HiBy Digital M300 約3.7万円のAndroid DAP
中国のHiByはe☆イヤホン主催のポータブルオーディオイベント「ポタフェス2023冬 秋葉原」において、ポータブルオーディオプレーヤーの新モデル「M300」を発表。2024年1月頃の発売を予定、販売価格は36,800円前後(税込)になる見込み。
追記:2月22日に発売に決定。税込みの実売価格は約3万円となりました。
HiByのリーズナブルなサブブランド「HiBy Digital」の日本国内第1弾。
本体サイズ113×58×13mm、重量136gの軽量・コンパクトボディのDAP。
リーズナブルを謳うだけあって、この価格にしてAndroid OSを搭載、しかも最新のAndroid 13を搭載しています。4.0 インチ 1280*640 のタッチパネル対応IPSディスプレイを搭載。
SoCにはQualcomm Snapdragon 665チップを搭載。3Gメモリと32Gのストレージメモリを備えています。microSDカードスロットを装備(最大2TB対応)。
DACチップはシーラスロジックのCS43131を搭載。ハイレゾ音源のサポートはPCM768kHz/32bit、DSD256。
Bluetooth(LDAC/AAC/SBC(aptX はファームウェアアップデートで対応))、Wi-Fi(2.4G+5Gデュアルバンド)対応。FMラジオも内蔵。ハイレゾ認証とハイレゾワイヤレス認証も取得。自社開発の音楽プレーヤーアプリ・HiByLink対応。
USBインターフェースはUSB Type-C(入出力対応)。USB-DAC機能と外部へのUSBデジタル出力をサポート。
ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニのみ。バランス出力には対応していません。
2000mAhのバッテリーを内蔵し、最大29時間の再生が可能。
ちょっと変わっているのは、マイク入力に加え、本体スピーカーも内蔵していること。コストが厳しそうな価格ですが、むしろ一般的なDAPよりも機能が充実しているかもしれません。
ヘッドホン出力がバランス出力に対応していないのは残念ですが、USB出力が可能なので、本機のUSBポートにバランス出力付きのドングルDACを接続すればバランス接続にも対応できる拡張性はあります。
HiBy Digital M300 レビューサイト
HiBy Digital M300 レビュー(X)
Hiby music M300 買いました。意外とサクサク動いてウォー○マンより良さげ pic.twitter.com/iRVqaTUWWo
— 茄子のおっちゃん (@barurundesu) December 9, 2023
Hiby M300
このサイズでAndroid12搭載
少し駆動力が弱いかもしれないけど、音は安いドングルDACよりはいいかも🤩 pic.twitter.com/rrlLPaHwpi— taka (@taka25842499) December 9, 2023
HiBy Digital M300 各種レビューなどから読み取れる傾向
海外ではすでに発売されており(199ドル)、海外から取り寄せて使用している人も国内にいます。また、国内アマゾンでも海外仕様のモデルが買えるようです。
海外から購入した方や「ポタフェス2023冬 秋葉原」での試聴感想などから読み取れる本機の実力としては、まず、Android DAPとしてじゅうぶんに動作がサクサクという感想が目につきます。Android DAPとしてはローエンドですので、懸念点は動作がもっさりしていることですが、本機の場合は大丈夫なようです。
音質的にも本機と内容的には競合、あるいは同様の音質を備えていそうな、ドングルDAC類と比較しても本機のほうがおおむね高音質というイメージのようです。これはやはり、電源の余裕や余計な接点のないことが有利となっているのでしょう。
HiBy Digital M300 比較対象となる競合機は?
DAPの競合機としてはソニーのウォークマン・NW-A300があり、そちらもAndroid OS搭載にヘッドホン出力は3.5mmのみの小型機と、内容も似ています。ただ、D級アンプによる省電力性や非ハイレゾ音源のアップコンバート機能など、ウォークマンが勝っていると思われる点はあります。
それでも、Android端末としての快適性や、ハイレゾ音源再生時の音質など、本機が上回っている可能性のある部分もあるでしょう。
中華DAPのなかでの競合機は、内容・スペック的には販売終了したShanling M3Xが本機と同程度で買えましたが、現在は後継機のShanling M3 Ultraとなっています。Shanling M3 UltraはSnapdragon 665搭載のAndroidと端末としての基本は似ていますが、国内価格は6万円代と大幅に高くなっています。4.4mmバランス端子を搭載しているとはいえ、Shanling M3 UltraにとってはHiBy Digital M300の登場は脅威になるかもしれません。
HiBy Digital M300がおすすめのユーザー
>M300は、以下のユーザーにおすすめと言えます。
ハイレゾ音源をできるだけ安いAndroid DAPで楽しみたいユーザー
コンパクトで持ち運びやすいDAPを探しているユーザー
ハイレゾDAPを3.5mmアンバランス出力メインで使うユーザー
HiByをはじめとする中国系メーカーに抵抗感のないユーザー
あまりおすすめできないユーザー
一方、M300は、以下のユーザーにはあまりおすすめできないと言えます。
Android OSはDAPには不要と考えるユーザー
4.4mmないし2.5mmバランス出力を搭載したDAPが欲しいユーザー
高級感のあるデザインや質感を重視するユーザー
長時間の連続再生を求めるユーザー
中国のオーディオメーカーは遠慮したいユーザー
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