DENON DNP-2500NE ネットワークオーディオプレーヤー
生産終了したオーディオ製品をあえてご紹介。中古購入してでも価値のある機器がありうるのもオーディオ機器です。
DNP-2500NEはデノン(DENON)によるネットワークオーディオプレーヤー。2016年に税別20万円で発売。
デノンのミドルクラス単品コンポの名機、アンプのPMA-2000、CDプレーヤーのDCD-1650の流れを汲むミドルクラスシリーズである「2500NE」シリーズに属しています。
DENON DNP-2500NEの内容・特徴
デノンの独自機能であるアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載しているのが特徴。幅広い音源をハイレゾ化することにより、豊富な情報量とリアリティーに富んだサウンドで聴かせます。
また、デジタルアンプ技術・DDFAを世界で初めて採用したヘッドホンアンプを搭載。入力からヘッドホン出力までフルデジタルで高精度処理するため、ノイズが少なくクリアなサウンドで音楽を表現します。
搭載DACチップはTI社「PCM1795」。PCM系は最大192kHz/24bit、DSDは5.6MHzのネットワーク再生に対応(ギャップレス再生対応、Wi-Fi対応)。USB接続ではPCM系で384kHz/32bitのPCM、DSD 11.2MHzまでの再生に対応。光デジタル入力×2、同軸デジタル入力×1も備えています。
出力は、アナログアンバランス×1、標準ヘッドフォン×1、同軸デジタル×1、光デジタル×1。
外形寸法は434×377×198mm(幅×奥行き×高さ)、重量は11.7kg。消費電力は35W。
同じ「2500NE」シリーズコンポとの組み合わせが最適
デザイン、価格、音質マッチングの点からも同じ「2500NE」シリーズに属するプリメインアンプ「PMA-2500NE」、SACDプレーヤー「DCD-2500NE」との組み合わせが最適でしょう。
ただ、PMA-2500NEにはUSB-DACが搭載されているので、多少機能がかぶっているような非合理的な面はあります。
2021年3月時点で生産終了
本機は残念ながら2021年3月時点で生産終了となっています。同じ「2500NE」シリーズに属するプリメインアンプ「PMA-2500NE」、SACDプレーヤー「DCD-2500NE」は販売継続されているにも関わらずです。
その理由として、進化の激しいネットワークオーディオプレーヤーであるという事情があります。自宅内のデータを再生するネットワークオーディオプレーヤーとしてだけでなく、インターネット経由での各種ストリーミングサービスにも対応するのが求められているのが現在のネットワークオーディオプレーヤーです。
「HEOS」非搭載とAmazon Music HD対応不可が生産終了の一因?
デノンもSpotify Connectにアップデートで対応するなど努力を続けてきましたが、どうやら、Amazon Music HDの登場と、そのアップデート対応の困難さが大きく影響しているようです。
つまり、本機はAmazon Music HDにアップデート対応できないから生産終了になったと見られるようです。
それだけ現在のネットワークオーディオプレーヤーでのAmazon Music HD対応は重要だということでしょう。
また、最近のデノン(と同じグループに属するマランツ)のネットワーク対応オーディオ機器の多くが、ミニコンやBluetoothスピーカーレベルから、独自開発のネットワークオーディオシステム「HEOS」を搭載しており、Amazon Music HDにも対応しています。
「HEOS」はそのほかいろいろ多機能であり、最新機器としての内容を実装していますが、この「HEOS」を本機は搭載していませんし、アップデート対応できるものでもないようですので、これも生産終了の一因でしょう。
これまでのDNP-2500NEアップデート情報
このように見てみると、本機の生産終了は必然であり、仕方ないようです。
デノンの中級コンポには愛用者が多いだけに、本機の後継機も求められます。おそらく出てくるとは思いますが、その場合は「HEOS」を搭載してAmazon Music HDはじめ主要なストリーミングサービスに標準対応してくるでしょう。
使い道によっては本機の中古を買うのもありでしょう
本機はたしかに機能面でみると最新機に見劣りしますが、自前のネットワーク環境やUSB-DACとしての利用に限るのであれば、現在でも十分なスペックを有しています。音質も定評あるものです。
ですから、使い道によっては本機の中古を買うのもありでしょう。
ただ、本機の動作が不安定になることもあると様々なユーザーから指摘されることもあり、そのあたりもアップデートで直してきた面もあるようですが、今後は動作改善のためのアップデートは提供されないことにも留意してください。といってもこれもネットワーク面が中心で、USB-DACなどDACとして使う分には大丈夫でしょう。
どうも、本機はミドルクラスのUSB-DAC/ヘッドホンアンプとしてみればまだまだ活躍できる余地は大いにありそうです。
2021年現在の中古相場は8万円くらいのようです。
DENON DNP-2500NE レビュー情報
https://review.kakaku.com/review/K0000845841/
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2016/04/08/45424.html
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2016/04/08/45424.html
コメント