーミングヘッドセットとしては業界ナンバーワンと言えるのではいでしょうか。一方、ゲーム専用としては、プレイするゲームの種類や、音の好みで判断は分かれるかもしれません。
「GSP 370」を音質面で見た場合、専用の内蔵アンプで駆動できる点からも、機器の環境によらずに、総合的に完成されたゼンハイザーが意図するサウンドで聴ける点もメリットでしょう。
ただ、ロングバッテリーを重視しているようなので、内蔵アンプの出力はそれほどパワフルではない可能性もあります。それでも、現在は省電力で効率のよいD級アンプもあるので、それほど気にしなくてもよいかもしれません(ゲーミングヘッドセット+SENNHEISER)。
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