Edifier NeoBuds S Snapdragon Sound対応完全ワイヤレスイヤホン
中国のEDIFIER(エディファイア)が、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「NeoBuds S」を発売。価格は898人民元(約17,000円)。
LDACコーデック対応の「NeoBuds Pro」をSnapdragon Sound対応に変えたモデル?
どうやら、既存モデルでLDACコーデック対応の「NeoBuds Pro」をSnapdragon Sound対応に変えたモデルのようです。少なくとも見た目のデザインは同じで、イヤホン部のユニット構成や使用ユニットも同じようです。
(以下の写真はNeoBuds Pro」)
「NeoBuds Pro」と比較しての違いを交えながら「NeoBuds S」をご紹介
Bluetoothチップは「NeoBuds Pro」のBestechnic製Bluetooth SoCから、Qualcomm QCC5151に変更。これにより、LDACコーデック対応ではなくなるものの、最大24bit/96kHzのハイレゾ伝送に対応するSnapdragon Sound対応を果たしています。aptX Adaptiveにも対応しています。
LDACとSnapdragon Soundは品位的には同等ですが、送り出し側も同じコーデックに対応している必要があるため、Snapdragon Sound送信に対応していて、LDACに対応していないスマホなどでは「NeoBuds Pro」よりも「NeoBuds S」のほうが音質面で有利になります。
「NeoBuds S」は最小89msの低遅延を実現するゲームモードも搭載。「NeoBuds Pro」のゲームモードは最小80msの低遅延と謳っており、この項目は「NeoBuds Pro」が若干上回っています。
QCC5151は高品位な通話が可能なaptX Voiceが利用できるため、「NeoBuds Pro」よりも通話品位が上がっている可能性があります。
通信方式:Bluetooth 5.2、プロファイル:A2DP/AVRCP/HFPも従来同様。
ユニットは複合振動板を採用した10mmのダイナミックドライバーと、Knowles製バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成。これも従来同様。周波数特性:20Hz-40KHzでハイレオ対応要件もクリアしています。
アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)も引き続き搭載。「NeoBuds Pro」と同等の最大-42dBのノイズ低減性能を実現という高性能が特徴。2種類のノイズ低減レベル設定も可能で、アンビエント(外音取り込み)モードも搭載。
イヤホン本体の操作はタッチ式。初期設計では以下のようになっていますが、後述の専用アプリにて、操作のカスタマイズが可能です。
IP54の防塵・防水性能、最大3回分の充電が可能なバッテリケース、スマートフォンアプリ・EDIFIER CONNECT対応、なども「NeoBuds Pro」と同様です。アプリではANCの動作モードやゲームモードON/OFF、左右イヤホンのタッチ操作、タッチ感度のカスタマイズなどが可能。イコライザー機能も搭載。
フル充電でANCオン時に最大5.5時間の再生が可能。「NeoBuds Pro」では同一条件下で5時間でしたので、バッテリー性能は向上しています。
1時間でフル充電、10分の充電で約1時間の通話が可能。充電端子はUSB-C。イヤホン本体の重量は片側5.5g、充電ケースは46g。7種類のシリコン製イヤーピースを同梱。
両機を選ぶポイントは?
本当なら、一台でLDACとSnapdragon Soundに対応したモデルが出てくればいいのでしょうけれど、いろいろな事情から難しそうです。
「NeoBuds Pro」はすでに国内発売されており、その高音質ぶりやコスパの高さなどで高い評価を得ています。その実績からしても「NeoBuds S」のパフォーマンスも十分に期待できそうです。
Bluetoothチップが変わると音質も変わるのは一般に避けられないので、両機のサウンドにもいくらかの違いはあるでしょうが、自分の持っている端末が対応しているハイレゾコーデックに対応するモデルを選ぶのがポイントでしょう。
2022年6月6日追記:5月末ごろから国内発売開始
2022年6月6日追記:どうやら、5月末ごろから「NeoBuds S」の国内発売が開始されたようです。ただ、アマゾンでは約2.3万円(クーポン適用込み)と、ほぼ同等内容のベースモデル「NeoBuds Pro」の国内実売価格1.4万円程度に比べて高すぎます。少なくとも2万円を切るくらいの実売価格に落ち着かないと、完全ワイヤレスイヤホン愛好家の手は伸びないかもしれません。
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