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Astell&Kern A&norma SR25 発表!SR15と比較しての違いも!

DAP

Astell&Kern A&norma SR25 発表!

アユートは、同社が取り扱う韓国・Astell&Kernブランドのポータブルオーディオプレーヤー(DAP)新製品として、“A&normaシリーズ”の第2弾モデル「A&norma SR25」を5月22日より発売。オープン価格で、税込94,980円前後での実売が予想されます。

2018年に発売されたシリーズの第1弾モデル「A&norma SR15」(定価税込み99,800円、現在の実売価格は6万円台半ば程度)の後継機。定価はほぼ据え置きながら、最新の内容や音質向上のための設計を新たに盛り込むなど、この価格帯として十分に魅力的なDAPとして生まれ変わっています。

「A&norma SR15」と比較しての違いも交えながら、「A&norma SR25」の内容をご紹介します。

おもな内容と「A&norma SR15」と比較しての主な違い

「A&norma SR15」や最近のAstell&KernブランドのDAPで特徴的な斜めに配置したディスプレイは継承。デザインも細部では異なっていますが、おおまかには同様です。サイズや重量は少し増加しています。

シーラスロジックのDACチップ「CS43198」2基によるデュアルDAC構成、といった基本的な特徴を引き継ぎつつ、Bluetoothも含めた再生可能ファイルのスペック向上、新規開発のオーディオ回路設計「Ultra Low Noise Filter」、信号処理速度が向上した新型クアッドコアCPUなどを採用することで、音質向上や操作性の向上を図っています。

「A&norma SR15」比で約2倍となるバッテリー持続時間の向上や、USB-C端子の採用など、使いやすさの向上もポイントです。

「A&norma SR15」同様にイヤホン端子は3.5mm径と2.5mm径バランス端子を採用しています。

そのほか、Androidをベースにした機能性や拡張性の高さ、ネットワークオーディオプレーヤー機能などの利便性は継承されています。

再生可能なファイルとスペック

内部ストレージと増設microSDカードからの再生が可能なファイルは、WAV、AIFF、FLAC、ALAC、APE、OGG、AAC、WMA、MP3、DFF、DSF、MQA。

「A&norma SR15」では192kHz/24bit PCM、2.8MHz DSDのネイティブ再生に対応し、384kHz・352.8/32bit PCMは192kHz・176.4kHz/24bitに、5.6MHz DSDは176.4kHz/24bitにダウンコンバートして再生していましたが、「A&norma SR25」では、PCMは384kHz/32bit、DSDは11.2MHzのネイティブ再生までサポートと大幅にスペックアップ。最新の高品位ハイレゾファイルに十分に対応できるでしょう。

音質面

新規開発のオーディオ回路「Ultra Low Noise Filter」により、CS43198の性能を引き出し、またPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzの大容量/超高解像度音源も遅延なく伝達できるようになったとしています。

オーディオパスの長さの最適化、歪みやノイズ対策を考慮したオーディオパターンと電源回路の採用などにより、Astell&Kernならではの高解像度サウンドを「Zero Noise」で楽しめるとしています。

また、再生中の音源のデータサイズに応じてシステムを調整/最適化する新しいパフォーマンスモードを搭載し、超高解像度の音源も安定して完璧なサウンドクオリティーで再生するとしています。

新モデルの真価は、どうやらハイスペックなハイレゾ音源を再生する時により発揮されるような印象です。

「Ultra Low Noise Filter」や「Zero Noise」というキーワードが示すように、ノイズや歪みを抑え、より高解像度なサウンドを志向しているようです。このあたりのサウンド傾向は、個人や聴く音楽ジャンル、ファイルの品位によって好みが分かれる可能性があります。よく聴いてから購入したいものです。

デザインや外観

ボディ素材にはアルミニウム合金を引き続き採用。手に握ったときに最適な角度になるようにディスプレイを本体に対して斜めに配置した独特のデザインも継承されています。

側面のボリュームノブもより長く、傾斜をつけてデザインされ、その反対側に配置された操作ボタンもAstell&Kernの上位モデルと同じような横長形状となるなど、細部では違いがあります。

3.3インチ・ディスプレイ(800×480)にタッチパネル操作も同様。操作レスポンスは信号処理速度が向上した新型クアッドコアCPUの採用により、向上しているようです。

そのほかの機能やバッテリーなど

OSはAndroid 9.0をベースにした独自開発のもので、音楽ストリーミングサービスのアプリをインストールできる「Open APP Service」に対応。Wi-Fi対応のネットワークオーディオプレーヤー機能やスマホアプリからのリモートコントロールができるネットワーク機能「AK Connect」、USB-DAC機能、USBデジタルオーディオ出力機能も搭載。

ヘッドホン端子は、出力2.0Vrmsの3.5mm ステレオミニジャック、出力4.0Vrmsの2.5mm 4極バランスジャックを搭載。内蔵ストレージ容量は64GBで、microSDXCカードスロットを1基搭載。

このあたりの内容は「A&norma SR15」とほぼ同様です。

BluetoothコーデックはaptX HD/aptX/SBCに加え、新たにLDACとAACに対応。LDACを備えるソニー製の上級イヤホンやヘッドホンとの親和性が高まっています。

USB端子は「A&norma SR15」のUSB micro Bに代えてUSB Type-Cを採用。これも待望の装備と言えるでしょう。

回路設計の最適化の影響により電力効率も改善。その結果、連続再生時間はSR15の約10時間の2倍以上、ブランド全体でも最長となる約21時間を実現しています。DAPのロングバッテリー化が難しいということではなく、ロングバッテリーと音質のバランスを取るのは難しいのものですが、Astell&Kernがこのあたりをどのように料理しているのかは注目です。

外形寸法は約63.5W×108.3H×16.1Dmm、質量は約178g。

「A&norma SR15」の外形寸法は57.5W×99.7H×16.1Dmm、質量は154gでした。

「A&norma SR15」は発売後時間が経っていることもあり、現在の実売価格は6万円少し。それでも価格差を考慮しても「A&norma SR25」は魅力的な内容に感じます。DAPに10万円出してもいい、という考え方は前提にありますが。

ポイントは、バランス端子が2.5mm径でよいかどうかです。また、バランス接続を使わないという人にはあまり向いていないかもしれません(DAP+Astell&Kern)。

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