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Campfire Audio ARA 注目の新作イヤホンも感想・レビューは微妙?

イヤホン

Campfire Audio ARA 注目メーカーの新作イヤホン

Campfire Audio(キャンプファイヤーオーディオ)は7月22日に一挙にイヤホン新モデルを発売しました。

そのうち2つはブランドを代表するモデルであるANDROMEDAの最新版である「ANDROMEDA 2020」(税抜き実売価格約153,200円)と、フラグシップモデルであるSOLARISの最新版「SOLARIS 2020」(同171,900円)と、Campfire Audioのファンならずとも登場が予想できるようなモデルでしたが、加えて、全くの新モデルである「ARA」(129,300円)で登場。既発売機のバリエーションモデルが目立っていただけに余計に注目されました。

「ARA」とは、星座の「祭壇座(Altar)」に因んでいるのだそうです。祭壇座はたしか、日本からは見えない星座ですね…。天体をモチーフにするのはいつものことです。

「ARA」の持つ数々の特徴

特徴としては、今回の3モデルにも共通する新技術「ソリッドボディ設計」を採用していることがひとつ。簡単に言うと、1つのパーツとして3Dプリンターで成型することで、筐体内部の構造を合理化して再構成し、従来よりもコンパクトな筐体にする技術です。

Campfire Audioのイヤホンはいずれも多ドライバーのユニットを積んでおり、音質面では優れていても、筐体が大きいことによる装着性の悪さという高級イヤホンにありがちな問題を抱えていましたが、これにより大幅な改善が図られました。

筐体のボディ部分にはチタン、ノズル部分にはステンレススチールを使用。「ANDROMEDA」などでおなじみの(そして中華イヤホンに多数パクられ…いえ、インスパイアされた)独特な角ばったデザインを採用しています。見ただけでCampfire Audioのイヤホンとわかる外観です。カラーはシルバー系。

ユニット構成は7基のBAドライバーを搭載するマルチBA型。構成は低域用×4基、中域用×1基、高域用×2基の3ウェイ。

この程度のマルチBAが珍しくありませんが、これほどの大がかりなマルチウェイにも関わらず、クロスオーバー素子を排除した「クロスオーバーレス設計」を採用しているのが大きな特徴。これは同ブランドの他のイヤホンでは採用されておらず、非常にチャレンジングと言えるでしょう。

クロスオーバー使用による位相の乱れや、音の鮮度感の劣化を気にしたためでしょうか?いずれにしてもこの一点だけでも大いに個性的です。

ドライバーから発した音を伝達する際、音導管の代わりに3Dプリンターで形成した空気室(アコースティックチャンバー)を用いることで、高域の周波数特性を改善するという音響設計「T.A.E.C(Tuned Acoustic Expansion Chamber)」もブランドの看板技術ですが、本機も搭載しています。

イヤホン上級者向け的なスペック

再生周波数帯域は10Hz~26kHz。感度は94dB、インピーダンスは8.5Ω。ハイレゾ対応には興味のない同ブランドですが、まずまずのワイドレンジです。感度と能率はどちらも低く、スマホやエントリークラスのDAPではイヤホンの十分な実力を引き出して鳴らすのは難しそうです。そういう意味ではイヤホン上級者向けと言えるでしょう。アンプを中心に再生環境を整えたいところです。

ケーブルは着脱式で、端子にはベリリウム銅で加工されたMMCX。付属ケーブル「Smoky Litz Cable」は純銅銀メッキ導体を採用し、長さは約120cm。入力端子は3.5mmステレオミニ。イヤーピースはシリコン、フォーム、E-Typeの3種類が付属。

「Andromeda Special Edition:Gold」がベース?

実は本機はいきなり登場した全くの新モデルとも言えません。どうやら、ANDROMEDAのバリエーションモデルで国内200台限定で発売された「Andromeda Special Edition:Gold」がベースのようです。なにしろ、BA構成が同じ7基、クロスオーバーレス設計、「T.A.E.C」といった基本的な部分が共通です。

ただ、「ARA」では新たに「ソリッドボディ設計」が加わっています。また、筐体素材も「Andromeda Special Edition:Gold」ではアルミです。カラーも黒で違います。再生周波数帯域は5Hz~20kHz、インピーダンスは7Ω(1kHz)、感度は116dB SPL/mとスペックも全然違います。たしかに、ベースにはなっているとは言えそうですが。

音質への感想・レビューは賛否両論?

さて、音質ですが、どうも人気が高く、音もよいとされる「ANDROMEDA」の系列とは異なるようです。低音が強く(「ANDROMEDA」よりも低音用のBAユニットが増えているので当たり前でしょう)、チタンハウジングのせいか高音にはやや個性があるようです。ステージイメージは「ANDROMEDA」よりもオンな印象のようです。音域ごとに別の音が出ているようなもどかしさもあるかのような表現をしているレビュアーもいます。

5chでは早速、Campfire Audioの失敗作で、売値が急速に下がるのではといった悪い予測もあります。一方では「ANDROMEDA」ばかりに寄り掛からない新しいCampfire Audioのイヤホンとして歓迎しようという向きもあります。

いずれにしても、フラットでモニター系が最善という価値観ではない、個人の好みや趣味性が大きく影響する高級イヤホンの世界ですので、「ARA」が他のイヤホンよりも好ましいというユーザーがいても何もおかしくはないでしょう(イヤホン+Campfire Audio)。

※海外のグラフ付きレビュー。今回の3モデルが対象

[Cliffnotes] Campfire 2020 Lineup: Ara, Andromeda and Solaris – In-Ear Fidelity
Some quick-and-dirty impressions on Campfire's new 2020 releases: the Ara and the updated Andromeda and Solaris.

※国内でのツイッターでの試聴・購入レビューのご紹介。

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